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歯列矯正は何年かかる?矯正治療を始める前に知っておきたい治療期間について

 公開日:2025/08/29
歯列矯正は何年かかる?矯正治療を始める前に知っておきたい治療期間について

歯列矯正を始めたいけれど、どのくらいの期間がかかるのだろう…?」 そんな不安を抱える方もいるのではないでしょうか。 見た目や噛み合わせ、健康に対して重要な役割を果たす歯並びを調整する矯正治療は、時間がかかることを不安に感じる方も少なくありません。 この記事では、歯列矯正にかかる期間の目安や矯正治療が長引く理由、そして期間を短縮するための工夫についてわかりやすく解説します。治療に前向きな一歩を踏み出す参考にしてください。

黒田 栄子

監修歯科医師
黒田 栄子(ふくしま矯正歯科クリニック)

歯列矯正はなぜ時間がかかる?

歯列矯正はなぜ時間がかかる? 矯正治療は、歯をゆっくりと動かして理想的な位置に整える治療です。まずは、歯列矯正に時間がかかる理由を解説します。

歯列矯正の仕組み

歯は、土台の役割を持つ歯周組織の顎骨(歯槽骨)と、歯と歯槽骨を結びつけて歯を土台に固定する役割を持つ歯根膜に支えられています。また、骨組織は破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成で再構築を繰り返しており、この骨代謝の過程を“骨のリモデリング”と呼びます。 骨のリモデリングを応用しているのが矯正治療で、矯正装置によって歯に力が加わると、押される側の骨は吸収され、引っ張られる側では新しい骨が形成されます。このサイクルが繰り返されることで歯が少しずつ移動します。このように、矯正治療は単に歯を押して移動させているわけではないので、どうしても数ヶ月から数年という治療時間が必要なのです。 矯正治療のメリットとして、口元の見た目を改善できる、歯磨きなどでメンテナンスしやすくなるためむし歯や歯周病のリスクを減らすことができるなどが挙げられます。デメリットは、基本的に自由診療のため治療費の自己負担が大きくなることや、治療中に痛みを伴う可能性があることなどです。 費用相場は表側矯正が500,000〜1,200,000円(税込)、裏側矯正舌側矯正)が600,000〜1,500,000円(税込)、マウスピース型矯正が600,000〜1,000,000円(税込)です。

矯正期間を左右する主な要因

骨のリモデリングによって歯が移動するスピードには限界があります。無理に動かすと歯や歯茎、骨に負担がかかり、治療後に後戻りしてしまうリスクが高まるため、安全にきれいな歯並びに整えるためには、ある程度の時間をかけて段階的に動かす必要があります。 また矯正治療にかかる期間は、歯並びや噛み合わせの状態によって大きく変わります。軽度の歯のねじれや隙間は短期間で治療が終わることもありますが、歯列全体に大きな乱れがある場合は数年かかることが一般的です。 年齢や骨代謝のスピードも影響します。一般的に若年層は歯の動きが早い傾向にありますが、成人でも適切に治療を進めればきれいな歯並びを目指すのは可能です。 このように、歯列矯正に時間がかかるのは歯と骨を安全に動かすために必要な過程であると理解しておくことが大切です。

歯列矯正にかかる期間の目安

歯列矯正にかかる期間の目安 矯正治療の期間の目安は、患者さんの状態や治療法によって短くも長くもなります。ここでは成人矯正と小児矯正に分けて、治療期間の一般的な目安を解説します。

成人矯正の期間

成人矯正の治療期間は、平均して2〜3年程度が目安です。軽度の歯並びの乱れや部分矯正は半年〜1年半程度で終わることもありますが、抜歯を伴うケースや噛み合わせに問題がある場合は3年以上かかることもあります。また、治療後には保定期間が必要で、動かした歯を安定させるために1〜2年ほどリテーナーを装着します。 成人は骨が固いため歯の移動に時間がかかるだけでなく、生活習慣や歯周病など口腔環境の影響も受けますが、歯列矯正は可能です。見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや発音の改善、将来の歯の健康にも大きなメリットがあります。

小児矯正の期間

小児矯正は成長段階に合わせて顎骨と歯並びを段階的に矯正する治療方法で、1期治療と2期治療に分けられます。6〜12歳頃に行われる1期治療は1〜2年が一般的で、永久歯が生えそろった後に行う2期治療は2〜3年程度が目安です。 1期治療は、顎の成長をコントロールして永久歯がきれいに生えそろうためのスペースを確保することを目的としており、2期治療は成人矯正と同じように永久歯の歯並びと噛み合わせを整えます。小児矯正は骨格の成長を利用するため、スムーズに歯を動かせることや将来的な抜歯を回避できる可能性があることがメリットです。治療全体にかかる期間を短縮できるケースもあるので、早めに相談するとよいでしょう。

治療期間短縮のためにできることは?

治療期間短縮のためにできることは? 治療期間は個人差がありますが、以下のようなポイントに気を付けることで治療をスムーズに進められる可能性があります。

歯科医師の指示を守ることの重要性

矯正治療では、歯科医師の指示どおりに矯正装置を装着、使用することが基本です。 特にマウスピース型矯正では、装着時間が短いと効果が得られにくく、治療期間が延びる原因になります。また、食事や歯磨きなど日常生活での注意点を守ることが装置の破損やむし歯を防ぎ、スムーズに治療を進めることにつながります。矯正装置の使用方法や通院間隔は、歯科医師の指示を守ることを意識しましょう。

矯正装置の破損やトラブルを防ぐ方法

矯正装置の破損やトラブルは治療の遅れにつながるので、次のような点に注意して破損やトラブルを防ぎましょう。

  • 硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避ける
  • 口腔内を清潔に保つ
  • 矯正装置に無理な力をかけない
  • スポーツなどによる強い衝撃に注意する
矯正装置に異常を感じた場合は、自己判断せず早めに歯科医院へ相談することが重要です。異常を放置すると歯の動きが予定とずれて、治療の長期化につながる可能性があります。

定期通院とメンテナンスの徹底

定期的な通院は、歯の動きを確認しながら適切に調整を行うために欠かせません。通院を怠ると予定どおりに歯が動かず、治療が長期化してしまう恐れがあります。また、通院時に矯正装置と口腔内のチェックを受け、必要に応じてメンテナンスしてもらうことで、トラブルの早期発見や予防にもつながります。 計画どおりに治療を進めるためには、歯科医師の指示に従って定期的に通院することが大切です。

矯正治療は日本矯正歯科学会 認定医に相談すべき理由

矯正治療は日本矯正歯科学会 認定医に相談すべき理由 矯正治療は見た目の改善だけでなく噛み合わせや口腔機能に影響を与えるので、信頼できる治療を受けるためには日本矯正歯科学会 認定医に相談するのがおすすめです。日本矯正歯科学会 認定医とは、一定以上の研修と治療経験を積んで日本矯正歯科学会の審査を通過したという資格を持つ歯科医師です。

豊富な知識と経験による精密診断

矯正治療では顎の骨格や歯並び、噛み合わせのバランスを多角的に評価し、レントゲンや歯科用CTなどの検査データを基に診断を行います。日本矯正歯科学会 認定医は矯正治療に関する幅広い知識と豊富な臨床経験を持っており、精密な診断を行うことが期待できます。矯正治療を専門としていない歯科医師では見落としやすい問題も見逃さず、症例に合わせて的確に対応できるでしょう。

無理のない治療計画

日本矯正歯科学会 認定医は、患者さん一人ひとりの生活習慣や年齢、歯や顎の状態を考慮して無理のない治療計画を立てるよう心がけています。 例えば、成長期の子どもには顎の成長を利用した治療、成人にはできる限り歯を抜かずに治療を進める方法など、患者さんの希望と状況に応じた柔軟な対応が可能です。 ただ歯を動かすだけでなく、お顔全体のバランスや噛み合わせを考慮して治療の負担を抑え、機能性と審美性の両立を目指して治療計画を立てられるので、より効率的な治療の進行が望めます。

トラブル時の迅速な対応

矯正治療中は、矯正装置の破損や歯の痛み、噛み合わせの違和感といったトラブルが生じることがあります。日本矯正歯科学会 認定医であれば、治療後に噛み合わせが戻ってしまう後戻りへの対策も行いながら、豊富な経験を活かしてトラブルに適切に対応できるでしょう。

矯正治療ならふくしま矯正歯科クリニックにご相談を

ふくしま矯正歯科クリニック 矯正治療は、見た目を整えるだけでなく将来の歯の健康や噛み合わせに直結するため、信頼して治療を任せられる歯科医院を選ぶことが重要です。 ここからは、日本矯正歯科学会 認定医による精密な診断と豊富な経験に基づいた治療を提供している、矯正治療専門の歯科医院であるふくしま矯正歯科クリニックについて紹介します。

日本矯正歯科学会 認定医による治療

ふくしま矯正歯科クリニック 院長の黒田先生は、日本矯正歯科学会 認定医の資格を持ち、豊富な知識と経験を活かしてさまざまな症例に対応されている矯正治療のスペシャリストです。子どもと成人の矯正治療だけでなく先天性欠損による咬合異常の診療にも対応し、患者さん一人ひとりの歯並びや噛み合わせを診断し、精密な診断と無理のない治療計画を立てることを大切にされています。

矯正治療専門の歯科医院で質の高い治療を提供

ふくしま矯正歯科クリニック ふくしま矯正歯科クリニックは矯正治療に特化した歯科医院として、さまざまな治療方法に対応しています。治療計画の立案から経過観察、治療後のフォローアップまで一貫して対応できる体制が整っており、定期的なメンテナンス体制の整備にも注力しています。 日々新しい技術や治療法が開発されている矯正歯科分野において、国内外の学会や研修に積極的に参加して新しい知見を臨床に取り入れることで、より精度の高い治療を目指しているそうです。

患者さんに寄り添った丁寧なカウンセリングとアフターフォロー

患者さんが不安なく治療を進められるよう、ふくしま矯正歯科クリニックは治療を始める前に十分なカウンセリングを行い、患者さんの不安や疑問に丁寧に答えることを大切にしているといいます。将来的なリスクやライフプランも踏まえてわかりやすい説明を心がけ、治療中もこまめにフォローアップを行い、装置の調整や口腔ケアの指導を徹底しているそうです。さらに治療終了後もアフターフォローを継続し、健康で美しい歯並びを長く維持できるようサポートされています。 また、矯正治療は通院のしやすさも治療を続けるための重要なポイントです。ふくしま矯正歯科クリニックは福島駅から徒歩2分、さらに土日も診療しているため、忙しい方も無理なく通院できるのではないでしょうか。 矯正治療に専念できる環境が整っている歯科医院で、専門性と丁寧さを兼ね備えた治療を受けたいと考えている方は、ふくしま矯正歯科クリニックへの相談がおすすめです。

ふくしま矯正歯科クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

JR 福島駅 徒歩2分

福島県福島市栄町6-1 エスタビル2階

診療時間
10:00〜12:30
14:00〜19:00
★:17:00まで ※日(第2,4)・月(第1,3,5) 休診

【費用(税込)】  ワイヤー矯正 100,000~700,000円 【治療期間】1~3年 【治療回数】18〜30回程度

この記事の監修歯科医師