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インプラント治療の流れは?インプラントのメリット・デメリット・設備についても解説

 更新日:2023/12/06
診察

インプラント治療は手術を伴い、治療期間が長い治療方法です。

インプラント治療を考えているけれど、具体的にどのような流れで治療が進むのか分からないという方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事ではインプラント治療の流れを紹介します。メリット・デメリットも解説するため、インプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

山形 純平

監修歯科医師
山形 純平(八重洲南口歯科)

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2000年 3月
日本歯科大学卒業
2000年 4月
大分医科大学医学部歯科口腔外科 入局
2002年 4月
大分医科大学医学系研究科 入学
2006年 4月
大分医科大学医学部歯科口腔外科 医員
2007年 4月
大分大学医学部歯科口腔外科 助教
2008年 3月
大分大学医学系研究科 終了 
医学博士の学位授与
2008年 4月
大分大学医学部歯科口腔外科 外来医長
以後、病棟医長、医局長を歴任
2011年 3月
日本口腔外科学会認定 認定医取得
2011年 9月
八重洲南口歯科に就職
2016年11月
八重洲南口歯科 院長就任

インプラント治療の流れは?

インプラント治療の流れ
インプラント治療は治療前の診断から治療後のメンテナンスまで、複数の工程を経て行われます。各工程でどのようなことが行われるのか、インプラント治療の流れをみてみましょう。

診断・治療計画の作成

インプラント治療では、まず診断と治療計画の作成が行われます。診断で行われるのは、口腔内や顎の骨の状態の精密な検査です。失った歯の本数や、インプラントを埋め込む場所の歯肉の状態・土台となる骨の硬度などを確認します。
インプラント治療は顎の骨にインプラント体を埋め込むため、骨の硬度や量によっては治療が難しいケースも少なくありません。そのため、歯科用CTを用いて顎の骨の状態を詳細に確認します。
また、切開を伴う手術を行うため、現在治療中の疾患や既往疾患の確認も必要です。口腔内や顎の骨の状態などの検査結果をもとに、治療計画を作成します。
治療計画ではインプラントの埋め込み本数や治療期間などのほか、インプラントを埋め込む前の処置があれば、その説明も行います。

インプラント治療の前処置

インプラント治療では、インプラントを埋め込む前に手術部位に隣接する歯の虫歯治療や全体の歯周病治療を行います。むし歯や歯周病を治療せずにインプラントを埋め込むと、インプラント治療部位に影響を及ぼしてしまうに可能性が否定できません。
インプラント治療にも影響するため、口腔内に問題があれば事前に治療を行うのが一般的です。また、もしも顎の骨の量や硬度が足りない場合は骨造成を行う場合もあります。
骨造成は、顎の骨を増やすために自家骨を移植したり骨充填剤などを用いたりして骨を増やす処置です。これにより骨が不足した部位でもインプラントを埋め込めるようにします。

一次手術

一次手術ではインプラントを顎の骨に埋め込みます。局所麻酔や鎮静法を行った後、歯肉を切開し、インプラントを埋め込むための穴を形成します。適切な穴を形成するには、骨の硬さに応じた調整が必要なため、手術前のCT画像や診断結果による情報のほか、歯科医師の経験も重要になります。
インプラント体を埋め込んだ後は、切開した歯肉を縫合し一次手術は完了です。手術後には痛みや腫れなどが起こる可能性があるため、鎮痛剤と抗生剤が処方されます。手術時の骨の状態や手術方法の違いで二次手術を必要としない場合は、一次手術のみとなります。

治癒期間

一次手術後には、上顎で3~4ヶ月、下顎で2~3ヶ月の治癒期間を設けます。
治癒期間を経てインプラントと骨が結合することで、インプラントを歯として使用することができます。安定するまでの期間は骨の質や埋め込んだ場所などによって個人差があるため、定期的に歯科医師の確認が必要です。
なお、治癒期間中は状態に応じ、仮の義歯を使用することがあります。

二次手術

インプラントと顎の骨がしっかりと結合した後に、二次手術を行います。二次手術は、局所麻酔を行った後に歯肉を切開し、インプラントと上部構造である人工歯をつなぐアバットメントを取り付ける処置を行う手術です。
歯肉を再度切開してインプラントを露出させ、土台となるアバットメントを取り付けます。一次手術よりも負担の少ない手術ではありますが、麻酔や鎮静法は一次手術と同じく行われるケースが多いでしょう。
手術後には切開した歯肉が回復するまで一定の期間を設け、歯肉が回復したら人工歯の取り付けへと治療を進めます。歯肉の回復は個人差がありますが、約2~3週間は必要です。

人工歯の成形・装着

歯肉が回復後に行うのが、人工歯の成形と装着です。歯並びや形状のほか、歯の色なども考慮しながら歯型をとり、人工歯を作製します。人工歯は歯1本のみの単独冠のほか、複数の歯が連なる連続冠やブリッジなど複数の種類から適切な形を選択します。セラミックでできた人工歯を装着したら治療は完了です。
なお、人工歯の固定方法はスクリュー固定とセメント固定の2種類です。

インプラント治療後のメンテナンス

インプラント治療が完了したら、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスの期間は口腔内の状態によって変動しますが、1週間後・1ヶ月後・3ヶ月後・半年といった間隔で行われます。メンテナンスの際に行われるのは、インプラント周囲炎やインプラント周囲粘膜炎などの炎症が起きていないかのチェック、プラークや歯石があればそれらの除去などです。
特にインプラント周囲炎は磨き残しや口腔内のケアを怠ると起きやすいため、メンテナンスのときだけでなく日頃から注意しましょう。

インプラント治療のメリットは?

メリット
インプラント治療義歯と比較してもより天然歯に近い状態へと治療でき、またブリッジと比較し隣接歯に負担のない、メリットの多い治療方法です。続いて代表的なインプラント治療のメリットを解説します。

義歯と比較し、しっかり噛める

インプラント治療のメリットの一つが、天然歯と同じようにしっかり噛めることです。入れ歯やブリッジの場合は不安定さを感じることがありますが、インプラント治療は顎の骨と結合するため安定性が高くなります。食べ物をしっかりと噛めることは、食事を楽しむことや健康にもつながります。義歯の安定性や食事の際の煩わしさが気になる場合は、インプラント治療がおすすめです。

ブリッジと比較し周りの歯に負担をかけない

インプラント治療周りの歯に負担をかけないこともメリットの一つです。同じく人工歯を装着するブリッジの場合、隣接する歯を削る必要があります。また、ブリッジは隣接する歯を支えにして人工歯を装着するため、周りの歯に負担がかかります。インプラント治療は埋め込んだインプラントによって人工歯を支えているため、周囲の歯に負担をかけることがありません。
また、人工歯もほかの歯とのバランスをみながら作製しており、隣接する歯を削らずに装着可能です。インプラント治療は健康な歯を削るのを避けたい方や、ほかの歯への影響が心配な方におすすめの治療法といえるでしょう。

インプラント治療のデメリット

デメリット
インプラント治療は機能的にも審美的にも天然歯に近い仕上がりが実現できますが、デメリットがまったくないわけではありません。続いて、インプラント治療のデメリットを解説します。

自費診療で費用がかかる

インプラント治療自費診療のため保険適用される入れ歯やブリッジなどよりも治療費が高くなります。
検査料や再診料などのほか、インプラント手術を行う前に骨造成やむし歯・歯周病の治療を行う場合は、それらの費用も必要になります。骨造成の場合、5〜20万円(税込)が必要です。
インプラント治療を受ける前に、どのくらいの費用がかかるのか確認しておきましょう。

上顎4~5ヵ月・下顎3~4ヵ月の治療期間が必要

インプラント治療は治療期間が長く、上顎は4~5ヵ月、下顎は3~4ヵ月の治療期間が必要です。これは、一次手術後にインプラントと骨が結合する期間を設けることが関係しています。
骨とインプラントの結合が十分ではない状態で上部構造の人工歯を装着すると、インプラントが脱落する可能性があります。
また、二次手術後にも歯肉の状態が回復するための期間を設けるため、入れ歯やブリッジなどよりも治療期間は長くなります。その間定期的に通院が必要なため、できるだけ早く治療を完了させたいという方には不向きといえます。
治療期間は口腔内や骨の状態などによっても変動するため、治療前の検査の際にどのくらいの期間がかかりそうか確認しておくとよいでしょう。

インプラント治療は設備の整った歯科医院で受けると安心

安心
インプラント治療は治療前の検査や手術などさまざまな工程を経て行われる治療です。その間にさまざまな設備や治療器具が使用されるため、設備の整った歯科医院であれば安心して治療を受けられるでしょう。
たとえば、手術前の検査では、目視での口腔内のチェックのほか、歯科用CTによる骨の状態の確認も行われます。より詳細に骨の状態が確認できるCTであれば、治療計画も立てやすく、よりしっかりとした治療を受けられます。
また、手術経験が豊富な歯科医師が手術を行うことにより、手術中の負担が少ない治療を受けられます。

インプラント治療なら八重洲南口歯科へ

説明
インプラント治療を受けたいけれど、医院選びで迷っているという方は多いのではないでしょうか。

どこで受けるか迷っている方には、八重洲南口歯科がおすすめです。

八重洲南口歯科は東京駅八重洲南口から徒歩1分と好立地にある歯科医院です。最後に、八重洲南口歯科の特徴を紹介します。

新しい設備の歯科用CT「RevoluX」を導入

八重洲南口歯科はインプラント治療に力を入れており、新しい設備である歯科用CTRevoluX」を導入しています。

RevoluX」とは歯や顎の骨の詳細な立体画像が得られるだけでなく、骨質(骨の硬さ)の診断もできる装置です。

従来の歯科用CTでは、立体画像によって歯や顎の詳細な立体構造や神経の位置などが分かる一方、骨質までは分かりませんでした。「RevoluX」ではこれまで得られなかった骨の硬さを計測し把握できるため、インプラントの土台となる骨に問題がないかどうかを適切に判断できます。

また、歯の詰め物や被せ物の金属の周りもしっかりと映し出す点も「RevoluX」の特徴です。金属はX線を通さない性質を持っており、従来の歯科用CTでは金属製の詰め物や被せ物がある周辺の状態が写せず、把握できませんでした。

RevoluX」は金属の影響を除去するプログラムを搭載しており、従来の歯科用CTでは写せなかった金属の周辺の骨の状態もしっかりと写しだし、より精密な診断を可能にしています。

アイキャット社のインプラント手術支援システム「Landmark System」を採用

八重洲南口歯科
八重洲南口歯科は、アイキャット社のインプラント手術支援システム「Landmark System」を採用している点も特徴です。

これはインプラントの手術の精度をより高くするためのサポートシステムであり、日本のトップシェアを誇っています。

インプラントシミュレーションソフト「LANDmarker」では、顎の骨の強度や形、神経の位置など目では見えない部分まで詳細に確認しながら診断が可能です。

また、手術には「LANDmarker」で診断した結果をもとにサポートを行う手術支援器具「Landmark Guide」を使用し、インプラントの埋め込み精度を高められます。

これにより歯科医師の感覚だけに頼らないより精密な手術を実現するだけでなく、手術時間の短縮にもつながる点もこのシステムの特徴です。

インプラントの手術では長時間口を開けておかなければならないことを負担に感じる方もいますが、手術時間が短縮されるため患者さんの負担軽減にもつながるでしょう。

八重洲南口歯科では、インプラントに関する相談を無料で受け付けています。インプラント治療を考えているけれど、どの歯科医院で治療を受けるか迷っているという方は、ぜひ一度八重洲南口歯科へご相談ください。

八重洲南口歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間

JR線 東京駅 八重洲南口 徒歩1分

東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街中1号

診療時間
10:00~13:00
14:00~17:00
17:30~20:00

※:不定休

この記事の監修歯科医師