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インプラント治療は絶対だめ?その理由や歯科医院選びのポイントを紹介

 更新日:2024/04/04
インプラント治療は絶対だめ?その理由や歯科医院選びのポイントを紹介

大切な歯を失った場合の選択肢として、インプラント治療があります。インプラントは、自分の歯に近い使い心地が得られるのがメリット
です。

しかし、一方でインプラント治療を「絶対だめ」とする見方もあります。正しくリスクを理解していないと、治療してから後悔してしまうでしょう。

この記事ではインプラント治療が絶対だめと言われる理由を解説します。治療を受ける際に覚えておきたい歯科医院選びのポイントも解説しているので、参考にしてみてください。

広野 敬

監修歯科医師
広野 敬(医療法人社団敬和会 南ときわ台歯科)

プロフィールをもっと見る
1981年松本歯科大学卒業。1985年文京区で広野歯科クリニックを開業し、現在医療法人社団敬和会理事長、広野歯科クリニック院長。日本にインプラントが導入され始めた1980年代からインプラント診療に取り組み、2001年より公益社団法人日本口腔インプラント学会認定専門医。「for the patient」を基本理念に掲げ、40年近い経験と今も研究を怠らない姿勢で多くの患者に良質な歯科診療を提供している。

インプラント治療が絶対だめといわれる理由

インプラント治療が絶対だめといわれる理由
どの分野の治療を受ける場合でも、リスクがあります。特にインプラント治療には手術が必要となるため、リスクを完全に排除するのは難しいでしょう。インプラント治療にはどのようなリスクがあるか紹介します。

歯科医師の専門知識・技術の不足によるリスク

インプラント治療で特に恐ろしいのは、治療を行う歯科医師による専門知識・技術の不足によるリスクです。
インプラント治療を取り扱っている歯科医院でも、歯科医師の専門知識・経験が少ないゆえの技術不足による問題が生じえます。その状態でインプラント治療が行われると、術中のトラブルに対処できなかったり、術後に後遺症・合併症が生じたりするリスクがあります。
実際に、2011年末に行われた国民生活センターの発表によると、「インプラント治療により危害を受けた」との相談件数は5年間で343件にもおよびました。
インプラントの需要が高まるなかで、専門知識・技術の習得が追い付いていない歯科医師に治療を依頼した結果、以前よりも口腔内の状況が悪化してしまう可能性があるのです。

歯科用CTなど設備が不十分なことによるリスク

インプラント手術によって合併症が起こる原因には、歯科医院の設備不足も挙げられます。
インプラント治療では、まず術前診査で全身状態・局所状態を把握する工程が不可欠です。そのためには、歯科用CT・口腔内スキャナーなどを使用した三次元的な診査が重要となります。また、CT画像をもとに埋入するインプラントの位置・方向・サイズを具体的に検討できる、埋入シミュレーションシステムの導入も重視されています。加えて、術中にインプラントを正しい位置・方向で埋入するためのサージカルガイドが作製される歯科医院なら、合併症のリスクはさらに下がるでしょう。
このような治療の精度を高める設備が十分に整えられていない場合、不慮の事故が生じかねません。

低品質なインプラントパーツ使用よるリスク

パーツが高価で高度な治療となるインプラント治療は自由診療であり、費用が高額になりやすい傾向にあります。
なるべく費用負担を減らして治療を受けたいと考える方も多いでしょうが、低価格を理由に歯科医院を選択すると、低品質なインプラントパーツを使用される恐れがあります。
インプラントは顎骨に直接埋め込む器具のため、品質が悪いと埋入箇所および周辺部位に悪影響を及ぼすリスクが高まります。また、骨との結び付きが弱く抜け落ちてしまったり、咬合圧に耐えきれず破損しやすかったりするでしょう。
費用を抑えたつもりが余計な治療が必要となり、費用面でも身体面でも負担が大きくなる可能性があります。

インプラント治療を受けられない場合

インプラント治療を受けられない場合
インプラント治療は外科手術を伴うため、慢性疾患や持病を抱えている患者さんは後遺症への危険からインプラント治療を受けられないケースがあります。
例えば糖尿病患者さんの場合、術後の傷の治りが悪く感染しやすかったり、骨を作る細胞の機能・数が低下し骨結合ができない恐れもあり、治療後にインプラント周囲炎を起こしやすくなることがあります。
また、骨粗しょう症の患者さんが治療薬としてビスホスフォネート製剤を服用している場合、手術後に顎骨が壊死する危険性が高まります。
ほかにも心疾患をはじめ全身疾患の症状が重い方、病状が安定していない方は受けられない可能性があるでしょう。
このような患者さんは、疾患の担当医や歯科医師に相談し、インプラント治療について確認する必要があります。

インプラント治療とその他の治療方法の違い

インプラント治療とその他の治療方法の違い
歯を失った場合に行う補綴(ほてつ)治療の選択肢は、インプラント以外にブリッジや入れ歯があります。
どれも人工的に歯を補い咀しゃく機能を回復させる目的は共通しているものの、治療方法は大きく異なります。
ブリッジ・入れ歯の特徴を確認しましょう。

ブリッジ

ブリッジは隣接した健康な歯に被せるクラウンの間に、欠損歯を再現した義歯を橋を渡すように取り付けて補う治療方法です。歯が1〜2本程小規模に欠損している場合に行われます。
健康な歯が支台となっているため安定感があり、自分の歯と同じ感覚で噛めるのが特徴です。ただし欠損歯が多い方、あるいは隣接する歯にも問題がある方には適していません。
また、クラウンを被せるために支台となる歯を削る必要があり、歯の寿命が短くなるリスクが伴います。
ブリッジは保険適用でも受けられますが、審美性に優れている保険適用外の治療もあります。保険適用の場合の費用相場は10,000~20,000円(税込)程、保険適用外の場合は50,000~150,000円(税込)程となります。治療期間は約1〜2ヶ月、治療回数は3〜5回程度です。

入れ歯

入れ歯は歯を支える土台となる樹脂製の床(しょう)を持つ義歯です。歯の欠損が一部であれば、隣接する歯にスクラブと呼ばれるバネをかけて維持する部分入れ歯(部分床義歯)が用いられます。
対して、上顎または下顎の歯をすべて失っている場合には、主に吸着力で維持する総入れ歯(全部床義歯)が適用されます。ほとんどのケースで適用可能であり、患者さん自身が取り外して清掃しやすい点がメリットです。
しかし咬合力が弱くなりやすく、食べられるものに制限が出てくる可能性があります。
入れ歯も保険適用と保険適用外があります。費用相場は保険適用で部分入れ歯なら5,000円(税込)程、総入れ歯なら10,000円(税込)程です。保険適用外の場合、部分入れ歯は150,000円(税込)程、総入れ歯は300,000円(税込)程が費用相場となります。治療期間はおおよそで2週間〜1ヶ月、治療回数は2〜5回になります。

インプラント治療が自分に合うかどうか判断するポイント

インプラント治療が自分に合うかどうか判断するポイント
歯の状態は生活の質に大きく関わるため、どの治療が自分に合うかをよく確認して決定するのが大切です。
インプラント治療を行うか迷っている方は、以下に取り上げる判断ポイントを参考にご検討ください。

インプラント治療のメリット

インプラントの大きな特徴は、失った歯を歯根から回復できる点です。インプラント体と周囲の骨との間が隙間なく接着しているため、見た目が天然歯のように自然な仕上がりとなります。
さらに、しっかりと噛めるうえに咬合圧をコントロールするセンサーとしての役割も備わっており、審美性・機能性を兼ね備えた義歯が手に入ります。
また、天然歯と同様にセルフケアがしやすく、装置自体の寿命も長くメンテナンスの手間が削減できます。
加えて、治療面では残った歯を削らずに治療できるのもよい点です。残っている歯の健康を維持しつつ、欠損を補えます。

治療する目的や優先したいポイントを明確にする

補綴治療を行う目的は患者さんによって異なります。歯を欠損している状況は同じでも、咀しゃく機能の低下が気になる方もいれば審美性を気にする方もいるでしょう。また、治療にかかる費用・管理のしやすさも、治療中・治療後の負担を左右します。さまざまな要素から総合的に考慮するのが大切です。
そのようにして自分の治療の目的・優先したいポイントを明確にしておくと、自分にとって適切な治療方法を検討できるでしょう。
患者さん自身の希望がわかれば、歯科医師もよりよい治療を提案しやすくなります。

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方
インプラント治療に伴うリスクを回避するためには、治療を受ける歯科医院選びが重要です。インプラント治療で後悔しないために注意すべき歯科医院選びのポイントを解説します。

検査や治療の設備が整っているか

歯科医院によって設備状況は大きく異なります。特にインプラント治療を成功させるには、高精度なデジタル機器が必要です。
検査から治療まで的確に行える設備が十分整っている歯科医院であれば、合併症のリスクを軽減できるでしょう。以下のような設備が整っているか、前もって確認しておきましょう。

これらが全て揃っていなければならないわけではありませんが、上記の医療設備はインプラント治療で重視されています。
医療設備・インプラントパーツにこだわっている歯科医院かに注目して選ぶのがよいでしょう。

インプラント治療の経験が豊富な歯科医院か

専門性が高いインプラント治療は、幅広い専門知識を持った歯科医師による治療だと、より安心して受けられるでしょう。
ただし専門的な知識はあっても実際の治療経験が浅い場合、不測の事態に対応できない恐れがあります。そのため、治療経験が豊富な歯科医師であれば、リスク回避できる可能性が高まります。
執刀する歯科医師だけでなく、歯科医院全体がインプラント治療を豊富に経験しているなら、精神面でもしっかりとサポートしてもらえるはずです。

保証やメンテナンスなどアフターフォローは充実しているか

インプラント治療は、治療後数年が経過してから不具合・合併症が生じるケースがあるため、保証期間・保証内容が充実している点も大きなポイントとなります。
さらに、インプラントをよい状態に保つためには術後のメンテナンスも欠かせません。メンテナンスにも注力してくれる通いやすい歯科医院を選ぶとよいでしょう。

インプラントなら南ときわ台歯科にご相談を

南ときわ台歯科 治療室
インプラント治療を受ける際は、歯科医院選びが重要だということが理解いただけたでしょう。

インプラント治療を受けたい方、あるいはインプラント治療を受けるか悩んでいる方は、南ときわ台歯科にご相談してみてはいかがでしょうか。

南ときわ台歯科の特徴をご紹介します。

歯科用CTによる検査と豊富なインプラントシステム

南ときわ台歯科は、インプラント治療に力を入れている歯科医院です。そのため治療に用いる医療設備にもこだわっており、検査には適切な診断が行えるよう歯科用CTが使用されています。

また、手術の精度を上げるデジタルシミュレーション・サージカルガイドを使用し、理想的な手術を実現するために尽力されています。

さらに患者さんのさまざまなケースに対応するために、11種類のインプラントシステムが導入されている点も大きな特徴です。

インプラント臨床数ならびに成功率、経過年数から見た長期安定性などの総合的な判断・全世界的な評価をもとに選ばれているそうです。

そのなかから患者さんに応じて適切なインプラントシステムを検討してくれます。

10年保証のインプラント

南ときわ台歯科はガイドデントアソシエイツでのインプラント10年保証に加盟されています。

この保証は、インプラント治療後10年以内にインプラントが破損した場合の再手術・再治療にかかる修理費用を補償する制度です。

実際に再手術・再治療が必要なケースは稀ですが、万が一の事態に備えた保証があると信頼して任せやすくなるでしょう。

10年保証を受けるには一定の条件を満たしていなければならないため、事前のカウンセリング時の説明をよく確認してください。

日本口腔インプラント学会 口腔インプラント専門医による治療

南ときわ台歯科院長
南ときわ台歯科理事長の広野敬先生>は、日本口腔インプラント学会 口腔インプラント専門医の資格をお持ちです。

常によりよいインプラント治療の提供を目指し、専門性の高い症例にも対応されています。

インプラント治療にかかる期間は約3ヵ月〜1年、回数は約4〜8回です。その後のメンテナンスを含めると、歯科医師とは長期的な付き合いになります。

その点で豊富な専門知識・経験に基づき、患者さんの悩みに寄り添って治療を行ってくれる南ときわ台歯科は、頼れる存在になるでしょう。

南ときわ台歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

東武東上線 ときわ台駅(東京都) 南口より徒歩3分
東武東上線中板橋駅 徒歩12分

東京都板橋区南ときわ台1-34-1

診療時間
10:00~13:00
14:00~18:00

※最終受付:診療終了時間の45分前

【費用(税込)】※インプラント治療1本
インプラント治療:220,000円
アバットメント:55,000円
クラウン(上部構造) :165,000円
※シミュレーション、CT撮影、ガイドは別途費用
【治療期間】3ヵ月~1年
【治療回数】4~8回

この記事の監修歯科医師