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インビザラインがゆるくなる原因は?対処法や治療がやり直しになるケースを解説

 公開日:2026/01/05
インビザラインがゆるくなる原因は?対処法や治療がやり直しになるケースを解説

インビザラインは、定期的にマウスピース型の矯正器具を交換し、歯並びを整える歯列矯正治療です。

複数枚のマウスピース型矯正器具を使って少しずつ歯を動かして歯列を整えますが、ときには歯にフィットせず、ゆるく感じることもあるでしょう。

もし、インビザラインがゆるい状態のまま歯列矯正を進めてしまうと計画的に歯が動かなくなってしまい、歯列矯正治療が遅れたりやり直しになってしまったりするケースもあります。

この記事では、インビザラインがゆるくなる原因や対処法などについて解説していきます。

小田 義仁

監修歯科医師
小田 義仁(歯科医師)

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小田歯科・矯正歯科
院長 小田 義仁
岡山大学歯学部 卒業
広島大学歯学部歯科矯正学教室
歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院
所属協会・資格
日本矯正歯科学会 認定医
日本顎関節学会
日本口蓋裂学会
安佐歯科医師会 学校保健部所属
広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員
岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長
岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事
アカシア歯科医会学術理事

インビザライン(マウスピース型矯正)がゆるい原因

マウスピースと女性

インビザラインの特徴を教えてください。

インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正器具を用いて歯列矯正を行う方法です。矯正器具が透明なため、周囲から矯正していることがわかりにくく、日常生活でも目立ちにくい特徴があります。インビザラインは取り外しが可能なので、食事や歯磨きがしやすく、衛生的にも管理しやすいメリットがあります。歯列矯正が手軽にできる一方、1日20時間以上の装着が必要だったり、紛失をしたりしないように自己管理が求められることを覚えておきましょう。

インビザラインがゆるい原因を教えてください。

インビザラインがゆるいと感じる原因には、装着時間不足や正しく装着ができていないなどといくつかあります。インビザラインの装着時間は1日20時間以上が求められていますが、20時間以下と短かったりインビザラインを何度も取り外したりすると、ゆるくなる原因になるので注意しましょう。また、歯が正しく動いている場合でも、ゆるく感じることがあります。新しいインビザラインにすると歯がインビザラインの形にフィットしないため、初めははきつく感じます。装着し続けるとインビザラインの形に歯がフィットしてくるときつさが取れてゆるく感じることがあります。この場合は、正常に歯が動いている証拠なので、不安を抱く必要はありません。

インビザラインが浮きやすい箇所はありますか?

インビザラインが浮きやすい箇所は前歯や奥歯です。インビザライン治療中には、マウスピース型の矯正器具と歯を密着させるためにアタッチメントと呼ばれる突起をつける場合があります。多くの場合は大臼歯にアタッチメントをつけるため、前歯や奥歯にはアタッチメントがなく、密着度が低くなってしまうことでインビザラインが浮いてしまいます。アタッチメントを取りつけることで、解決できる問題でもあるので、違和感を感じたら歯科医師に相談しましょう。また、噛み合わせや就寝時の噛み締めが強い場合でも浮いてしまうことがあります。インビザラインを強く噛んでしまうと形が変形してしまい、歯から浮いた状態になってしまうこともあります。

ゆるみを放置するとどのようなリスクがありますか?

インビザラインのゆるみを放置すると、歯列矯正が計画どおりに進まなかったり口腔内をケガしたりするリスクがあります。インビザラインは、マウスピース型の矯正器具を交換するたびに歯を少しずつ動かして歯列矯正をしているため、ゆるみを放置すると歯並びが悪くなる可能性が高まります。理想的な歯並びを目指すためにもゆるい状態は放置しないで、歯科医師へ相談しましょう。また、インビザラインが浮いたまま放置してしまうと、本来歯にフィットしているはずのインビザラインの端が口腔内にあたりケガをするリスクもあります。インビザラインがあたってケガをしてしまうと、正しくインビザラインが装着できず、歯列矯正の計画もずれ込んでしまうので気を付けましょう。

インビザラインがゆるく感じたときの対処法

違和感を覚える

インビザラインがゆるいときの対処法を教えてください。

インビザラインがゆるいと感じたときには、装着時間を見直したり、着脱方法を確認したりしてみましょう。1日に20時間以上の装着時間を確保できているか、インビザラインを正しい順番で着脱できているかを確認しましょう。インビザラインの正しい装着方法は、前歯から奥歯にかけて指で押して装着します。取り外す際には、左右の奥歯に指をかけて同じタイミングで外します。片側から外すと、変形してしまうことがあるので必ず両手で取り外すようにしましょう。インビザライン装着後は、チューイーを噛んで装着時に違和感がないか、フィットをしているかを確認します。フィット感やきつさを感じたら、しっかりと装着できている証拠です。

インビザラインがゆるい場合は歯科医院を受診すべきですか?

インビザラインを新しくするとゆるく感じることがあります。新しいインビザラインにしてから1週間経っても、ゆるく感じる場合には歯科医院を受診しましょう。インビザラインが歯にフィットしてくる期間は、2〜3日といわれています。1週間以上ゆるく感じる場合には、正しく装着ができていなかったり、計画的に歯が動いていなかったりすることが原因として考えられるので、早めに歯科医院に相談しましょう。

チューイーの使い方を教えてください。

チューイーとは、インビザラインを歯にフィットさせるための小さな筒状の補助具です。使い方は、前歯から奥歯に向かってしっかりと噛みます。前歯で噛んだら次の歯で噛んでと、徐々に奥歯に向かって噛み込みます。歯全体でチューイーを噛み込み、インビザラインがしっかりと装着できているかを確認しながら、5分程度チューイーを噛み込みましょう。チューイーを噛むことで歯とインビザラインの密着度高めてくれるため、インビザラインを装着後は忘れずに行いましょう。また、インビザラインを新しくした場合にはチューイーも新しくし、初めの2〜3日は30分ほどと長く噛むとインビザラインがしっかりと密着してくれます。チューイー使用後は水で洗い流して乾燥させて、清潔に保管しておきましょう。

インビザラインのゆるみが原因で治療がやり直しになるケース

マウスピース

インビザラインのゆるみが原因で治療をやり直すケースはありますか?

インビザラインが歯にフィットしないまま継続的に使い続けてしまうと、計画どおりに歯が動かなかったり、歯並びが悪くなったりしてしまいます。計画的に歯列が動かない場合には、計画を見直して修正したり再びインビザラインを作り直して歯列矯正をしたりする場合があります。インビザラインを正しく使うことでやり直しを防げるので、インビザラインの使い方を見直して正しく使いましょう。

調整が難しい場合は別の治療法になる場合もありますか?

インビザラインは、重度のすきっ歯や歯が重なって生える叢生など、歯を大きく動かすことは得意としていません。そのため、歯を大きく動かさなければいけない歯列の場合には、ワイヤー矯正を併用することもあります。ワイヤー矯正は、歯を大きく動かすことができるため、インビザラインでは難しい歯列でも整えることが可能です。
歯を大きく動かす必要があるすきっ歯や叢生の場合には、ワイヤー矯正で土台を整えてからインビザラインに切り替えて治療します。インビザライン治療中で出てきた動きにくい歯の場合には、インビザラインで土台を作ってからワイヤー矯正で整えます。インビザラインとワイヤー矯正の得意分野を活かすことで整った歯列を目指すことが可能です。

治療をやり直す場合の費用はどうなりますか?

インビザライン治療の途中で再計画を立てたりやり直したりする場合には、費用がかからないケースがほとんどです。インビザラインには保証が設けられていて、計画どおりに歯列矯正が進まなかった場合の再計画やマウスピース型の矯正器具の作り直しなどには、費用はかかりません。ただ、歯科医院側に責任のない場合のやり直しやインビザラインの保証条件にあわない場合には、追加費用が発生するケースがあるのでインビザラインの契約時に確認しておきましょう。また、保証期間が過ぎた場合の再治療には再び費用がかかります。同じ歯科医院で再治療する場合、軽度な矯正であれば200,000円(税込)〜300,000円(税込)、重度な場合には500,000円(税込)〜800,000円(税込)ほどかかる場合があります。ほかの歯科医院を利用する場合は、初めに歯列矯正した額と同等の額が必要になる場合があるので、再治療にならないよう注意しましょう。

編集部まとめ

笑顔の女性
インビザラインは、マウスピース型の矯正器具を定期的に交換して、少しずつ歯列を整える矯正方法です。そのため、正しくインビザラインを使用することが求められます。

インビザラインの装着時間や装着方法が守られていないと、歯が計画的に動かず、やり直しになってしまうケースも少なくありません。

やり直しになると歯列矯正期間が伸びて、なかなか歯列矯正が終わらないということにもなりかねません。

定期的な歯科医院の通院に加えて、インビザラインの使い方を守ることで理想的な歯並びを手に入れられます。

ただ、インビザラインがゆるく感じたり違和感を覚えたりする場合には、すぐに歯科医院に相談しましょう。

この記事の監修歯科医師