FOLLOW US

目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 歯科TOP
  3. インプラントTOP
  4. インプラントコンテンツ
  5. インプラントと入れ歯の違いは?それぞれの特徴・インプラント治療を受ける歯科医院の選び方を解説

インプラントと入れ歯の違いは?それぞれの特徴・インプラント治療を受ける歯科医院の選び方を解説

 更新日:2023/12/06
歯科衛生士

インプラント入れ歯はともに歯を失った場合に人工の歯(義歯)を装着する方法です。失ってしまった歯を補うために人工で作られた歯が使用されます。

インプラントは人工の歯根を顎の骨に埋め込んでその上に人工の歯(上部構造)を固定する方法です。

メリットは天然の歯に近い見た目・噛み心地・咀嚼能力・寿命・取り外しが必要ないなどが挙げられます。

入れ歯は人工の歯を金属や樹脂で作った土台(義歯床)に取り付け、残っている歯や歯ぐきを固定源として装着する方法です。

メリットは低額な費用・保険適用可能・手術不要・治療期間が短いことなどが挙げられます。

どちらにしたらよいかお考えの場合、まずそれぞれの違い・特徴をご理解の上、歯科医院できちんと説明を受けるといいでしょう。

倉田 友宏

監修歯科医師
倉田 友宏(くらた歯科医院)

プロフィールをもっと見る
徳島大学歯学部卒業。医療法人にて勤務医・院長の経験を経たのち「くらた歯科医院」の院長に就任。予防治療をベースにインプラント治療・矯正治療など、多角的で包括的な歯科診療を提供している。日本口腔インプラント学会、日本顎咬合学会、ITI(International Team for Implantology)、日本メタルフリー歯科学会所属、ILSC即時荷重研究会理事・インストラクター。

インプラントと入れ歯の違いは?

インプラントと入れ歯の違い
インプラント入れ歯はともに失った歯を義歯で補う方法です。両者は治療方法・耐久性・審美性・食べ物の噛みやすさ・治療期間・費用などに大きな違いがあります。
インプラントは顎の骨に人工の歯根を埋め込んで、上部に人工の歯を取り付ける治療法です。入れ歯は、歯を失った部分の周囲の歯や歯茎を固定源とし、人工の歯を装着します。入れ歯インプラントの使用している材質にもよりますが、一般的にはインプラントの方が耐久性が高く、入れ歯の方がこまめに修理をしたり作り直す必要があります。
インプラントは見た目が自然で美しく天然の歯に近い咀嚼能力を持っていますが、入れ歯は(使用する材料にもよりますが)金属のバネが見えたり、歯ぐきの土台部分が人工的に見えたりして審美性は低くなる傾向があります。また、咀嚼能力も自分の歯の1/4程度と低下してしまいます。他にもインプラントの治療期間は本数にもよりますがおおよそ3ヶ月から1年程度で、入れ歯の治療期間は一般的には1~3ヶ月程度と短期間であること、インプラントは自費診療であるのに対し、入れ歯は保険診療で行うことができるものもあるため費用は抑えられる傾向にあります。
以下、それぞれの違いを詳しく説明していきます。

耐久性が違う

一般的には、インプラントの方が入れ歯よりも長持ちするといわれています。人工の歯根を使用した場合に10年後にも問題なく使える率はおおよそ次の通りです。

  • 上顎よりも下顎の方が骨が硬いため、残存率は高い傾向があります。
  • 下顎のインプラントの10年残存率は95%以上と非常に高いです。
  • 上顎のインプラントの10年残存率は90%程度とやや低くなります。また、骨の高さが足りず、骨を増やす治療を行った部位は85%程度と、骨の高さが十分にある場合よりも低くなります。

インプラントの本数や残っている骨の状態、被せ物の種類や材質によって残存率は変わります。また、インプラントは基本的に一度入れたら取り除くことはありません。
入れ歯は3~5年で修理または新製を検討するのが一般的です。ただし、まれに同じ入れ歯を10年・20年使用する方もいます。
インプラントは長期的に安定しやすく交換は基本的に行いませんが、入れ歯は定期的に調整や交換が必要です。なお、インプラント入れ歯も、適切な診断・治療計画・手術技術・装着技術・メンテナンス・ケアによって寿命が変わります。

審美性が違う

一般的にインプラントの方が入れ歯より見た目が自然です。インプラントの場合、人工の歯根は歯ぐきの中に隠れて見えず、見た目は天然の歯とほとんど変わりません。人工の歯も色や形を自分の歯に合わせて調整でき、審美性が高く自然な仕上がりにすることが可能です。
これに対し、入れ歯の場合は見た目の自然さは種類・グレードによって異なります。部分入れ歯では金属のバネが見えてしまうことが多く目立ちやすいです。総入れ歯では金属のバネはありませんが、人工の歯は既製品となるため若干人工感があり、義歯床の色や厚み等も自然な感じが失われやすいです。
また、保険適用の入れ歯では使用できる材料や材質が限られ、着用して違和感を持つこともしばしばです。ただし、個人差がある上に治療状況によって異なることがあります。

食べ物の噛みやすさが違う

インプラント入れ歯食べ物を噛みやすいのはインプラントの方です。インプラントは自分の歯に近い感覚で噛めるのに対し、入れ歯は噛む力が弱くなったりずれたりする可能性があります。
インプラントは顎の骨に人工の歯根を埋め込んで固定する方法です。そのため天然歯と同じように食べ物を噛むことができます。ただし、歯根膜がないために噛む力を調節できない点には注意が必要です。
入れ歯は歯にバネをかけたり歯ぐきの上に乗せて使用するため、噛む力を支える歯根がなく食べ物の種類によっては食べにくいものもあります。また、異物感や痛みも生じることがしばしばです。

治療期間が違う

インプラント入れ歯では治療期間に大きな差があります。インプラントの治療期間はインプラントの本数や骨の状態にもよりますが、手術から最終的な被せ物の装着までに3ヶ月から1年程度です。手術後、人工の歯根と顎骨が化学的に結合するまでに、上顎の場合は3~6ヶ月・下顎の場合は2~4ヶ月かかります。その後に、人工の歯を装着するために二次手術や型取りなどを行い、仮歯を作り調整を行って最終的な被せ物を作製していきます。ただ、事前に歯を抜く、骨を増やす手術をするといった治療を行った場合には治療期間がさらに延びることがあります。
また、残っている歯や骨の状態によっては、歯を抜いた日にインプラントを入れたり、その日に仮歯を入れることができる歯科医院もあります。そういった場合には治療期間が短縮できることが多いです。
これに対して、入れ歯の治療期間は一般的には1~3ヶ月程度で装着できます。歯や骨の状態によっては1週間程度で装着できることもありますが、精密な入れ歯を作るためにはあらかじめ残っている歯や歯ぐきを安定した状態にする必要があります。

費用が違う

インプラント入れ歯で一般的に治療の費用が高くなりやすいのはインプラントになります。インプラントは基本的に保険適用外の治療となり、高度な技術と高品質な材料が必要なため、費用は高額になります。一般的にインプラント1本あたりの費用は20万円~40万円(税込)程となりますが、これはあくまでもインプラント(人工歯根)分の費用ですので、最終的な被せ物(上部構造)装着が入る治療終了までの総額は1本あたり40万円〜80万円(税込)程となります。治療費の内訳は、検査費用・手術費用・人工の土台や仮歯・最終の被せ物の費用といったものとなりますので、インプラントを希望される際には治療期間および治療費の総額をきちんと提示してもらう必要があります。また、口腔内の状態や治療内容、使用するインプラントや被せ物の種類や本数によっても変わります。なお、前述した通りインプラント治療は原則保険外診療(自由診療)となり、一部を除き医療保険の適用はありません。
これに対し、入れ歯の場合は保険診療と自由診療があります。保険診療の部分入れ歯は3割負担で片顎のみの場合で約5,000円~10,000円(税込)程、総入れ歯は約10,000~15,000円(税込)程になります。
自由診療の場合は口の中の状態や歯科医院によって大きく異なります。自費診療の入れ歯には様々な種類がありますのでご自身に合ったものを選ぶことが大切です。

インプラントの特徴

インプラントの特徴
インプラントは、歯が欠損した部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付けて治療します。インプラントの特徴は、自分の歯と同じように噛める・見た目が自然で美しい・周囲の歯に負担をかけないなどです。入れ歯では固いものが噛めない・安定性が悪い・違和感も強いといったデメリットがあります。
これに対して、インプラントは固定式で自然な形をしていてほとんど違和感はなく、咬合力も天然の歯と同程度まで回復できます。自分の歯があったときと同じように見た目・発音・咀嚼などの機能の回復が可能です。
また、入れ歯は固定の金具や床が周囲の歯に負担をかけてしまいますが、インプラントの場合は骨に直接固定されるため、周囲の歯に負担をかけません。ただし、原則として保険外診療になりかなり高額の費用がかかります。

入れ歯の特徴

入れ歯の特徴
入れ歯の特徴は、失った歯を補うことで食事や発音がしやすくなること・外科手術が不要で治療リスクが少ないこと・保険診療が可能で費用が抑えられることなどです。失った歯をそのままにしておくと、左右の歯も空いたスペースに向かって倒れはじめます。失った1本の歯によって口腔内全体のバランスが崩れるのです。
全体のバランスが崩れると、噛みにくくなったりしゃべりにくくなったりします。そこで、失った歯を補うことで食事や発音がしやすくなりますので、歯を失った際には放置せずにきちんと治療しましょう。
また、インプラントは顎の骨に人工の歯根を埋め込んでその上に人工の歯を取り付ける外科手術を伴う治療です。これに対して、入れ歯は人工の歯根を埋め込まず人工の歯を口腔内に装着して治療します。入れ歯は外科手術が不要ですので、治療リスクは少ないです。
さらに、入れ歯は保険適用のものと自費で作るものに分けられます。保険適用の入れ歯はレジンというプラスチック素材で作られることが多く、費用を抑えることが可能です。ただし、保険適用外の自費で作る入れ歯は金属やシリコンなどの素材を使って作ることができ、レジンよりも耐久性や見た目が優れています。

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

選び方
インプラント治療を受ける歯科医院の選び方のポイントは、症例の豊富さ・担当医の経験・保持している資格・充実した設備などです。インプラント治療は高度な技術と知識が必要となるため、担当医が実際にどれくらいの症例を扱ってきたかの成果を確認してください。インプラント治療の経験や実績が豊富な歯科医師を選びましょう。
また、高度な技術と知識を裏付ける資格を確認することも必要となります。さらに、インプラント治療は外科手術を伴いますので、手術関係の設備・感染予防の設備などが非常に重要です。そのため、歯科医院には新しい設備や機器が整っているか、衛生管理が徹底されているかをチェックしましょう。
加えて、歯科医師に治療中や治療後に気をつけるべきこと、注意事項を教えてもらうことも大切です。インプラント治療に関する説明や相談の充実度を確認してください。

症例が豊富かどうか確認

インプラント治療は高度な技術と知識が必要となるため、歯科医師の経験は重要なポイントとなります。インプラントは人工の歯根であり顎の骨に埋め込まれるため、正確な位置決めと手術技術が必要だからです。経験の少ない、知識の乏しい歯科医師による手術は、当然熟練した歯科医師の手術と比較すると術前の計画と異なる結果になってしまったり、感染・神経損傷といった合併症のリスクも高くなります。
また、インプラント治療は複数のステップからなりますので、術前の計画がきちんと行われているか、治療期間がきちんと説明されているかも確認するといいでしょう。
インプラントは治療終了後も長期にわたって口腔内で機能していくものですので、長期的なアフターケアが必要です。経験豊富な歯科医師や歯科衛生士が適切なメンテナンスを指導してくれます。インプラント治療の成功率や長期予後は歯科医師の経験に大きく左右される事項です。

担当医の経験や保持している資格を確認

インプラント治療は一般歯科治療とは異なり、外科手術やインプラントの設計・調整など専門的な知識や技術が必要となります。インプラント治療を受けるときは、歯科医院の担当医の経験や保持している資格を確認することは大切なことです。
インプラント治療に関する知識や経験を豊富に持つ歯科医師に与えられる、インプラント専門医・認定医・指導医などの資格制度が存在しています。日本口腔インプラント学会や日本顎咬合学会などが与えており、各学会が主催する講習や研修を受けたり症例や論文を発表したりすることで取得が可能です。
ただし、これらの資格は国家資格や厚生労働省の認可を受けたものではなく、各学会内でのみ有効とされています。なお、インプラント治療を受けるときは、歯科医院の保持している資格だけでなく、治療内容・実績・評判なども参考にしてください。

設備が充実しているかどうか確認

一般的治療であるむし歯や歯周病を治療する治療設備とは異なり、インプラント治療を行う歯科医院ではより専門的な設備が必要となります。通常のレントゲンとは異なり、歯科用CTインプラント治療では必須となります。
レントゲンは2次元的に撮影された平面からの情報のみですが、CTは3次元の立体からの情報を得ることができます。CTによる3次元の情報によって、従来のレントゲンでは判別しにくかった神経や血管の走行、骨の厚み等を詳細に知ることができます。
また、手術中は患者さんの容態を目視するだけでは不十分です。生体モニターを使って、心拍数・血圧・心電図・酸素飽和度を測定します。さらに、インプラント治療を行うためには、徹底した滅菌管理が必要です。
滅菌装置として、高圧蒸気滅菌器・酸化エチレンガス滅菌器などが挙げられます。加えて、一般的な治療を行うスペースとは別に、インプラント手術を行う衛生的な手術室が必須です。

治療についての説明が詳しいかどうか確認

インプラント治療を受ける前に、歯科医師からインプラントについての詳しい説明を受けます。説明されるのは、インプラントのメリット・デメリット・治療の流れ・期間・費用・保証期間・合併症・リスクなどです。また、患者さんの口腔内の状態や全身の健康状態・希望・要望なども聞かれます。
歯科医師はこれらの情報をもとに適切な治療計画を提案し、患者さんは理解・納得した上で決断しますので、説明がわかりやすく、信頼が置けるようなものであることが重要です。さらに、インプラント治療のメリットだけではなくデメリットの説明や、インプラント以外の治療の選択肢も示されるか確認しましょう。

インプラントのご相談ならくらた歯科医院へ

くらた歯科医院
くらた歯科医院は、一般歯科・インプラント・矯正歯科・メタルフリー・予防診療等を行う長野県上伊那の歯科医院です。

インプラント専門医院としても対応しており、先進的な医療機器を導入し、専門資格をもった歯科医師が治療を担当しています。

患者さんのお口の健康を守るために心がけているのは、新しい設備と技術を用いた丁寧な治療です。

また、予防治療にも力を入れ、定期的なメンテナンスとセルフケアを指導しています。

周辺の医院や病院からの難症例の依頼も多く受け入れている医院ですので、過去に難しいと言われた方でも相談してみると良いでしょう。

手術した日に仮歯を入れるインプラント治療にも対応

これまでの一般的なインプラント治療では、手術した日に仮歯を入れることはできませんでした。

人工の歯根を埋入した後、何か月も歯がない状態が続くことがありましたので、非常に不便であり不安でした。

しかし、くらた歯科医院では、手術当日に仮歯を入れる即時荷重インプラントも多く行っています。

これは手術した日に仮歯を入れるインプラント治療で、人工の歯根を埋入すると同時に仮歯を装着します。歯を失う前であれば、抜歯と同時にインプラントを入れ、仮歯まで入ります。

抜歯をして何ヶ月もまったり、入れ歯で過ごしたりといったことがなく、治療期間も短縮されて審美性も高い治療となります。

過去に骨が足りないと診断された方にも対応可能

インプラントで骨が足りないと診断されるのは、インプラントを埋め込むために必要な骨の量や質が不十分な場合です。

インプラント骨が足りない場合には骨を増やす手術を行う必要があります。

骨を増やす手術は、自分の顎の骨や体の他の部位の骨を移植する方法・人工骨や動物由来の骨を使用する方法などです。

くらた歯科医院では、骨が足りなくて難しいといわれた方も骨を増やす治療を行いインプラント治療を提供しています。

インプラントの治療経験が豊富

くらた歯科医院診察室
インプラントは歯科医師の技術や知識が大きく影響する治療法ですので、多くの症例を扱ってきたことは信頼性の証です。

くらた歯科医院では週に4日以上インプラント予定日を設けるほどインプラント治療経験が豊富で、たくさんの症例に対応してきた歯科医師が担当して適切なインプラントを提案します。

また、インプラント治療において国内外の新しい技術と知識を取り入れて適切な治療が行われていますので安心です。

インプラントに関する資格を保持した歯科医師が在籍

インプラント治療は一般的な歯科医師でも行うことができますが、専門的な知識や技術が必要となります。

そのため、インプラントに関する資格を取得することが望ましいです。

くらた歯科医院の歯科医師は、国際的なインプラント団体であるITI(International Team for Implantology)のスペシャリストの資格を持ち、ICOI(International Congress of Oral Implantologists)、日本口腔インプラント学会、日本顎咬合学会に所属されています。

インプラント治療をお考えの際は、充実した設備と経験豊富なくらた歯科医院への受診をご検討してみてはいかがでしょうか。

くらた歯科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間

JR飯田線北殿駅から徒歩5分
中央道伊那インターから車で10分

長野県上伊那郡南箕輪3444

診療時間
9:00~12:00
15:00~18:30

混雑時間帯:平日夕方17:30~/土曜日の午前中

この記事の監修歯科医師