1. Medical DOCTOP
  2. 歯科TOP
  3. 矯正歯科TOP
  4. 矯正歯科コンテンツ
  5. 後悔しない矯正歯科の選び方のポイント|治療方法の種類や歯列矯正に使用する設備

後悔しない矯正歯科の選び方のポイント|治療方法の種類や歯列矯正に使用する設備

 更新日:2025/03/12
後悔しない矯正歯科の選び方のポイント|治療方法の種類や歯列矯正に使用する設備

矯正歯科は、歯並びや噛み合わせの不具合を改善するための治療を行う診療科です。矯正装置を用いて、正常な歯並び・噛み合わせに整えます。

歯並びや噛み合わせの不具合は、歯の咀嚼機能だけでなく顎関節や舌・喉にも影響を及ぼすため、健康を維持するには正常な歯並び・噛み合わせが重要です。

本記事では、後悔しないための矯正歯科の選び方を紹介します。整った歯並びを手に入れるためにも、信頼できる矯正歯科を選びましょう。

小林 史卓

監修歯科医師
小林 史卓(小林歯科・矯正歯科クリニック)

プロフィールをもっと見る
2004年長野県立飯田高校 卒業
2010年松本歯科大学歯学部 卒業
2014年東京歯科大学大学院 修了
2016年鶴見大学歯学部歯科矯正学講座 入局
2021年日本矯正学会 認定医 取得
2023年鶴見大学歯学部歯科矯正学講座 退職
2018年〜東京歯科大学 病理学講座 講師(非常勤)
2023年〜鶴見大学 歯科矯正学講座 講師(非常勤)

矯正歯科の選び方のポイント

矯正歯科の選び方のポイント
ここでは、信頼できる矯正歯科を選ぶポイントを解説します。それぞれのポイントをしっかり確認して、自分の歯の状態や症状に合った矯正歯科を見つけましょう。

矯正治療の経験が豊富な歯科医師が在籍しているか

はじめに確認すべきポイントは、矯正治療の経験が豊富な歯科医師が在籍しているかです。
矯正歯科は、歯科医師免許があれば開業できる診療科目であるため、診療科目にあっても担当している歯科医師の治療経験がどれくらいあるのかわかりません。
矯正治療の経験が豊富な歯科医師を見つける指標の一つとして、日本矯正歯科学会 認定医が在籍しているかを確認することが挙げられます。日本矯正歯科学会 認定医は、公益社団法人日本矯正歯科学会による資格審査に合格した歯科医師です。日本矯正歯科学会 認定医となるには、学会が定めた施設における5年以上の研修修了と症例審査への合格などが求められます。したがって、日本矯正歯科学会 認定医であるということは、矯正治療の経験に富んだ歯科医師であると判断できます。
信頼できる矯正歯科を見つけるときには、日本矯正歯科学会 認定医が在籍している歯科医院かどうかを確認するとよいでしょう。

対応している症例が自分に適しているか

矯正歯科を選ぶ際は、自分の病状に対応することができるかも重要なポイントになります。矯正治療の対象になる歯・顎の症状はさまざまです。以下に一例を挙げます。

  • 叢生(八重歯・乱杭歯など)
  • 上顎前突(出っ歯)
  • 下顎前突(反対咬合)
  • 開咬
  • 過蓋咬合
  • 空隙歯列(すきっ歯)
  • 顎変形症

その他、先天性の異常や顎関節の不具合による不正な噛み合わせも矯正治療の対象です。また、1つの症状ではなく複数の症状が組み合わさって歯並び・噛み合わせの異常が発生しているケースもあります。
症例によっては対応することが難しい場合もあるため、自分の症状に対応している歯科医院で矯正治療を受けるようにしましょう。

デメリットも含めた説明をしっかり行ってくれるか

診察を受けた際に、矯正治療を受けることによるデメリットの説明があるかどうかも、信頼できる矯正歯科を見極めるポイントの1つです。
歯列矯正は不正な歯並び・噛み合わせを整えることが期待できる歯科治療ですが、一方で以下のようなデメリットが発生することも考えられます。

  • 歯の磨き残しによるむし歯・歯周炎リスク
  • 顎骨の成長による治療期間の長期化
  • 歯列矯正装置の力が不適切であった場合の歯への負担増加
  • 歯根吸収
  • 歯肉退縮

治療前の診察で、治療計画や歯列矯正によるメリットのみの説明がされた場合は注意が必要です。矯正治療に入る前に、必ず歯列矯正によるデメリットやリスクの説明もきちんと受けることが重要になります。

万が一のトラブルへのフォロー体制が整っているか

矯正治療中のトラブルをフォローしてくれるかも、確認すべきポイントの1つです。
治療期間中は矯正装置を取り付けることになりますが、ワイヤー外れる、マウスピースが壊れたなどの緊急な対応が可能かも確認が必要です。歯磨きがうまくいかずむし歯や歯周病を発症するなどのトラブルが起こることも少なくありません。
想定外のトラブルが発生した際に早急な対応ができるかも、矯正歯科を選ぶ際に確認しておきましょう。

矯正費用が明瞭であるか

歯列矯正にかかる費用が明記されているかも確認が必要です。
矯正治療は、ほとんどの場合自費診療になります。
歯科医院ごとに治療方法や歯列矯正装置の種類によって費用が異なるため、治療費の総額だけでなく、内訳や支払い方法も確認しましょう。治療費についても理解したうえで矯正治療を受けることが大切です。

治療方法の選択肢を提示してくれるか

矯正治療には、ワイヤー矯正や裏側矯正舌側矯正)、マウスピース型矯正部分矯正などさまざまな種類があります。診察の際に、治療方法の選択肢をしっかり示してくれるかも確認するようにしましょう。
患者さんの歯・顎の状態や症状によって、適切な治療方法は異なります。
矯正治療にはどのような方法があるのか、自分の症状に適した治療方法はどれなのかについて説明を受け、納得したうえで治療を始めるようにしましょう。

矯正治療方法の種類と特徴

矯正治療方法の種類と特徴
矯正治療の方法は1つではありません。ワイヤー矯正や裏側矯正舌側矯正)、マウスピース型矯正部分矯正などがあり、患者さんの症状に適した治療方法歯列矯正を行うことが求められます。
それぞれの治療方法の特徴を確認していきましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、細いワイヤーをブラケットに通して歯を正しい歯並びに移動させていく治療方法です。
歯にかける力の調整が容易でさまざまな症状に対応できますが、歯の表面に矯正装置を取り付けるため、装置が目立ちやすくなります。また、矯正装置の間に汚れが溜まりやすいため、歯磨きの際は注意が必要です。
ワイヤー矯正の一般的な費用相場は、およそ600,000〜1,200,000円(税込)になります。

裏側矯正(舌側矯正)

裏側矯正舌側矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケットを取り付ける治療方法です。
矯正装置が歯の裏側(舌側)に隠れるため、見た目を気にせず歯列矯正を行えます。また、ワイヤー矯正よりむし歯になるリスクが減少する点や、粘膜を傷つけにくい点もメリットです。
一方で歯の裏側(舌側)に矯正装置を取り付けることから治療の難易度が高く、費用もワイヤー矯正より高くなる傾向にあります。
裏側矯正舌側矯正)の一般的な費用相場は、およそ800,000〜1,500,000円(税込)です。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は、取り外し可能な透明なマウスピースを歯に装着して歯列矯正を行う治療方法です。
金属を使用しない透明の矯正装置を用いるため目立ちにくく、金属アレルギーがある患者さんでも治療が可能です。また、食事や歯磨きなどのときは外すことができるため、日常生活での負担も軽減できます。ただし1日20時間以上マウスピースを装着しないと治療がうまく進まない可能性があるというデメリットもあります。また、顎に前後・左右のずれがあるなど症状によってはマウスピース型矯正ができないケースもあります。
マウスピース型矯正の一般的な費用相場は、およそ600,000〜1,000,000円(税込)です。

部分矯正

部分矯正は、歯並び・噛み合わせが気になる部分のみに矯正装置を取り付ける局所的な治療方法です。部分的な矯正治療になるため、矯正装置が目立ちにくく、費用も抑えられる点がメリットです。
一方で対応可能な症状が限られるというデメリットもあるため、部分矯正が可能かどうかは歯科医師との相談が必要になります。
部分矯正の一般的な費用相場は、およそ100,000〜400,000円(税込)です。

歯列矯正に使用する設備

歯列矯正に使用する設備
矯正治療では精密な検査が必要となるため、歯科用CTや口腔内スキャナー、3Dカメラなど、さまざまな設備を利用します。
矯正治療の検査や治療で用いる設備についても詳しく見ていきましょう。

歯科用CT

歯科用CTは、歯科診療に特化したCT装置です。X線撮影よりも詳細な断層写真を撮ることができるため、正確な診断を行えます。医科用CTと異なり、座ったままでの撮影が可能です。
矯正治療では、歯や顎関節・顎骨の状態を立体的な写真で確認するために用いられます。

口腔内スキャナー

口腔内スキャナーは、口腔内の様子を立体的な画像として映し出せるスキャナーです。歯並びや口腔内の状態を細かく見ることができるため、患者さんの症状に適した治療計画を立てられます。
また、マウスピース型矯正を行う際の型取りにも使用されます。

セファロ

セファログラムは、X線で頭部の側面や正面を撮影したレントゲン画像です。顎骨や歯列、頭蓋骨の位置関係を分析するため、特に骨格の状態を把握するのに役立ちます。受け口や出っ歯、横顔のEラインを改善したい方には重要な設備になっています。単に歯列を整えるだけでなく、顎の位置や顔全体のバランスまで考慮する高度な矯正治療においてセファロは大きなメリットがあります。

矯正治療のカウンセリングで確認するべきこと

矯正治療のカウンセリングで確認するべきこと
矯正治療のカウンセリングでは、以下の点を確認しましょう。

  • 歯列矯正の方法(どの方法が自分の症状に適しているか)
  • 予想される治療期間
  • 治療費(総額・内訳・支払い方法)
  • 歯列矯正のメリット・デメリット
  • 矯正治療のゴール(どこまで歯並びを整えられるのか)

歯列矯正は基本的に自費診療となり、治療方法によっても費用が変化するため、歯列矯正の方法とそれに伴う治療費の変動はしっかり確認する必要があります。
また、矯正治療にはむし歯・歯周病になるリスクや歯根吸収・歯肉退縮が発生する可能性も含まれているため、メリットとデメリットに関する説明も事前に受けておきましょう。
歯科医師と相談し、治療内容や費用に納得したうえで歯列矯正を始めることが重要です。

歯列矯正のことなら小林歯科・矯正歯科クリニックにご相談を

小林歯科・矯正歯科クリニック
信頼できる矯正歯科を探している方へ、小林歯科・矯正歯科クリニックを紹介します。
小林歯科・矯正歯科クリニックは、患者さん一人ひとりを尊重しながら、日本矯正歯科学会 認定医による質の高い歯科治療を提供しています。
ここからは小林歯科・矯正歯科クリニックの特徴を紹介します。

歯科用CTや口腔内スキャナーを活用した精密な検査

小林歯科・矯正歯科クリニックには歯科用CTや口腔内スキャナーiTeroなど、矯正歯科の診療に必要な新しい設備が揃っており、精密な検査を受けることが可能です。
歯並びや顎の状態は患者さんによって異なるため、それぞれの症状に合った矯正治療を行うにはよりしっかりとした検査が必要になります。
小林歯科・矯正歯科クリニックは、歯科用CTやiTeroなどを利用して立体的な画像を見ながら検査をしてくれるため、安心感を持って矯正治療に臨めるでしょう。

さまざまな治療方法で患者さんに適した治療を提供

小林歯科・矯正歯科クリニック
小林歯科・矯正歯科クリニックの院長は、日本矯正歯科学会 認定医であるため、ワイヤー矯正や裏側矯正舌側矯正)、マウスピース型矯正部分矯正など患者さんに合った歯列矯正の方法を行えます。患者さんの症状だけでなく、ライフスタイルや要望も加味しながら、今ある歯をなるべく抜かない治療方法を提案しているそうです。
また、小児矯正にも力を入れており、骨格的な不正咬合(出っ歯や受け口)に対する治療や、顎を広げガタガタの歯並びの改善により将来的に抜歯矯正のリスクを下げる治療も行っています。

矯正治療中の歯周病やむし歯の治療にも対応する歯科医院

小林歯科・矯正歯科クリニックは、矯正歯科以外にもむし歯・歯周病の治療にも対応しているため、矯正治療中にむし歯や歯周病が発生してもすぐに対処することが可能です。
矯正治療からむし歯・歯周病の対応まで、1つの歯科医院で完結できるため、手間なく治療を進められます。
第1日曜日は矯正診療日として診療しているため、忙しい方でも通えるのは嬉しいポイントですね

またLINEでの矯正相談も可能ですので、歯並びや噛み合わせが気になる方は、一度小林歯科・矯正歯科クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。(矯正相談はこちら!)

小林歯科・矯正歯科クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

JR飯田線 市田駅 徒歩2分

長野県下伊那郡高森町下市田2934-30

診療時間
8:00〜11:30
14:00~18:30

★:8:00〜11:30/13:30〜16:00(第1,2,4土曜)

【費用(税込)】
 表側ワイヤー矯正:550,000円
 表側審美ブランケット:605,000円
 舌側矯正:880,000円
 マウスピース型矯正:715,000円
 部分矯正(ワイヤー・マウスピース):110,000円~550,000円
 小児矯正:275,000円
 初診相談:無料
 精密検査:5,500円
 診断:5,500円

【治療期間】1~3年(個人差あり)
【治療回数】12~30回(個人差あり)

この記事の監修歯科医師