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マウスピース型矯正を選ぶべき人とは?矯正治療で失敗しないためのポイント

 公開日:2025/10/27
マウスピース型矯正を選ぶべき人とは?矯正治療で失敗しないためのポイント

歯並びを整えたいと考えているものの、矯正治療に抵抗を感じている方は多いのではないでしょうか? 近年、目立ちにくく取り外し可能なマウスピース型矯正が注目を集めています。しかし、全ての方にマウスピース型矯正が適しているわけではありません。治療方法の選択を間違えると、期待した結果が得られない可能性もあります。 本記事では、マウスピース型矯正の特徴やメリット、注意点について解説し、どのような方にマウスピース型矯正が適しているか紹介します。

白鳥 裕一

監修歯科医師
白鳥 裕一(白鳥歯科・矯正歯科)

プロフィールをもっと見る
2008年 日本大学松戸歯学部 卒業
2009年 歯科臨床研修医過程 修了
2009年 日本大学松戸歯学部 歯科矯正学講座 入局
2014年 白鳥歯科・矯正歯科 開院

マウスピース型矯正とは?

マウスピース型矯正とは? マウスピース型矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を動かす矯正治療法です。マウスピース型矯正の仕組みや治療の流れなどを解説します。

マウスピース型矯正の仕組み

マウスピース型矯正では、コンピューターによる精密な歯の移動シミュレーションに基づいて、段階的に形状の異なるマウスピースを製作します。治療計画に従って通常1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、少しずつ歯を理想的な位置へと移動させていきます。 各マウスピースは0.2〜0.3mm程度の微細な変化を持っており、歯に適切な力を加えることで無理のない移動を行います。この細かなステップにより、痛みを抑えながら効果的な歯の移動が可能となるのです。

治療の流れと期間の目安

マウスピース型矯正の治療は、まず歯科医院でのカウンセリングと詳細な検査から始まります。口腔内のスキャンやレントゲン撮影を行い、現在の歯並びの状態を正確に把握します。その後、専用ソフトウェアを使用して治療計画を立案し、患者さんに治療後のイメージを共有します。 治療期間は症例の複雑さによって異なりますが、軽度な歯並びの改善であれば6ヶ月〜1年程度、より複雑なケースでは1年〜3年程度です。治療中は4〜6週間に一度の通院で、治療の進行状況を確認しながら新しいマウスピースへ交換していきます。

マウスピース型矯正はどのような症例に向いている?

マウスピース型矯正は、軽度から中等度の歯並びの乱れに対して効果的だといわれています。具体的には、軽度の叢生(歯の重なり)や空隙歯列(すきっ歯)、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)、開咬(前歯が噛み合わない状態)などです。 重度の骨格的な問題がある場合や、歯根の大幅な移動が必要な症例、重度の回転移動が必要な歯がある場合などは、マウスピース型矯正による治療は難しい場合があります。 治療開始前の精密な診断により、適切な治療法を選択することが重要です。

ワイヤー矯正との違い

ワイヤー矯正との違い マウスピース型矯正と従来のワイヤー矯正には、見た目や機能面で多くの違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分のライフスタイルや治療に対する希望に適した選択肢を見つけることができるでしょう。

目立ちにくい透明な装置

大きな違いのひとつが、矯正装置の見た目です。 マウスピース型矯正で使用されるマウスピースは透明な素材で作られているため、装着していても目立ちにくいという特徴があります。日常会話や写真撮影の際も矯正治療中であることが周囲に気づかれにくく、自然な笑顔を保つことができるでしょう。 一方、従来のワイヤー矯正は金属のブラケットとワイヤーが歯の表面に固定されるため、どうしても目立ってしまいます。ただ、近年では白いブラケットやワイヤーなど目立ちにくい矯正装置もあります。

取り外し可能で衛生的

マウスピース型矯正のもうひとつのメリットは、患者さん自身で矯正装置を取り外せることです。食事の際や歯磨きの時に外すことができるため、普段通りの食事を楽しむことができ、口腔衛生も維持しやすくなります。 ワイヤー矯正では矯正装置が固定されているため、食べにくいものがあったり、歯磨きが難しかったりする場合があります。硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は避ける必要があり、歯磨きも専用の器具を使用するなど丁寧に行う必要があります。

金属アレルギーの心配がない

マウスピース型矯正で使用される矯正装置は、薄いプラスチック素材で作られているため、金属アレルギーを持つ方でも治療を受けることができます。また、口腔内を傷つける心配がありません。 従来のワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーに金属が使用されているため、金属アレルギーのある方は治療を受けることが難しい場合があります。

痛みが少ない

マウスピース型矯正は段階的に少しずつ歯を動かすため、痛みが少ないとされています。新しいマウスピースに交換した直後は軽い違和感や圧迫感を感じることがありますが、多くの場合2〜3日で慣れてくるようです。 ワイヤー矯正は、調整後に強い痛みを感じることが多く、数日間は硬い食べ物を避ける必要があります。

通院頻度が少ない

マウスピース型矯正は、治療開始時に複数のマウスピースを受け取るため、通院頻度を抑えることができます。一般的には4〜6週間に一度の通院で済むことが多く、これは忙しい方にとって大きなメリットと言えるでしょう。 ワイヤー矯正は、ワイヤーの調整のために3〜4週間に一度の通院が必要で、調整には一定の時間を要します。

一方でワイヤー矯正のメリットは、大きく歯を動かすことができる点や、幅広い症例に対応できる点などが挙げられます。 それぞれの費用相場は、ワイヤー矯正が700,000〜1,500,000円(税込)程、マウスピース型矯正が800,000〜1,200,000円(税込)程です。

マウスピース型矯正のメリットと注意点

マウスピース型矯正のメリットと注意点 マウスピース型矯正は多くのメリットがある一方で、いくつかの注意すべき点もあります。治療を成功させるためには、これらの特徴を十分に理解し、自分に適した治療法かどうかを慎重に判断することが大切です。

日常生活での快適さ

マウスピース型矯正は、日常生活における快適さを重視する方にとってよい選択肢といえるでしょう。食事の際には矯正装置を外すことができるため、好きな食べ物を楽しむことができます。また、大切なイベントや写真撮影の際にも一時的に外すことが可能で、特別な日に矯正装置が目立つなどの心配がありません。 スポーツや楽器演奏などの趣味活動でも、マウスピースを外すことで普段どおりに楽しめます。

周囲に矯正治療中であることがわかりにくい

職業上見た目を重視する必要がある方や、人前で話す機会の多い方にとって、マウスピース型矯正審美性は大きな魅力だといえるでしょう。営業職や接客業、教育関係者、芸能関係者など、多くの人と接する職業の方に選ばれている理由のひとつがここにあります。 また、思春期のお子さんにとっても、見た目を気にせずに矯正治療を受けられることは、精神的な負担の軽減につながります。自信を持って笑顔を見せることができ、学校生活や友人関係に支障をきたすことがありません。

自己管理の必要性

一方で、マウスピース型矯正自己管理能力が求められます。 治療効果を得るためには、1日20〜22時間の装着時間を守る必要があります。食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着し続けなければならず、装着を怠ると計画通りに歯が動かず、治療期間が延長となる可能性があります。 また、マウスピースの紛失や破損にも注意が必要です。外出先で外した際の保管方法や、清掃方法についても適切に行う必要があります。

症例によってはワイヤー矯正が適する場合も

マウスピース型矯正は多くの症例に対応できますが、全てのケースに適用できるわけではありません。重度の叢生や骨格的な問題が大きい症例、抜歯を伴う治療が必要な複雑なケースでは、従来のワイヤー矯正の方が効果的な場合があります。 治療開始前の詳細な診断により、患者さんの症例に適した治療法を選択することが、成功への鍵となります。症例によっては、治療の途中でワイヤー矯正に変更することもあるでしょう。

マウスピース型矯正がおすすめな人

マウスピース型矯正がおすすめな人 マウスピース型矯正の特徴を踏まえ、この治療法が特に適している方の特徴を紹介します。自分の生活様式や職業、治療に対する考え方と照らし合わせて、検討の参考にしてください。

人前に出る仕事をしている方

営業職や接客業、教師、講師、アナウンサーなど、人前で話したり笑顔を見せたりする機会の多い職業の方には、マウスピース型矯正が特におすすめです。透明な矯正装置により、仕事に支障をきたすことなく、理想的な歯並びを手に入れることが可能です。

矯正治療中も食事やケアを快適にしたい方

食事制限を避けたい方や、普段どおりの口腔ケアを続けたい方にも、マウスピース型矯正は適しています。装置を外して食事ができるため、硬い食べ物や粘着性の食べ物も制限なく楽しめます。 また、歯磨きやフロス使用も普段どおりに行えるため、口腔衛生を維持しやすく、むし歯や歯周病のリスクを抑えることができます。矯正治療中の口腔トラブルは治療の妨げとなるため、清潔に保てることは大きなメリットといえるでしょう。 グルメな方や料理が趣味の方、接待や会食の機会が多い方にとって、食事の制約がないことは治療継続の大きなモチベーションとなるのではないでしょうか。

金属アレルギーのある方

金属アレルギーをお持ちの方にとって、マウスピース型矯正は安心感のある治療法だといえます。 金属アレルギーは、口腔内の炎症や潰瘍、味覚の変化など、さまざまな症状で現れることがあります。これらの症状は日常生活に大きな支障をきたすため、アレルギーリスクのない治療法を選択することは重要です。 過去に金属製のアクセサリーや歯科材料でアレルギー反応を起こした経験のある方は、マウスピース型矯正を検討することをおすすめします。

通院に時間をかけられない方

仕事や家事、育児などで忙しく、頻繁な通院が困難な方にも、マウスピース型矯正は適しています。通院間隔が4〜6週間と長めに設定できるため、スケジュール調整の負担を軽減できるでしょう。また、1回の診療時間も比較的短く済むことが多いため、時間的な制約のある方にも配慮された治療法といえるのではないでしょうか。 地方在住の方で、専門的な矯正治療を受けるために都市部の歯科医院に通う必要がある場合も、通院頻度の低さは経済的負担の軽減にもつながります。

矯正治療なら白鳥歯科・矯正歯科にご相談を

白鳥歯科・矯正歯科 マウスピース型矯正をはじめとする矯正治療を考える方には、専門的な知識と豊富な経験を持つ歯科医院での治療をおすすめします。 白鳥歯科・矯正歯科では、患者さん一人ひとりの状況に応じた適切な治療法を提案しています。白鳥歯科・矯正歯科の特長を見ていきましょう。

経験豊富な理事長が総合歯科医師として幅広い治療に対応

白鳥歯科・矯正歯科では、矯正治療だけでなく一般歯科治療にも対応できる総合的な診療体制を整えています。 理事長の豊富な臨床経験により、矯正治療中にほかの歯科トラブルが発生した場合も、一つの医院で包括的なケアを受けることができます。 矯正治療は長期間にわたる治療であるため、途中でむし歯や歯周病などの問題が生じることがあります。そのような場合でも、同じ医院で継続的に治療を受けられることは、患者さんにとって大きな安心材料となるでしょう。 また、総合歯科医師としての視点から、口腔全体のバランスを考慮した治療計画を立案することができ、矯正治療後も長期的に安定した結果を期待できます。

矯正に特化した専門的な診療体制

矯正治療は、専門的な知識と技術が要求されます。白鳥歯科・矯正歯科では、マウスピース型矯正をはじめとする先進的な矯正治療技術を導入し、患者さんのニーズに応じた治療を提供しています。具体的には、治療前の詳細な診査・診断から治療計画の立案、治療中の経過観察、治療後の保定管理まで、一貫した専門的なケアを受けることができるといいます。 特に、マウスピース型矯正は、適応症例の見極めから適切な治療計画まで、専門的な判断に基づいた治療を行われています。新しい口腔内スキャナーや3Dシミュレーションソフトを活用し、患者さんに治療結果のイメージをわかりやすく伝えることで治療に対する不安を軽減し、安心して治療を受けていただけるよう配慮されています。

安心感を持って長期にわたり通える地域密着型のサポート

白鳥歯科・矯正歯科 矯正治療は数年にわたる長期的な治療となるため、患者さんが安心して通い続けられる環境づくりが重要です。白鳥歯科・矯正歯科は、地域に根差した歯科医院として、患者さんとの長期的な関係を大切にしています。 アクセスのよい立地にあることも、長期通院が必要となる矯正治療においては重要な要素です。仕事帰りや休日など、患者さんのライフスタイルに合わせて通院しやすい環境を整えられています。 治療中の不安や疑問についても丁寧に答え、患者さんが納得して治療を続けられるよう努め、治療後の定期的なメンテナンスや将来的な口腔健康管理についても継続的にサポートされています。

矯正治療を考えている方は、まずは相談から始めてみてはいかがでしょうか。専門的な診断に基づいて、適切な治療法を提案する白鳥歯科・矯正歯科で、理想的な歯並びを手に入れましょう。

白鳥歯科・矯正歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

JR東大宮駅 バスで約7分

埼玉県上尾市瓦葺934-1

診療時間
9:00〜18:00

【費用(税込)】880,000~990,000円 【治療期間】1~3年 【治療回数】症例による

この記事の監修歯科医師