矯正歯科のおすすめポイントを解説!失敗しない矯正歯科医院の選び方

歯並びを整えたいけれど、どのように矯正歯科を選べばよいのか迷っているという方もいるでしょう。矯正治療は長期にわたる治療で費用もかかるため、歯科医院選びは慎重に行いたいものです。
この記事では、矯正歯科を選ぶ前に知っておきたい基本知識から、おすすめできる矯正歯科の条件、デジタル技術がもたらす治療の進化、そして失敗しない歯科医院選びのポイントまで詳しく解説します。

監修歯科医師:
根津 允(大船根津矯正歯科)
2013年~2014年 奥羽大学 歯学部附属病院 研修
2014年~2018年 奥羽大学 口腔機能学 顎顔面口腔矯正学部 専攻
2018年 奥羽大学大学院 修了
2018年~2019年 奥羽大学歯学部 成長発育歯学講座 助手
2019年 医療法人 根津矯正歯科 勤務
目次 -INDEX-
矯正歯科を選ぶ前に知っておきたい基本知識

矯正歯科を選ぶにあたり、まずは矯正治療そのものについて理解を深めることが大切です。一般歯科との違いや治療の種類を知ることで、自分に合った歯科医院を見極める基準が明確になるでしょう。
矯正歯科とは?一般歯科との違い
矯正歯科とは、歯並びや噛み合わせの問題を専門的に扱う診療分野です。むし歯や歯周病の治療、クリーニングなど、歯の病気の治療や歯を健康に保つためのケアが中心となる一般歯科とは役割が異なり、矯正歯科では歯並びや顎の位置関係、噛み合わせのバランスを整えて口の機能そのものを改善していく治療を行います。そのため、矯正治療には専門的な知識と技術が必要です。
また、矯正歯科では長期にわたる治療が多いため、治療の流れや期間、費用などを事前にしっかり説明し、患者さんとゴールを共有することが重視されます。
「見た目のためだけの治療」と思われがちですが、矯正治療は口の健康を長期的に守るための大切な選択肢だといえるでしょう。
矯正治療の主な種類
矯正治療にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。代表的な治療方法として、ワイヤー矯正、裏側矯正(舌側矯正)、マウスピース型矯正が挙げられます。
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を装着し、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。さまざまな症例に対応できる汎用性の高さがメリットで、効果的に歯並びを改善できます。一方で、装置が目立ちやすく、食事や歯磨きがしにくい点、装着初期に痛みや違和感を感じやすい点がデメリットといえます。
裏側矯正(舌側矯正)は歯の裏側に矯正装置を装着する方法で、装置が見えにくいのがメリットです。人前に出る機会が多い方や矯正治療をしていることに気付かれたくない方に適していますが、装置が舌に触れるため発音に影響が出る可能性がある点や、見えにくいため清掃が難しい点、治療費が高くなる傾向がある点がデメリットです。
マウスピース型矯正は、透明なマウスピースを定期的に交換しながら歯を動かす治療法です。装置が目立ちにくく、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に不便を感じにくいというメリットがあります。その一方で、装着時間が不足すると効果が十分に発揮されないため、自己管理が重要な点がデメリットです。また、歯の移動量が大きい複雑な症例では、ワイヤー矯正のほうが適している場合もあります。
自分に合った治療を選ぶために
矯正治療は、自分の歯並びの状態やライフスタイルに合った治療方法を選ぶことが重要です。まずは自分の歯並びの問題がどのようなものか、歯科医師に診断してもらいましょう。
治療期間や費用、装置の見た目なども考慮する必要があります。また、治療中の痛みや違和感、通院頻度なども治療方法によって異なります。自分にとって何を優先するかを明確にしたうえで、歯科医師と相談しながら治療方法を決定することが大切です。
おすすめできる矯正歯科の条件とは?

矯正歯科は、専門性の高さや設備の充実度、通いやすさなど、さまざまな視点から選ぶのがポイントです。おすすめできる矯正歯科の条件を確認してみましょう。
矯正治療専門の歯科医師による診断と治療計画
矯正治療の精度や仕上がりは、診断と治療計画の影響を受けます。
歯並びや噛み合わせは一人ひとり異なり、骨格や歯の生え方、口の癖などさまざまな要素が影響するため、専門的な知識と経験を持った歯科医師による診断と治療計画が重要です。矯正歯科を専門とする歯科医師は、歯並びや噛み合わせに関する知識と経験を活かし、噛む・話す・飲み込むといった口腔機能全体のバランスを考慮しながら治療を進めることができます。
また、「見た目を整えたいのか」「噛み合わせを改善したいのか」といった治療のゴールを患者さんと共有し、希望と口腔内の状態を照らし合わせながら、無理のない治療計画を立てることができるでしょう。
精密検査・シミュレーションの有無
矯正治療を始める前には、精密な検査が不可欠です。歯科用CTや口腔内スキャナーなどの先進的な設備を用いて口腔内の状態を詳細に把握することで、より精密な診断と治療計画の立案が可能になります。
特に注目したいのが、治療のシミュレーション機能です。デジタル技術を活用することで、治療前と治療後の歯並びを視覚的に確認できるため、治療のゴールをイメージしやすくなります。
通いやすさ・コミュニケーションの質
矯正治療は長期的な治療となるため、通いやすさも重要な選択基準です。自宅や職場から通いやすい場所にあるか、診療時間が自分のライフスタイルに合っているかを確認しましょう。
また、歯科医師やスタッフとのコミュニケーションの質も見逃せないポイントです。治療中に疑問や不安が生じたとき、気軽に相談できる雰囲気だと矯正治療を続けるうえで心強いでしょう。初回のカウンセリングでどれだけ丁寧に説明してくれるか、質問に対して真摯に答えてくれるかを確認してみてください。
新しい設備とデジタル技術で変わる矯正治療

近年、矯正治療の分野ではデジタル技術の導入が進み、治療の精度や快適性が向上しています。先進的な設備を備えた歯科医院を選ぶことで、より安心感のある矯正治療を受けることができるでしょう。
口腔内スキャナー(iTero)による精密スキャン
従来の矯正治療では、歯型を取る際に型取り材を口に入れる必要があり、不快感を伴うことがありました。しかし、口腔内スキャナー(iTero)は、口腔内をスキャンするだけで精密なデジタルデータを取得できます。型取り材による不快感がなく、短時間で精密なデータを得られるため患者さんの負担が軽減されます。
また、スキャンしたデータはすぐにモニターで確認でき、歯科医師と患者さんが同じ画面を見ながら治療について話し合えます。このような視覚的なコミュニケーションは、治療への理解を深めるうえで有効だといえるでしょう。
シミュレーションによる治療計画
口腔内スキャナーで取得したデータは、治療計画のシミュレーションに活用されます。
デジタル化された歯並びの情報をもとに、歯をどの向きに、どのくらい、どの順番で動かしていくのかを細かく設計できるため、治療のゴールがより明確になります。
シミュレーションでは治療前後の歯並びの変化を立体的な画像として確認できるため、仕上がりや治療期間といった気になりやすいポイントを事前に共有しやすいのがメリットです。
また、シミュレーションによる治療計画はどの段階でどういった状態になるかを確認しやすく、治療の一貫性を保つ役割も果たします。
こうした精密なスキャンデータとシミュレーションは、患者さんにとって治療の見通しを持てる安心感につながるのではないでしょうか。
デジタル管理による治療の再現性
シミュレーションで立てた治療計画は、治療の進行に合わせてデジタル上で管理されます。
歯の動きを計画通りに再現できているかをデータをもとにチェックでき、歯の動きにズレが生じている場合に早い段階で気付くことができます。必要に応じて追加スキャンを行うことで、治療計画を調整することも可能です。治療内容があいまいなまま進むのではなく、計画に基づいた一貫性のある管理が行われることで患者さんの不安を軽減し、納得感のある治療につながります。
このように、精密なスキャニングデータと詳細なシミュレーション、継続的な経過チェックを組み合わせるデジタル管理は、治療の質を安定させ、再現性の高い矯正治療をサポートする重要な仕組みであるといえます。
失敗しない矯正歯科選びのポイント

ここからは、矯正歯科を選ぶ際のポイントを解説します。
カウンセリングの丁寧さ
初回のカウンセリングは、歯科医院の姿勢を知る重要な機会です。
現在の歯並びと噛み合わせの状態をしっかり診断し、治療の目的やゴール、適した装置、治療期間などをわかりやすく説明してくれる歯科医院を選びましょう。
また、患者さんの不安や疑問に対して丁寧に応じてもらえるかも大切です。「専門用語ばかりで理解しにくい」「質問に対する回答があいまい」と感じる場合は、十分なコミュニケーションを取りにくい可能性があります。歯科医師が患者さんの話をしっかりと聞き、悩みや希望に寄り添った提案をしてくれるかどうかを確認しましょう。
費用と治療期間のバランス
矯正治療は自由診療であることが多く、費用は歯科医院によって異なります。
一般的に、ワイヤー矯正は700,000〜1,200,000円(税込)ほど、裏側矯正(舌側矯正)や1,000,000〜1,500,000円(税込)ほど、マウスピース型矯正は800,000〜1,000,000円(税込)ほどが費用の目安で、安さだけでなく費用と治療内容のバランスが適切かを判断することが大切です。
見積もりを依頼する際には、総額だけでなく内訳も確認しましょう。装置の費用、調整料、検査費用など、すべての項目が明示されているかをチェックしてください。追加費用が発生する可能性についても事前に確認しておくとよいでしょう。
また、治療期間については早さだけで判断するのではなく、安全性を確認しながら治療を進めてもらえるか、希望の仕上がりのために必要な期間かどうかを重視することが大切です。
自分の生活スタイルや予算に合わせつつ、無理のないペースで治療を進められる歯科医院を選びましょう。
アフターケア・保定期間のサポート
矯正治療は、装置が外れたら終わりではありません。治療後の保定期間において、歯が元の位置に戻らないようにしっかりと管理することが必要です。
せっかく整えた歯並びが後戻りしてしまわないよう、保定装置(リテーナー)の管理方法や定期検診の頻度、アフターケア体制などを事前に確認し、治療後までしっかりサポートしてくれる矯正歯科を選ぶことが長期的な満足につながります。
また、万が一トラブルが発生した場合に、迅速に対応してくれる体制があるかも確認しておきましょう。治療後も安心して相談できる歯科医院であれば、長期的に口腔内の健康を守ることができます。
矯正治療なら大船根津矯正歯科にご相談を

理想の歯並びを手に入れるには、経験豊富な歯科医師と、通いやすく安心感のある矯正歯科選びが欠かせません。適切な矯正方法やサポート体制が整った矯正歯科なら、治療の不安も軽減されて美しい口元を目指せるでしょう。
大船根津矯正歯科は、矯正治療に特化した専門性の高い診療を提供している歯科医院です。ここからは、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な矯正治療を行っている大船根津矯正歯科の特長を紹介します。
矯正専門の歯科医院としての高い専門性
大船根津矯正歯科では、日本矯正歯科学会や日本舌側矯正歯科学会に所属し、矯正治療に関する専門的な知識と技術を持つ歯科医師が矯正治療を担当しています。口腔機能に関する専門性が高く、幅広い矯正治療に対応できる技術力を活かして、患者さんの口腔内全体を見据えた矯正治療を提供されています。
また、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正、裏側矯正(舌側矯正)などさまざまな治療方法で、お子さんから大人まで幅広い年代の歯並びの悩みに対応しています。矯正治療を専門とする診療体制は、矯正歯科としての高い専門性を求める方にとって信頼できる選択肢の一つといえるでしょう。
さらに、歯の色を美しく整えるホワイトニングにも対応しているので、歯並びが整った後に気になりがちな歯の美しさに関する相談も可能です。
先進的な設備による安心感のある矯正治療

大船根津矯正歯科は、歯科用3Dプリンターや歯科用CTなど、先進的な設備を導入しています。
歯科用3Dプリンターは、矯正治療に必要な模型や装置を院内でスピーディーに製作しています。外部への技工所へ依頼する場合と比べて製作期間が大幅に短縮されるため、治療をスムーズに開始できるほか、より精密で再現性の高い矯正装置作成が可能になるそうです。患者さん一人ひとりの歯列データをもとに院内で迅速に対応できることは、治療の質と効率を高めるうえでも大きなメリットといえるでしょう。
また、遠隔で治療の進捗を確認できる「デンタルモニタリング」も導入しています。患者さんご自身のスマートフォンで歯並びを撮影してデータを送信するだけで、来院せずとも歯科医師のチェックを受けることが可能です。通院の負担が軽減されるため、お仕事で忙しい方や遠方にお住まいの方でも安心感を持って治療を続けやすい環境が整っています。
大船根津矯正歯科は、歯科用3Dプリンターやデンタルモニタリングといったデジタル技術を活用することで、治療の精度を高めるだけでなく、患者さんの時間的・身体的な負担を減らすよう努められています。これにより、一人ひとりのライフスタイルに合わせた、より快適で質の高い矯正治療につなげられています。
丁寧なカウンセリングと精密検査で患者さんに寄り添った診療
矯正治療では「どこをどう治すか」を明確にすることが重要です。
大船根津矯正歯科は、カウンセリングで患者さんの主訴や希望を丁寧に聞き取り、むし歯や歯周病、噛み合わせの異常といったトラブルが潜んでいないかを診察するそうです。検査結果をもとに治療のゴールを共有し、治療中には口腔内写真で歯並びの変化を見ながら説明することで、患者さんが“自分の治療”を実感しながら治療を進められるようにサポートされています。
歯並びをきれいにすることは、見た目の美しさだけでなく、むし歯や歯周病のリスクを軽減し、歯の健康寿命を延ばすことにもつながります。気持ちに寄り添う、安心感のある矯正治療を受けたい方は大船根津矯正歯科に相談してみてはいかがでしょうか。
大船根津矯正歯科の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
JR 大船駅東口より徒歩3分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10:00〜12:00 | ● | ● | ● | - | ● | ● | - | - |
| 14:00〜19:00 | ● | ● | ★ | ● | ● | ● | - | - |
★:第2・4水曜は午後休診
【費用(税込)】
初診相談料 3,300円
精密検査料 27,500円
診断料 11,000円
子どもの矯正治療(小児矯正、Ⅰ期治療)
小児矯正 330,000円
インビザラインファースト(※1) 440,000円
大人の矯正治療(成人矯正、Ⅱ期治療)
ワイヤー矯正(セラミック) 748,000円
インビザライン(※1) 770,000~825,000円
裏側矯正(舌側矯正)
上下:裏側 1,210,000円
上:裏側、下:表側 990,000円
部分矯正 110,000~385,000円
処置料 4,400円
※裏側矯正(舌側矯正)の場合は6,600円
保定装置(リテーナー) 11,000~44,000円
オプション
セルフライゲーション装置(上下顎) 55,000円
歯科矯正用アンカースクリュー(1本) 16,500円
(※1)未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
【治療期間】
ワイヤー矯正、舌側矯正:2〜3年
マウスピース型矯正:2〜3年
【治療回数】
ワイヤー矯正、舌側矯正:24〜36回
マウスピース型矯正:12〜18回
参考文献




