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後悔しない矯正治療の選び方!マウスピース型矯正とワイヤー矯正の違いを徹底解説

 公開日:2025/11/26
後悔しない矯正治療の選び方!マウスピース型矯正とワイヤー矯正の違いを徹底解説

歯並びをきれいにしたいけれど、「マウスピース型矯正とワイヤー矯正、どちらを選べばよいのだろう」と迷っていませんか? どちらも歯を動かして理想の歯並びに導く治療ですが、装置の見た目や通院頻度などに違いがあり、ライフスタイルや症例によって適した選択肢は異なります。後悔しない矯正治療を受けるためには、それぞれの特徴を正しく理解し、自分に合った方法を見極めることが大切です。 本記事では、マウスピース型矯正とワイヤー矯正の違いを解説し、矯正治療を検討する際に押さえておきたいポイントをお伝えします。

白井 達也

監修歯科医師
白井 達也(TSデンタルクリニック高柳)

プロフィールをもっと見る
2006年 日本大学松戸歯学部卒業
2007年 日本大学松戸歯学部研修医課程修了
2007年 千葉県、東京都歯科医院勤務
2015年 医療法人あおば会分院長
2022年 TSデンタルクリニック高柳院長

マウスピース型矯正とワイヤー矯正

マウスピース型矯正とワイヤー矯正 矯正治療には、大きく分けてマウスピース型矯正とワイヤー矯正の2つの方法があります。ここでは、それぞれの特徴とメリット・デメリットを整理し、治療アプローチの違いについて解説します。

マウスピース型矯正の特徴とメリット・デメリット

マウスピース型矯正は、透明で薄いマウスピース(アライナー)を歯にはめて、段階的に新しいマウスピースへ交換しながら歯を動かしていく治療法です。 マウスピース型矯正のメリットとして、次のような点があります。

  • 見た目の自然さ
  • 取り外しが可能
  • 痛みや違和感が少ない
マウスピースは薄くて透明に近い素材でできているため、装着していても目立ちにくく、周囲に気づかれにくい点が大きな特徴です。仕事や学校などで人前に出る機会が多い方でも治療を受けやすいといえるでしょう。 また、取り外しできるので食事や歯磨きの際には外すことができ、普段通りの食生活や口腔ケアを維持しやすい点もメリットです。さらに、少しずつ歯を動かすため痛みが少なく、ワイヤー矯正のように矯正装置が口内に当たる違和感が少ないといわれています。

一方、マウスピース型矯正は取り外しができる反面、装着時間を自己管理する必要があり、1日20時間以上の装着が推奨されています。装着時間が不足すると計画通りに歯が動かず、治療期間が延びる原因となります。また、症例によっては適応が難しい場合があり、特に複雑な噛み合わせの調整や大幅な歯の移動が必要なケースでは、ほかの治療法と併用したりワイヤー矯正を選択したりする必要があります。このようなデメリットがあることも理解しましょう。

ワイヤー矯正の特徴とメリット・デメリット

ワイヤー矯正は、歯にブラケットと呼ばれる小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす治療方法です。歯の表面にブラケットを装着する表側矯正と、歯の裏側に装着する裏側矯正舌側矯正)があり、近年では目立ちにくい白や透明のブラケットも登場しています。ワイヤー矯正は長い歴史を持ち、多くの症例に対応できる柔軟性の高い治療方法です。 ワイヤー矯正のメリットは、次のような点です。

  • 幅広い症例に対応できる
  • 取り外しや時間管理の必要がない
ワイヤー矯正は、複雑な歯並びや噛み合わせ、抜歯を伴う大きな歯の移動など、マウスピース型矯正では難しいケースでも治療できる可能性があります。また、装置は固定式で患者さん自身が取り外す必要がなく、装着時間を気にする必要がありません。歯科医師が定期的に調整を行うことで、治療の進行がコントロールされます。

一方で、ワイヤー矯正は、矯正装置が目立つというデメリットがあります。特に金属のブラケットやワイヤーを使用した場合、笑ったときや会話の際に装置が見えてしまうため、見た目を気にする方は抵抗があるかもしれません。裏側矯正舌側矯正)を選べば目立ちにくくなりますが、費用が高額になる傾向があります。また、ブラケットやワイヤーが口内に当たることで痛みや違和感を感じる場合があり、食事の際に硬いものや粘着性のある食べ物が食べにくくなることもあります。

治療の目的は同じでも"アプローチ"が異なる理由

マウスピース型矯正もワイヤー矯正も、歯を動かして理想の歯並びや噛み合わせに導くという目的は同じです。しかし、歯を動かすメカニズムや力のかけ方には違いがあります。 ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーによって歯に持続的に力をかけ続けることで、骨の代謝を促して歯を移動させます。ワイヤーの弾性を利用して強い力を加えることができるため、大きな歯の移動や回転にも対応しやすいという特徴があります。 一方、マウスピース型矯正はマウスピースが歯全体を包み込むように力をかけるため、均一で軽い力が分散されます。段階的にマウスピースを交換することで少しずつ歯を動かしていくため、痛みが少なく違和感も軽減されるとされています。また、奥歯を後方に移動させてスペースを確保するなど、ワイヤー矯正では難しい独自の方法を活用できる場合があります。 このように、治療の目的は同じでも、アプローチの違いによって適した症例や患者さんの負担が変わってきます。そのため、自分の歯並びの状態やライフスタイル、希望する治療期間などを総合的に考慮して治療法を選ぶことが大切です。

マウスピース型矯正とワイヤー矯正の違いは?

マウスピース型矯正とワイヤー矯正の違いは? マウスピース型矯正とワイヤー矯正には、装置の見た目や通院の頻度、歯の動き方、費用など、さまざまな違いがあります。それぞれの違いを理解することで、自分に合った治療法を判断しやすくなるでしょう。

装置の見た目と装着時の違和感の違い

マウスピース型矯正で使用するマウスピースは、透明で薄く歯茎に被らない形状です。初めて装着したときには多少の違和感を感じることがありますが、数日で慣れる方が多いでしょう。 一方、白や透明のブラケットも選べるようになりましたが、ワイヤー矯正はマウスピース型矯正と比べるとブラケットやワイヤーといった装置が目立ちやすいといえます。また、ブラケットやワイヤーが粘膜に当たることで痛みや口内炎が生じやすく、慣れるまでに時間がかかる場合があります。

通院頻度・治療期間の目安

マウスピース型矯正では必要なマウスピースがあらかじめすべて用意されるため、通院頻度を抑えられる傾向にあります。適合のチェックや治療の進行確認のための通院は、3ヶ月に1回程度の頻度が一般的です。緊急で通院する必要がほとんどないためスケジュール管理しやすく、遠方に住んでいる方や忙しい方も治療を続けやすいといえるでしょう。治療期間は症例によって異なりますが、2〜3年程度が目安とされています。 一方、ワイヤー矯正では、一般的に月に1回程度の通院が必要です。通院して歯科医師がワイヤーの調整を行い、歯の動きを確認しながら治療を進めていきます。装置が外れたり、ワイヤーが口内に当たって痛みが生じたりした場合には、緊急で通院しなければならないこともあるでしょう。治療期間はマウスピース型矯正と同様に2〜3年程度が目安ですが、症例の複雑さによってはそれ以上かかる場合もあります。

歯の動き方と効果の違い

歯を動かす仕組みは、マウスピース型矯正とワイヤー矯正で大きく異なります。 マウスピース型矯正は、一枚のマウスピースごとに動かせる距離が決められているため、無理のない力でゆっくりと歯を動かすのが特徴です。前歯の軽度な傾きや、歯並びの凹凸を整えたいときに効果を発揮しやすく、少しずつ歯を目的の位置へ誘導していきます。 一方、ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーの力を利用して歯を動かします。力をコントロールしやすいことから、上下の歯の噛み合わせや複雑な歯並び、骨格の影響があるケースにも対応できるなど、歯列全体のバランスを整える治療に強いという特徴があります。

費用相場の違い

矯正治療は基本的に保険適用外の自費診療となるため、費用は歯科医院によって異なります。 マウスピース型矯正の費用相場は、部分矯正で300,000〜600,000円(税込)程度、全体矯正で800,000〜1,000,000円(税込)程度が一般的です。 ワイヤー矯正の費用相場は、表側矯正で600,000〜1,200,000円程度(税込)、裏側矯正舌側矯正)で1,000,000〜1,500,000円程度(税込)が目安です。裏側矯正舌側矯正)は装置が目立ちにくい反面、技術的な難易度が高いため費用が高額になる傾向があります。

矯正治療のポイント

矯正治療のポイント 矯正治療を成功させるためには、自分の症例がどちらの治療法に適しているかを見極めることが重要です。また、ライフスタイルに合わせて続けやすい方法を選ぶことも、治療を最後までやり遂げるうえで欠かせません。ここでは、マウスピース型矯正が苦手とする症例と、ライフスタイル別に考える矯正治療の選び方について解説します。

マウスピース型矯正が苦手な症例

マウスピース型矯正は多くの症例に対応できるようになってきましたが、すべてのケースに適しているわけではありません。特に複雑な噛み合わせの調整や、大きな歯の移動が必要な症例では、ワイヤー矯正の方が適している場合があります。 例えば、重度の出っ歯や受け口、奥歯は噛んでいても前歯が噛み合わない開咬など、顎の骨格的な問題が関係している症例では、マウスピース型矯正だけでは十分な効果が得られないことがあります。また、歯を大きく回転させる必要がある場合や、抜歯後のスペースを閉じるために歯を大きく移動させる必要がある場合も、苦手な症例だといえます。

ライフスタイル別に考える"続けやすい矯正"

矯正治療は数年にわたる長期的な取り組みとなるため、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。 例えば、接客業や営業職など人前に出る機会が多い方は、見た目が目立ちにくいマウスピース型矯正だと治療を続けやすいでしょう。また、食事や歯磨きの際に取り外せるため、外食の機会が多い方や口腔ケアをしっかり行いたい方にも適しています。 一方、マウスピース型矯正は装着時間を守らなければいけないため、管理するのが苦手な方には向いていません。装置の取り外しや管理を気にせず、歯科医師による定期的な調整で治療の進行をコントロールしたい方には、固定式のワイヤー矯正がおすすめです。 また、長期的な通院が必要な矯正治療においては、通院頻度についても考慮が必要です。無理なく続けられる治療方法を選びましょう。

後悔しない矯正治療のために知っておくべきこと

後悔しない矯正治療のために知っておくべきこと 矯正治療を始める前に、しっかりと情報を集め、納得したうえで治療を選ぶことが後悔しないための第一歩です。ここでは、カウンセリングで確認しておきたいポイントや、歯科医師の経験と治療システムのチェック方法、長期的に満足できる矯正治療を選ぶために大切なことについて解説します。

カウンセリングで確認しておきたいポイント

矯正治療を始める前のカウンセリングは、治療方針や費用を知るだけでなく、その歯科医院に安心して通えるかどうかを判断する大切な時間です。 後悔のない矯正治療のためには、気になる点について質問し、不安を解消しておくことが大切です。

  • 治療の目的とゴールを共有できているか
  • 治療期間と通院頻度
  • 治療中の注意点や想定される副作用・リスク
  • 費用の内訳や追加費用の有無
矯正治療は、「見た目を整えたいのか」「噛み合わせを改善したいのか」など、重視するポイントは人によって異なります。これらの点について、納得するまで相談できる環境かどうか、気になることをきちんと伝えられる関係性を築ける歯科医院かどうかを確認しておきましょう。

歯科医師の経験と治療システムのチェック方法

歯並びや噛み合わせは一人ひとり異なるため、矯正治療の成功には歯科医師の経験と技術力が影響します。歯科医院のホームページなどで、歯科医師の経歴や専門分野、治療経験を確認してみましょう。矯正治療だけでなく、一般歯科治療にも対応している歯科医院であれば、むし歯や歯周病の治療も含めて口腔内を総合的にケアしてもらえます。 また、矯正治療は治療計画の立案が重要です。3Dデジタルシミュレーションや口腔内スキャナーを用いて、歯の動き方や治療後のイメージをあらかじめ可視化できるシステムがあると治療のゴールを共有しやすく、仕上がりに対する不安が少なくなるでしょう。 矯正治療は小さな調整が積み重なって最終的な歯並びへとつながるため、治療体制が一貫しているかどうかも大切です。同じ歯科医師が継続して診察・調整を行ってくれるのか、担当が毎回変わるのかを確認しておきましょう。

長期的に満足できる矯正治療を選ぶために

矯正治療終了後は、歯が元の位置に戻らないように保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。保定期間は通常1〜3年程度で、最初は1日中装着し、徐々に装着時間を減らしていきます。保定期間をしっかり守らないと、せっかくきれいにした歯並びが元に戻ってしまう可能性があります。そのため、治療後の保定期間も含めて考えることが大切です。 また、歯並びが改善されると見た目だけでなく噛み合わせや発音、口元の印象が変わることがあります。長期的に満足できる結果を得るためには、自分のライフスタイルや価値観に合った治療法を選び、信頼できる歯科医師のもとで治療を進めることが大切です。

矯正治療ならTSデンタルクリニック高柳にご相談を

TSデンタルクリニック高柳 矯正治療を成功させるためには、歯科医師の豊富な経験と確かな技術に加え、通いやすさや相談しやすい雰囲気も重要です。安心して治療を任せられる歯科医院を選ぶことで、結果や満足度にも大きく影響するでしょう。 千葉県柏市高柳にあるTSデンタルクリニック高柳は、東武アーバンライン高柳駅から徒歩1分という通いやすい立地にある歯科医院です。マウスピース型矯正をはじめとした矯正治療に力を入れており、患者さん一人ひとりの口腔内の状態やライフスタイルに合わせた矯正治療を提供しています。ここでは、TSデンタルクリニック高柳の特徴や強みを紹介します。

マウスピース型矯正の経験が豊富な院長による矯正治療

TSデンタルクリニック高柳は、マウスピース型矯正を中心にワイヤー矯正や抜歯を伴う矯正治療の経験が豊富な歯科医師が治療を担当しています。患者さんの口腔内を総合的に治療することを大切に、口腔内の状態や希望に応じた見た目と噛み合わせ両方を追求した矯正治療を提供しています。 マウスピース型矯正ではインビザラインシステム(※)を導入しており、独自開発されたアライナーの素材と形状、アタッチメント、予測実現性の高いプログラムを駆使して、難症例にも対応しています。また、顎の発育をサポートする子どもの矯正治療にも対応しており、幅広い年齢層の方が相談できる環境が整っています。 TSデンタルクリニック高柳では、治療前に問診や歯科用CT撮影、口腔内精密検査を通じて現在の状態を詳しく確認し、レントゲン写真や口腔内診察の結果をもとに治療方法や期間、費用について丁寧に説明するよう心がけているそうです。 (※)未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります

一般歯科治療にも対応する総合的な口腔ケア

TSデンタルクリニック高柳 TSデンタルクリニック高柳は、矯正治療だけでなく一般歯科治療にも幅広く対応している総合歯科医院です。むし歯や歯周病の治療、予防治療、インプラントホワイトニングなど患者さんの口腔内を総合的にケアする体制が整っているので、矯正治療を進めるなかでむし歯や歯周病が見つかった場合でもスムーズに治療を受けることができます。 また、患者さんがリラックスして治療を受けられる環境づくりに力を入れ、清潔な院内には開放的な待合室やキッズルーム、プライバシーに配慮した完全個室の診療室が整備されているなど、家族みんなで通いやすい環境が整っています。 院内設備も充実しており、口腔内の状態を3Dで確認できる歯科用CTは、精密な診断や治療計画の立案に役立てられています。また、高圧蒸気滅菌器や超音波洗浄器、口腔外バキュームなど、徹底した感染対策にも注力されています。

通いやすく安心感のある地域密着型の歯科医院

高柳駅から徒歩1分のTSデンタルクリニック高柳は5台分の駐車場も完備しているため、電車でも車でも通いやすい環境です。診療時間は水曜を除く平日が9時30分〜13時、14時30分〜19時まで、土曜は9時〜14時30分までとなっており、平日忙しい方でも週末に通院できるのではないでしょうか。また、予約制を採用し、待ち時間を減らし、一人ひとりの患者さんに十分な時間を確保した丁寧な診療に努めているそうです。 地域に根差した歯科医院として患者さんの健康的な口腔内を守ることを第一に考え、予防やトータルケアの提案など患者さん一人ひとりに寄り添った診療を心がけられているので、マウスピース型矯正とワイヤー矯正の違いが気になる方や自分に合う矯正治療を受けたいと考えている方は、TSデンタルクリニック高柳に相談してみてはいかがでしょうか?

TSデンタルクリニック高柳の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

東武アーバンパークライン野田線 高柳駅より徒歩1分

千葉県柏市高柳1-1-21

診療時間
9:30〜13:00 - - -
14:30〜19:00 - - - -
★:9:00~14:30 ※予約制

【費用(税込)】  ■ 矯正治療   精密検査 33,000円   インビザライン    7枚(片顎)275,000円 7枚(両顎)385,000円    14枚(片顎)440,000円 14枚(両顎)495,000円    小児1期・2期 462,000円    フル 836,000円   リテーナー(片顎)33,000円   小児矯正装置 各100,000円   プレオルソ 55,000円   矯正用アンカースクリュー(1本) 55,000円

【治療期間】1年~2年 ※状態によっては3年 【治療回数】12回~36回

この記事の監修歯科医師