知らないと損する!痛みを抑えた小児矯正のために知っておきたいポイント

小児矯正に対して「痛そう」「子どもが耐えられるのか不安」と不安になる保護者もいるでしょう。
矯正装置の種類や治療法によっては違和感を覚えることもありますが、すべての歯列矯正が痛みを伴うわけではありません。使用する矯正装置によって治療中の負担は変わるため、それぞれの特徴や費用相場を知っておくことが大切です。
この記事では、小児矯正の痛みに関するイメージや、治療法ごとの特徴・費用相場を解説します。

監修歯科医師:
近藤 光(赤坂B&S歯科・矯正歯科)
2015年 医療法人社団歯友会赤羽歯科 単独型臨床研修
2016年 同法人池袋診療所 入局
2016年 医療法人スマイルコンセプト 非常勤勤務
2016年 赤羽歯科 退職
2017年 高田歯科インプラントセンター 非常勤勤務
2017年 しんみ歯科 非常勤勤務
2018年 高田歯科 退職
2019年 フリーランス矯正歯科医となる
2019年 医療法人社団優綾会カメアリデンタル 矯正歯科担当医
2019年 デンタルクリニックピュア恵比寿 矯正歯科担当医
2020年 しんみ歯科 退職
2020年 医療法人社団角理会 茅ヶ崎アルカディア歯科・矯正歯科 矯正歯科担当医
2021年 医療法人恵優会フォルテはにゅうモール歯科 矯正歯科担当医
2021年 舞浜マーメイド歯科 矯正歯科担当医
2022年 医療法人恵優会かすかべモール歯科 矯正歯科担当医
2022年 レフィーノデンタルクリニック 矯正歯科担当医
2022年 医療法人社団カムイ会柏なかよし矯正歯科・小児歯科 矯正歯科担当医
現在に至る
目次 -INDEX-
なぜ「小児矯正=痛い」と思われる?
ここでは、なぜ小児矯正は痛いと思われるのか3つの視点から整理してみましょう。
ワイヤー矯正のイメージが強い
矯正治療といえば、歯に金属のワイヤーを取り付けて歯を引っ張る治療を想像する方が少なくないでしょう。ワイヤー装置は調整のたびに圧力がかかるため、治療初期や調整後に違和感や痛みを感じることがあります。
しかし、現在はやわらかい素材や取り外し式の装置などもあり、負担の少ない治療も選べるようになっています。
子どもが泣いてしまうのはなぜか
診療中に涙を見せる子どももいます。しかし、泣く理由は痛みによるものだけとは限りません。診療台や器具への戸惑い、音や雰囲気への不安などの心理的要因も関係している場合があります。そのため、子どもの反応を観察し、優しい声かけや処置を待つなど、気持ちに配慮しながら診療を進めることが大切です。
痛みの感じ方は子どもによって違う
同じ処置を受けても、痛みの感じ方には個人差があります。特に、以前の治療で不安を抱いた経験があると、少しの刺激にも敏感に反応しやすくなります。このようなケースでは、段階的に慣れてもらうことで落ち着いて治療を受けやすくなるでしょう。
丁寧な説明や声かけを続けながら、歯科医院と保護者が連携し、不安なく通える環境を整えることが大切です。
小児矯正で痛みを抑えるには?
小児矯正は、矯正装置の種類によって、痛みの感じ方や治療の負担が異なります。以下が代表的な治療法と費用相場です。
- マウスピース型装置:300,000〜800,000円(税込)
- 機能的顎矯正装置(咬合誘導装置):160,000〜600,000円(税込)
- ワイヤー矯正第1期(表側・裏側・ハーフリンガル):400,000〜1,000,000円(税込)
マウスピース型矯正は、透明なやわらかいマウスピースで歯を少しずつ動かしていくため、痛みを感じにくく衛生面にも配慮しやすい方法です。ただし、決められた装着時間を守らないと、効果が出にくくなることがあります。
機能的顎矯正装置は成長に合わせて歯列を整えていくもので、噛む力や発音の改善にもつながりますが、通院が継続的に必要です。
ワイヤー矯正は細かい調整ができ、さまざまな歯並びに適応する方法ですが、痛みや見た目、歯磨きのしづらさが気になるケースもあります。
小児矯正で痛みを抑えるには、強い力で一気に歯を動かすのではなく、緩やかに成長に合わせて歯や顎を誘導する治療法が効果的です。さらに、治療の進め方にも工夫が必要です。子どもが治療環境に慣れるまで無理に治療を進めず、まずは診療台に座る練習から始めるといった心理的な配慮も、痛みの印象を軽減するでしょう。
子どもの気持ちに寄り添い、怖がらずに治療に取り組める環境づくりが、痛みの軽減につながります。
小児矯正で大切なこと
小児矯正を無理なく続けるには、治療内容だけでなく、始める時期の見極めや子どもの気持ちへの配慮も重要です。ここでは、治療をスムーズに進めるために意識したい3つのポイントを紹介します。
子どもに適したタイミングを見極める
小児矯正の開始時期は、歯の生え変わりや顎の成長に合わせて、歯科医師が総合的に判断します。早すぎると十分な効果が得られず、骨の成長が進んで対応が難しくなる場合もあるでしょう。成長の進み方には個人差があるため、年齢だけでは適切なタイミングを判断できません。定期検診を通じて口腔内の変化を見守りながら、適切な時期を見極めていくことが大切です。
歯列や顎の状態は日々変化します。保護者と歯科医師が情報を共有し、負担の少ない段階で治療を始められると、再治療のリスクを減らすことにもつながるでしょう。迷ったときは早めに相談を受けると、治療の必要性を判断しやすくなります。
成長を活かした治療計画
骨がやわらかい成長期は、歯や顎の動きに対応しやすい時期です。この時期の特性を活かすと、強い力をかけずに歯列を整えることができ、治療中の負担を抑えることにもつながります。
例えば上顎の歯列弓を広げる装置を使って、歯がきれいに並ぶスペースを確保する処置や、ねじれた前歯を同時に整える方法などがあります。成長を活かした治療計画は、将来的に噛み合わせや顎の位置のずれの予防に効果が期待できるでしょう。
成長に合わせて段階的に進めていくことで、装置による痛みや違和感を軽減しやすくなります。見た目の改善だけでなく、噛む力や発音にもよい影響が現れ、日常生活の快適さにもつながります。
痛みや心理的負担を減らす配慮
治療への不安から、歯科医院の受診を嫌がる子どももいるでしょう。矯正治療をスムーズに進めるには、痛みの軽減だけでなく、心理的負担を減らす工夫が欠かせません。
たとえば、いきなり治療を始めるのではなく、年齢に応じた言葉で事前に治療の流れを説明すると、安心感を与えられるでしょう。また、模型やイラストを使った説明は、子どもにも伝わりやすい方法の一つです。
子どもの表情や反応をよく観察し、不安そうな様子があれば処置を急がず気持ちが落ち着くのを待つなど、保護者と歯科医院が連携して子どもが落ち着いて治療を受けやすい環境を整えることが大切です。
痛みや不安に配慮した歯科医院を選ぶポイント
小児矯正は継続的な通院が必要となるため、子どもが不安を感じず通える環境づくりが欠かせません。そのため、歯科医院選びが治療の受け入れに大きく影響します。痛みや不安にきちんと配慮しているかを見極めて歯科医院を選びましょう。
子どもの対応に慣れているか
小児矯正を成功させるためには、歯科医院の子どもへの接し方が重要です。
子どもの気持ちに寄り添い、無理に治療を進めず、子どものペースに合わせてくれる歯科医院を選びましょう。スタッフ全員が子どもの対応に慣れており、緊張や恐怖心を和らげるコミュニケーションが取れるかどうかも、大きな判断材料になります。
痛みや恐怖に配慮した治療を行っているか
歯列矯正では、装置が当たる感覚や締めつけられるような圧力を感じることがあり、不快感や痛みの原因となる場合があります。このような負担をできるだけ軽減するため、初めは短時間の装着から始めるような段階的な導入があるかどうかは確認しておきたい点です。
また、恐怖感を和らげる工夫があるかも重要です。動画やスライドによる説明、静かな環境づくりなどの工夫が、不安の軽減につながるでしょう。細やかな配慮があると、子どもが治療を嫌がらずに通院しやすくなります。
無理に治療を進めるのではなく、子どもの様子に合わせてゆっくりと慣れていける体制が整っているかを、事前に確認しておくことも重要です。
カウンセリングや説明が丁寧か
矯正治療は長期的な通院が必要になるため、信頼できるコミュニケーションがとれる歯科医院を選ぶことが大切です。初診のカウンセリングで、治療の流れや費用、メリット・デメリットを丁寧に説明してくれるかどうかは、歯科医院選びの大きなポイントとなります。また、疑問や不安に誠実に向き合ってくれる姿勢がある歯科医院なら、安心して治療を進められるでしょう。
痛みを抑えた小児矯正なら赤坂B&S歯科・矯正歯科にご相談を
小児矯正を検討している方は、東京都港区にある赤坂B&S歯科・矯正歯科に相談してみてはいかがでしょうか。
赤坂B&S歯科・矯正歯科は、成長期の子どもに配慮し、過度な負担をかけない歯列矯正を大切にしています。
ここからは、赤坂B&S歯科・矯正歯科の特徴を紹介します。
患者さんの痛みに配慮した矯正歯科を提供
赤坂B&S歯科・矯正歯科は、歯列矯正に伴う痛みや違和感をできる限り抑えるよう、丁寧なカウンセリングと新しい矯正治療を組み合わせた診療を行っています。
小児矯正では、骨格の成長を促しながらも痛みを抑えられる矯正装置を用いて、年齢や成長段階に応じた治療を進めています。歯科用CTや3Dスキャナーを活用して歯や顎の位置を立体的に確認しながら診断を行い、治療の方向性や治療を選択しているそうです。さらに、歯列矯正中に起こりやすい炎症や不快感に対しては、低出力レーザーなどの新しい設備を取り入れて負担を和らげる工夫をしています。
痛みを少なく抑えることで、通院への心理的な負担にも配慮された体制が整えられています。
骨格発育まで視野に入れた長期的サポート
小児矯正は、歯並びの見た目を整えるだけでなく、顎やお口周りの発育を視野に入れた対応が必要です。
赤坂B&S歯科・矯正歯科では、成長期の子ども一人ひとりの骨格発達を踏まえ、適切なタイミングで治療を始められるようサポートしています。
成長の予測に用いられているのが、顎骨の発達方向やスピードを分析できるセファロ分析ソフトです。
分析結果に応じて、機能的矯正装置やマウスピース型矯正、ワイヤー矯正を選択し、再治療のリスクを抑える治療方針を立てています。
さらに、治療後も経過を長く見守るフォロー体制が整っているため、顎の成長による歯並びの変化にも柔軟に対応できます。
子どもがリラックスできる院内づくり
治療に対する緊張や抵抗感を減らすには、治療環境も重要です。
赤坂B&S歯科・矯正歯科では、子どもがリラックスして過ごせるよう、環境づくりにも注力しています。
診療スペースは開放感があり、子どもが不安を感じにくいような明るい色調の内装です。
また、治療器具の音や見た目に配慮した静音設計のユニットチェアや、可視光線照射器などの設備も導入しています。
お子さんの「通いたい気持ち」を大切にした取り組みが、スムーズな矯正治療につながるでしょう。
小児矯正を検討している方や、痛みを抑えた矯正治療に興味のある方は相談してみてはいかがでしょうか。
赤坂B&S歯科・矯正歯科の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間
東京メトロ銀座線・丸ノ内線 赤坂見附駅 徒歩1分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:00~19:00 | ● | - | ● | ● | ● | ● | - | - |
【費用(税込)】
相談料 無料
精密検査料 33,000円
1期治療 165,000〜495,000円
※1期治療から2期治療に移行した際は金額に変動あり
保定装置 44,000円(片顎)
【治療期間】一期治療 1年~3年
二期治療 1年~2年
【治療回数】12~60回
参考文献
- 矯正歯科治療について|公益社団法人 日本矯正歯科学会
- 歯列矯正時の歯牙移動に起因する疼痛に関する研究:咬合力測定用感圧シートとアンケート調査による評価
- 矯正歯科|東京歯科大学 水道橋病院
- 矯正歯科治療における標準治療の指針
- 矯正歯科治療中の痛みに対する神経開口部へのレーザー照射について —その1— VASによる痛み緩和効果の検討
- 矯正歯科治療中の痛みに対する神経開口部へのレーザー照射について : -その2- 機械的刺激による痛み緩和メカニズムの検討|東京歯科大学
- 治療先の選び方(成長期)|公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会
- 本会の矯正歯科治療に関する考え方|公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会
- 小児矯正について|赤坂B&S歯科・矯正歯科