インプラント治療でセカンドオピニオンを受けるメリットは?注意点・歯科医院の選び方について解説
歯が欠けた・折れた場合は、インプラント治療で治すことがあります。
しかし、インプラント治療に不安・抵抗を感じる人も少なくありません。その理由は、外科手術を必要とするからです。
不安・抵抗を少なくするためにセカンドオピニオンを受ける人もいるでしょう。その際、選び方を知っておくと自分に合った歯科医院が選択できます。
ここではインプラント治療のセカンドオピニオンについて解説するので、参考にしてください。
監修歯科医師:
太田 一伸(太田歯科クリニック)
日本口腔インプラント学会専門医。日本歯科審美学会や日本歯周病学会、デンタルコンセプト21など参加学会多数。ITIメンバー。AO(アメリカインプラント学会)アクティブメンバー。
目次 -INDEX-
インプラント治療でセカンドオピニオンを受けるメリットは?
インプラント治療は外科手術を伴うため、受けることに抵抗・不安を感じる人もいるでしょう。その場合は、セカンドオピニオンをおすすめします。
インプラントにすることで自分の歯のように嚙むことができ、手入れとメンテナンスをしっかりと行うことで長く使うことができます。しかしインプラント治療では埋入をするため、外科手術が必要です。そのため、手術のときに血管や神経を損傷するリスクがあります。
他にも糖尿病や高血圧の持病がある方や喫煙者・妊娠中の方は治療を受けられないなど、さまざまなデメリットがあります。治療を受けるときは、これらのデメリットも確認しておきましょう。
インプラント治療は自費診療となり、医療法人社団太田歯科クリニックでは1本につき総額632,500円(税込)からとなっています。
下記ではインプラント治療におけるセカンドオピニオンのメリットについて紹介するので、参考にしてください。
インプラント治療のメリットとデメリットについてはこちら
治療の選択肢が広がる
歯の治療方法にはさまざまな方法があり、その中の一つがインプラント治療です。セカンドオピニオンを受けることによって、過去の診断では提案されなかった方法があるかもしれません。複数の選択肢を知ることで、自分に合った治療の選択ができます。多くの選択肢があることを知り、
その中からぴったりな治療方法を見つけ出すためにもセカンドオピニオンは受けた方が良いといえるでしょう。
診断が適切なのかどうか判断できる
初めてインプラント治療を受ける際、どういうものなのかわからない人もいるでしょう。担当医の説明だけでは不安だという人もいるかもしれません。セカンドオピニオンを受ければ、他の歯科医師の見解や意見を聞く機会が増えます。
また、過去の診断では提案されなかった治療方法と合わせて説明してくれることもあるので、インプラント治療の知識はさらに増えるでしょう。治療を詳しく知ることで診断が適切なのかどうかの判断もできるので、セカンドオピニオンも受けてみてください。
本当にインプラント治療が必要かどうか判断できる
インプラント治療以外にも、歯の治療方法は複数あります。しかし主治医にインプラント治療のみを提案されたら、自分にぴったりな治療方法はそれしかないと思う人もいるでしょう。
他の治療方法があっても、提案されていないのでわかりません。インプラントありきで治療を進めようとする医院もあるので注意が必要です。
セカンドオピニオンを受けることで、他の治療方法を提案される可能性が高まります。本当に必要な治療なのかどうかを判断するためにも、セカンドオピニオンは受けた方が良いでしょう。
治療を断られたケースでも対応できる歯科医院が見つかる可能性がある
インプラントは高い知識と高度な外科的スキルが求められる治療法です。その理由から、インプラント治療を断る医院も少なくありません。
過去の診断でインプラント治療を断られたら、セカンドオピニオンを受けてみてください。対応できる歯科医院が見つかる可能性があります。自分にぴったりな治療方法を見つけるためには、治療の選択肢を増やすことが必要不可欠です。
そのためにもセカンドオピニオンをおすすめします。
治療費が適切かどうか判断できる
インプラント治療にかかる費用は、歯科医院によって異なるので注意が必要です。その理由として主に下記の3つがあげられます。
- 設備の違い:治療には特別な設備が必要です。それらを揃えるには費用がかかり、その分治療費も高くなってしまいます。しかし、設備に費用をかけていることは、それだけ新しい設備を整えている証でもあります。
- 麻酔の違い:使用する麻酔にはさまざまな種類があり、どのような麻酔を使用するかによって費用に差が出るでしょう。
- インプラント(メーカー)の違い:信頼できるメーカーのものを使用して治療を行えば、治療費は高くなります。反対に実績が少ないメーカーのものを使用すると費用は安くなりますが、信頼性が低いという点は無視できません。
このように、設備や使用するインプラントなどによって治療費に差が生まれます。できるだけ安く抑えたいと思う人もいるかもしれません。しかし、治療費が安ければリスクが高まる可能性があります。かといって、治療費が高ければ安心できるというわけでもありません。
治療費が適切かどうか判断するためには、セカンドオピニオンが欠かせないでしょう。複数の歯科医院を回って治療費を聞いてみてください。さまざまな場所での治療費を知ることで、適切な費用の目安がわかるでしょう。
セカンドオピニオンの注意点
インプラント治療に限らずセカンドオピニオンを受ける際には、いくつかの注意点があります。主な注意点は下記の4つです。
- 主治医の診断と治療方針を理解する:セカンドオピニオンは第2の意見であり、主体は主治医の意見にあります。そのため、まずは主治医の診断結果・治療方針を理解しましょう。わからないことがあれば、必ず主治医に聞いてください。理解できるように説明してくれるでしょう。ただし、専門用語や聞きなれない言葉が出てくる可能性があります。また、診断結果にショックを受けて話が聞けない心理状態にあるかもしれません。そのため、主治医の話を聞く際には他の人に付き添ってもらい、メモを取ってあとから確認できるようにしておきましょう。
- セカンドオピニオンを受けることを主治医に伝える:セカンドオピニオンを受ける際、主治医に申し訳なさ・後ろめたさを感じる人もいます。しかし、セカンドオピニオンは患者さんに与えられた手段であり、肯定的な考えを持った医師・歯科医師も大勢いるので安心してください。また紹介状も必要になるので、セカンドオピニオンを受けることを主治医に伝えましょう。
- メモを用意して信頼できる人に同行してもらう:あらかじめ何を知りたいのかを整理しておくことをおすすめします。目的を明確にせずに受けると、不安が残る結果になるかもしれません。聞きたいことはメモして忘れず質問できるようにしておきましょう。また、当日は信頼できる人に同行してもらってください。誰かにそばにいてもらうことでリラックスできます。大切な話の聞き洩らしもなくなるでしょう。
- 結果を主治医に報告する:結果は主治医に報告してください。診断の結果が主治医と同じであれば、再び主治医のもとで治療を受ければ良いので問題ありません。しかし、結果が異なっていたら、どちらの治療方針が自分にぴったりなのかわからないという人がほとんどでしょう。そのような場合は、今度は主治医をセカンドオピニオンの医師として相談してみてください。主治医は今までの診察結果のデータをもとに、セカンドオピニオンで得た結果も踏まえて提案してくれるでしょう。
これらは、セカンドオピニオン全体での注意点です。インプラント治療のセカンドオピニオンを受ける際にも、これら4つに注意しましょう。
インプラント治療を受ける歯科医院の選び方
インプラント治療を受ける際、大切なのは歯科医院の技術力です。高い知識と高度なスキルが必要な治療方法なので、歯科医院選びは欠かせません。ここでは、インプラント治療を受ける際の歯科医院の選び方について解説します。治療を考えている人は、参考にしてください。
カウンセリングをしっかり行ってくれるかどうか
治療にはリスクもあるため、カウンセリングをしっかり行ってくれることが重要です。抱えている不安に寄り添い、話を聞いてくれる歯科医院なら問題ないでしょう。また、現在の病状・治療方針・費用などの説明があるかどうかも確認してください。
カウンセリングでは、これらの情報提供の有無も重要なポイントだからです。メリット・デメリットを含めた丁寧な説明と、不安に寄り添ったコミュニケーションがとれるかどうかに注目すると良いでしょう。
外科的手術の設備や技術力があるかどうか
安全な治療を行うためには、充実した医療設備と歯科医師の高い技術力の両方が必要不可欠です。インプラントではCTによる検査と手術の両方を行います。医療設備が整っているかどうかは、病院を選ぶ際の重要なポイントになるでしょう。
また、医療設備だけでは不十分です。それらを使用する医師の技術力も高くなければいけません。知識・経験が豊富かどうかは、カウンセリングである程度判断できます。
インプラントを含めたさまざまな治療方法の提案・治療のメリット・デメリットなどを丁寧に詳しく説明してくれるなら、高い知識と豊富な経験があるといえるでしょう。
日本口腔インプラント学会専門医が在籍しているかどうか
日本口腔インプラント学会専門医とは、公益社団法人日本口腔インプラント学会の正会員として5年以上在籍し、専門医試験に合格した正会員のことです。
専門医試験は、インプラントの知識・技術を含めた認定資格条件を満たさなければ受験できません。厳しい条件と試験をクリアした専門医が在籍していれば、知識・スキルともにレベルが高いという証明になるため、安心して治療が受けられるでしょう。
歯周病などで骨の厚みが足りない場合の骨造成の方法は?
インプラント治療はインプラント体を顎の骨に埋め込むので、顎の骨に厚みがなければいけません。しかし、中には充分な厚みが足りない患者さんもいます。その場合は、足りない骨を補うために骨造成が必要です。主な方法は下記の2つです。
- サイナスリフト
- 骨再生誘導法
それぞれの方法について解説するので、参考にしてください。
サイナスリフト
別名「上顎洞底挙上法」と呼ばれています。上顎の臼歯から上顎洞までの骨が不足している場合に行う方法です。上顎洞にできた空洞に自家骨・人工骨のいずれかを移植します。
骨再生誘導法
足りない部分の骨の再生を促す方法です。特殊な人工膜を使用して骨量を増加させます。骨を再生させてインプラントに必要な厚みにする治療法です。
インプラント治療のことなら医療法人社団太田歯科クリニックへ
医療法人社団太田歯科クリニックでは、インプラント治療を高い知識と高度な技術で積極的に行っています。
治療後30年以上の患者さんもいる経験豊富な歯科クリニックです。
骨が薄くなったり欠損したりしている難症例にも対応
歯周病の進行などで骨が溶けてしまった場合、インプラントに必要な骨の厚みが足りずに治療を断られるケースがあります。
また、治療をしても長く持たないというケースも少なくありません。
太田歯科クリニックでは骨再生誘導法で骨の自己再生を促し、充分な厚みを持たせてからインプラント治療を行います。
自分の骨なので感染のリスクが軽減されるでしょう。また、インプラントも安定するので長持ちします。
セカンドオピニオンを求める方も歓迎
太田歯科クリニックでは、セカンドオピニオンも積極的に受け入れているので、現在の治療に不安がある方におすすめです。
現在治療中の場合、紹介状・依頼状が必要な歯科医院は多くあります。しかし、太田歯科クリニックは不要です。
今の治療に対して不安があるけれど相談しにくい場合にも、担当医に知らせずにセカンドオピニオンが受けられます。
丁寧なカウンセリングを通じて要望に応じた治療を提供
日本口腔インプラント学会所属のインプラント専門歯科衛生士やインプラントコーディネーターが丁寧にカウンセリングを行い、治療方針を決めるので不安は取り除かれるでしょう。
また、治療費についても書面で内容を説明してくれるので、金額に不安がある人にもおすすめです。
患者さんに寄り添ったカウンセリング・治療を心がけているので、セカンドオピニオンを考えている人は一度相談してみてください。
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