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マウスピース型矯正中の違和感は放置しても大丈夫?原因や受診の目安、違和感を減らすポイントも解説

 公開日:2026/01/25
マウスピース型矯正中の違和感は放置しても大丈夫?原因や受診の目安、違和感を減らすポイントも解説

装置が目立ちにくいことや取り外しができる手軽さから、マウスピース型矯正による治療が気になるという方も多いのではないでしょうか。
マウスピース型矯正は、装置を装着し始めた頃や、新しいマウスピースに交換した際などに、歯が締め付けられるような違和感や、むずむずとした痛みを感じることも少なくありません。
マウスピース型矯正は自分で取り外しができるからこそ、自己判断で放置してしまいがちですが、違和感や痛みを放置すると、歯茎のトラブルや歯周病など、深刻な事態を招くリスクもあります。
この記事においては、マウスピース型矯正中に生じる違和感の原因や、放置することのリスク、そして歯科医院を受診する目安を詳しく解説します。

小田 義仁

監修歯科医師
小田 義仁(歯科医師)

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小田歯科・矯正歯科
院長 小田 義仁
岡山大学歯学部 卒業
広島大学歯学部歯科矯正学教室
歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院
所属協会・資格
日本矯正歯科学会 認定医
日本顎関節学会
日本口蓋裂学会
安佐歯科医師会 学校保健部所属
広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員
岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長
岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事
アカシア歯科医会学術理事

マウスピース型矯正の基礎知識

マウスピース型矯正の基礎知識

マウスピース型矯正はどのような歯列矯正ですか?

マウスピース型矯正とは、透明で目立ちにくく、自分で取り外せる矯正装置を使った歯列矯正です。
ワイヤー型矯正のようにワイヤーやブラケットを使わず、つけ外し可能なアライナーと呼ばれるプラスチック製の透明なマウスピースを歯にはめて行います。

マウスピース型矯正のメリットを教えてください

マウスピース型矯正のメリットは、装着していても目立ちにくいため、日常生活への影響が少ない点です。ワイヤー矯正はどうしても装置が見えてしまい、口元の不自然さが気になるという方も、マウスピース型矯正なら手軽に利用できます。
また、食事や歯磨きの際には取り外せるため衛生的に保ちやすく、装置の凹凸なども少ないため、違和感や痛みを感じにくく歯列矯正を快適に行いやすいです。

マウスピース型矯正のデメリットやリスクはありますか?

マウスピース型矯正のデメリットとしてまずあげられるのは、対応が難しい症例があることです。ワイヤー矯正と比較すると、マウスピース型矯正で改善できる症例は少なく、歯並びや噛み合わせの状態によってはマウスピース型矯正で治療できない場合もあります。
また、マウスピース型矯正は取り外しができる利便性はメリットではありますが、毎日の装着時間をきちんと守るように自己管理をしないと歯列矯正の進みが遅くなりやすく、治療期間が長くなりがちです。

マウスピース型矯正中の違和感

マウスピース型矯正中の違和感

マウスピース型矯正中に違和感が生じる原因は何ですか?

マウスピース型矯正中は、新しいマウスピースを使い始めたときは、歯を移動させるために歯に強い力が加わるため、痛みやむずむず感などの違和感を感じるのが一般的な経過です。通常であれば使用を続けていくうちに数日程度でその痛みや違和感がやわらぎます。
何日経っても痛みや違和感が軽減しない場合は、本来の経過ではなく、なんらかの問題が起こっている可能性があるため、すぐに歯科医院に連絡し対処してもらいましょう。

また、歯茎や舌などに装置があたって痛みを感じる場合は、マウスピースが合っていない可能性が高く、そのままにしておくと口腔内を傷つけてしまうリスクがあります。この場合も早めに歯科医院に相談しましょう。

マウスピース型矯正中の違和感を放置するリスクを教えてください

マウスピース型矯正の違和感を放置してしまうと、無理な力を加えることによる歯茎のトラブルや、歯周病を引き起こす可能性が高まります。
こうした状態を放置し続けると、歯がぐらついたり、食事をしっかりと噛めなくなったりしてしまう可能性もあります。
痛みや違和感は、無理に我慢して放置せずに、歯科医師に率直に伝えましょう。
とはいえ、マウスピース型矯正は、正しい経過でも痛みや違和感を感じることがあるため、問題のない痛みなのかどうかは自己判断が難しいのも事実です。だからこそ患者さんと歯科医師との意思疎通がとても重要です。

マウスピース型矯正中に違和感がある場合の受診の目安を教えてください

違和感を感じた場合の受診の目安はケースバイケースですので、一概にどのような場合に受診すればよいかとは言い切れません。
歯科医院でマウスピースを装着したときはそれほど違和感がなかったのに、自宅に帰ってからどんどん違和感が出てきた、と思ったときには、歯科医院に電話するなどしてまず相談しましょう。
そうすれば、自分でできる対処法や、再度診察が必要であるかなどの判断をしてもらうことが可能です。

マウスピース型矯正中の違和感はどの程度続きますか?

違和感を感じる期間は個人差があります。
1日目から違和感はそれほど感じないという方もいれば、数週間経ってもむずむず感や違和感を感じるという方もいて、感じ方はさまざまです。
一般的な目安としては、2週間程度で違和感に慣れてきて、その後は特に気にならなくなる方が多いといえます。

違和感を軽減する方法はありますか?

マウスピース型矯正中の違和感を軽減する方法としては、下記のようなものがあります。

  • やわらかいものを食べる
  • お口の中を冷やす
  • 口腔内を清潔にする
  • 歯茎をマッサージする
  • 水分をこまめにとる

マウスピース型矯正中は歯を少しずつ移動させるために力が加わり、歯の根元がゆるくなっています。そのため、とてもデリケートで、腫れや炎症が起こりやすい状態でもあります。
できるだけ刺激を与えないように過ごすことで、違和感を軽減することができます。

食事の際は、やわらかいものを選んでとり、咀嚼時の歯の負担を軽くするとよいでしょう。
それ以外のケアとして、腫れや炎症を防ぐために冷やしたり、こまめな歯磨きなどでお口の中を清潔に保ちましょう。歯茎がむずむずするという場合は、よく洗った指などで軽く押すようにしてマッサージするとむずむず感がやわらぐことがあります。

マウスピース型矯正中に起こりやすいトラブル

マウスピース型矯正中に起こりやすいトラブル

違和感のほかにもマウスピース型矯正中に起こりやすいトラブルはありますか?

マウスピース型矯正中に起こりがちなトラブルの一つが、治療計画がずれて思ったよりも治療に時間がかかるというものです。
治療が計画どおりに進まなくなる原因はさまざまですが、特に多いのが装着時間が不足していることです。装置をつけている際の違和感からつい外してしまったり、食事や歯磨きの後に装置を外したまま装着するのを忘れていたりすると、歯列矯正の効果が現れるのが遅くなってしまいます。

また、歯や顎の痛みや、歯根への影響が生じることもあります。
歯列矯正は、歯を動かすことによって、歯茎や顎骨に刺激が加わり、むし歯や歯周病、根尖性歯周炎などのトラブルが起きやすくなります。これらはマウスピース型矯正に限らず、歯列矯正全般で発生しがちです。
マウスピース型矯正中にむし歯や歯周病になった場合は、それぞれの治療を並行して行うことができますが、場合によってはマウスピース型矯正を一時中断し、トラブルの治療を優先的に行うこともあります。

さらに、マウスピース型矯正の場合は適切な清掃をこまめに行わないと、マウスピース内に汚れが溜まり、むし歯の原因となるだけでなく、口臭や不快感の原因にもなる場合もあります。

トラブルを防ぐための注意点を教えてください

治療計画のズレなどを防止するために大切なのは、装着時間の遵守です。食事と歯磨きのとき以外は必ず装着し続けることを徹底しましょう。そして、装着前には丁寧にマウスピースを清掃しましょう。
マウスピース型矯正の違和感や痛みからくるトラブルの対処としては、無理に我慢せず、歯科医院に率直に相談するとよいでしょう。治療中の違和感や痛みの感じ方は人それぞれで、患者さんがどう感じているかは歯科医師でも本人からの意思表示がなければ知ることができません。しっかりとコミュニケーションをとり、トラブルになる前に早期発見と早期対処をしましょう。

編集部まとめ

編集部まとめ
マウスピース型矯正の正常な経過としての違和感は、歯がしっかりと動いてくれているというサインでもあり、装着時の違和感や痛みは多かれ少なかれ感じる可能性があるものです。
ただし、場合によってはマウスピースが合っていないために無理な負荷がかかってしまっている場合などもあるため、気になることがあればできるだけ早く歯科医院に相談しましょう。
また、むし歯や歯周病のリスクをできるだけ軽減するためにも、口腔ケアとマウスピースの清掃ケアはこまめに行い、快適かつ効果的にマウスピース型矯正を行いましょう。

この記事の監修歯科医師

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