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裏側矯正(舌側矯正)の仕上がりは表側矯正と違いがある?メリットとデメリット、選び方を解説

 更新日:2026/02/24
裏側矯正(舌側矯正)の仕上がりは表側矯正と違いがある?メリットとデメリット、選び方を解説

歯並びをきれいにしたいけれど、装置が目立つのは恥ずかしいというお悩みを持つ方に選ばれているのが、歯の裏側に装置をつける裏側矯正舌側矯正)です。

しかし、表側矯正と仕上がりに違いがあるのか気になっている方もいるでしょう。

裏側矯正舌側矯正)も表側矯正も、適切な治療を行えば仕上がりに大きな違いはありませんが、治療の特性や私生活への影響が異なります。

本記事では、裏側矯正舌側矯正)と表側矯正のメリット・デメリットを比較し、自身に合った矯正方法を選ぶためのポイントを解説します。

それぞれの特徴を正しく理解し、納得のいく方法で理想の歯並びへの第一歩を踏み出しましょう。

小田 義仁

監修歯科医師
小田 義仁(歯科医師)

プロフィールをもっと見る
小田歯科・矯正歯科
院長 小田 義仁
岡山大学歯学部 卒業
広島大学歯学部歯科矯正学教室
歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院
所属協会・資格
日本矯正歯科学会 認定医
日本顎関節学会
日本口蓋裂学会
安佐歯科医師会 学校保健部所属
広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員
岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長
岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事
アカシア歯科医会学術理事

裏側矯正(舌側矯正)の特徴とメリット・デメリット

口の中を鏡で見る男性

裏側矯正(舌側矯正)の治療方法を教えてください。

裏側矯正舌側矯正)は、歯の裏側に装置をつけ、ワイヤーの力で歯を動かす治療です。装置が目立たないため、審美性を重視する方に選ばれています。矯正装置が目立ちにくい裏側矯正舌側矯正)は、審美性のニーズから確立されました。従来の装置はサイズが大きく、舌に触れて違和感が出やすい傾向にありました。しかし、近年の装置は小型化され、快適性が向上しています。歯の裏側は表側よりも凹凸が多く個人差も大きいため、一人ひとりの歯の形に合わせたオーダーメイドの装置が必要です。

裏側矯正(舌側矯正)のメリットにはどのようなものがありますか?

裏側矯正舌側矯正)のメリットは、以下のとおりです。

  • 矯正装置が目立ちにくい
  • 飲食物による着色の心配が少ない
  • むし歯や歯周病のリスクが低い

ブラケットやワイヤーを歯の裏側に固定するため矯正装置が目立ちにくいことや、万が一食べかすが詰まっても、装置が裏側なら会話中に気付かれる心配は少ないでしょう。歯の裏側は常に唾液が循環しているため、矯正装置に汚れが付いても唾液の自浄作用で洗い流される効果が期待でき、むし歯や歯周病のリスクが低くなります。ただし、毎日の丁寧な歯磨きとケアは必須です。

裏側矯正(舌側矯正)のデメリットにはどのようなものがありますか?

裏側矯正舌側矯正)のデメリットは、以下のとおりです。

  • 発音への影響
  • 歯磨きの難しさ
  • 表側矯正に比べて費用が高い

装置が舌の動きを妨げるため、特にサ行やラ行の発音がしづらくなります。ただし、多くの場合は1週間程度で慣れていきます。装着直後にプレゼンテーションなどの予定がある場合は、時期をずらすなどの工夫が必要です。矯正装置が歯の裏側にあり鏡で見えにくいため磨き残しが生じやすく、入念なケアが求められます。

裏側矯正(舌側矯正)の治療期間と費用の目安を教えてください。

裏側矯正舌側矯正)の治療期間は、月1〜2回の通院で、平均2〜3年程度が一般的です。費用の目安は、1,000,000〜1,500,000円(税込)程度です。裏側矯正舌側矯正)は、多くの歯科医院で表側矯正よりも費用が高めに設定されています。費用が高くなる理由として、オーダーメイドの矯正装置を使用することや1回の治療時間が長いこと、治療に高い技術力が必要なことが挙げられます。

表側矯正の特徴とメリット・デメリット

歯列矯正している歯

表側矯正の治療方法を教えてください。

表側矯正は歯の表側に装置をつける、一般的な治療法です。歴史が長く技術も確立されており、多くの症例に対応可能です。近年では、白色や透明タイプのブラケットが開発され、ホワイトワイヤーと組み合わせて使用することでさらに装置を目立ちにくくすることができます。

表側矯正のメリットにはどのようなものがありますか?

表側矯正のメリットは、以下のとおりです。

  • 治療費を抑えられる
  • 軽度から重度まであらゆる歯並びの状態に柔軟に対応できる

歯列矯正のなかでも標準的な治療法であり、豊富な症例実績があります。歯並びの乱れが大きい重度のケースや複雑な噛み合わせにも幅広く対応できます。ほかの方法では治療がむずかしい場合でも、表側矯正であれば治療できる可能性が高いです。

表側矯正のデメリットにはどのようなものがありますか?

表側矯正のデメリットは、以下のとおりです。

  • 矯正装置が目立ってしまう
  • お口が閉じにくいと感じることがある
  • むし歯のリスクが高くなる

歯の表面に矯正装置を装着するため、外食時などは、気付かぬうちに食べかすが装置に挟まることもあります。そのため、食後は鏡で確認し対処することが望ましいです。特に金属製の矯正装置は目立ちやすいですが、現在はプラスチック製などのブラケットや、ホワイトワイヤーなど審美性への配慮も進んでいます。装置周辺は歯垢が溜まりやすいため、むし歯のリスクを伴います。専用のタフトブラシ等を併用し、丁寧な清掃を心がけましょう。

表側矯正の治療期間と費用の目安を教えてください。

表側矯正の治療期間は、月1〜2回の通院で平均2〜3年程度です。費用の目安は、600,000〜1,000,000円(税込)程度です。一般的には表側矯正でも裏側矯正舌側矯正)でも治療期間に差はほとんどありません。目立ちにくい矯正器具を選ぶと、標準的な治療費に加えて別途費用が必要になる場合があります。予算オーバーを防ぐために、カウンセリングの段階で内訳をチェックしておきましょう。

裏側矯正(舌側矯正)と表側矯正の仕上がりの違いと選び方

歯のレントゲン写真と歯科衛生士

裏側矯正(舌側矯正)と表側矯正の仕上がりに違いはありますか?

裏側矯正舌側矯正)と表側矯正で仕上がりに大きな差はありません。ただし、装置の特性によるコントロールのしやすさには違いがあります。表側矯正は歯の動きを直接確認できるため、調整が容易です。細かなズレにも即座に対応できるため、治療が安定します。一方、裏側矯正舌側矯正)は装置が隠れている分、調整には熟練した技術と経験が必要です。特に歯の裏側からのアプローチは力の伝わり方が繊細なため、歯列の重なりや奥歯の移動量が多いケースでは、意図したとおりに歯を動かすためのより高度な微調整が求められます。歯科医院選びの一つの基準として、矯正認定医が在籍している歯科医院を選ぶことが挙げられます。日本矯正歯科学会認定医による治療は、裏側矯正舌側矯正)の成功率を大きく高めます。理想の仕上がりを目指すなら、医師の資格を確認しましょう。

裏側矯正(舌側矯正)と表側矯正の選び方のポイントを教えてください。

以下のような方は、裏側矯正舌側矯正)が向いている可能性があります。

  • 矯正装置が見えるのが気になる
  • できるだけ周囲に知られずに歯列矯正したい
  • 人前に出る仕事で、装置を見せたくない

日常的に運動をする場合も、裏側矯正舌側矯正)が向いています。表側矯正の装置は衝突時に唇を傷つけるリスクがあるためです。裏側なら粘膜への接触を防げるため、運動時も安全といえます。以下のような方は、表側矯正が向いている可能性があります。

  • コストを抑えたい
  • 発音のしにくさが仕事に影響すると困る
  • 歯磨きの手間を減らしたい
  • 歯並びの乱れが大きく調整がスムーズな治療を希望

歯列矯正は自由診療となるため高額ですが、デンタルローンやクレジットカードの分割払いが可能な歯科医院を選ぶことで、お支払いの負担を減らすことが可能です。費用を抑えつつ目立つことを避けたい方には、上の歯は裏側矯正舌側矯正)、下の歯は表側矯正ができるハーフリンガル矯正という選択肢もあります。ハーフリンガル矯正の費用の目安は800,000〜1,200,000円(税込)程度です。裏側矯正舌側矯正)より安価なため、費用と見た目を両立できます。ただし、歯に加わる力の伝わり方が上下で違うため、噛み合わせの調整などの仕上げがむずかしくなる可能性があります。

編集部まとめ

歯医者と男性患者

裏側矯正舌側矯正)と表側矯正、どちらを選んでも適切な治療を行えば仕上がりに大きな違いはありません。

それぞれの特性を理解し、自身のライフスタイルに合う方を選ぶことが大切です。

費用をできるだけ抑えたい場合や歯並びが大きく乱れている場合は表側矯正、見た目が気になる場合は裏側矯正舌側矯正)が適しています。

特に、裏側矯正舌側矯正)は高度な専門スキルを必要とするため、経験豊富な歯科医師を選ぶことが成功の鍵です。

まずは、信頼できる歯科医院を見つけてカウンセリングを受け、治療計画に納得したうえで歯列矯正を始めましょう。

この記事の監修歯科医師