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インプラントにおける骨造成の成功率は?成功率を高めるポイントと注意点を解説

 公開日:2026/02/24
インプラントにおける骨造成の成功率は?成功率を高めるポイントと注意点を解説

骨造成を伴うインプラント治療は、通常よりも長い期間を要するため、成功率についてや失敗のリスクに対して不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、骨造成の成功率を高めるための具体的なポイントや、失敗を避けるために知っておきたい注意点を詳しく解説します。納得して治療に臨むための参考にしてください。

松浦 明

監修歯科医師
松浦 明(歯科医師)

プロフィールをもっと見る
職場
医療法人 松栄会 まつうら歯科クリニック

出身大学
福岡歯科大学

経歴
1989年福岡歯科大学 卒業
1991年松浦明歯科医院 開院
2020年医療法人松栄会まつうら歯科 理事長就任

資格
厚生労働省認定研修指導医
日本口腔インプラント学会認定医
ICOI (国際インプラント学会)Fellowship認定医

所属学会
ICOI(国際口腔インプラント学会)
日本口腔インプラント学会
日本臨床歯科学会(SJCD) 福岡支部 理事
日本顎咬合学会 会員
日本臨床歯科CAD/CAM学会(JSCAD)会員

インプラントにおける骨造成の成功率について

インプラントにおける骨造成の成功率について

インプラントにおける骨造成の成功とはどのような状態ですか?

インプラントにおける骨造成手術とは、インプラント体を埋め込む箇所の骨が不足している場合に、骨を補填して必要な量や厚みを確保する処置のことです。
インプラントを長期的に安定させるには、土台となる骨に十分なボリュームが必要です。しかし、抜歯後の放置や歯周病の影響で骨は次第に吸収されて痩せてしまうため、インプラント治療時に骨が足りないケースは少なくありません。
骨造成の成功とは、単に骨の形ができることだけではなく、インプラントを支えるのに十分な高さと幅が確保され、かつインプラント体としっかり結合できる硬さや質を兼ね備えた骨が再生されることを指します。
術後、数ヶ月から1年ほどかけて骨補填剤が自身の骨に置き換わり、計画通りにインプラントを埋入し固定できる状態になれば、骨造成は成功といえます。

インプラントにおける骨造成は失敗することもありますか?

インプラントにおける骨造成は成功率の高い治療ですが、ごくまれに骨が十分に定着せず、期待した結果が得られないこともあります。
その主な原因の一つは、術後の細菌感染や血流不足です。特に喫煙は血管を収縮させて骨の再生を著しく阻害するため、失敗のリスクを高める大きな要因となります。また、術後に傷口を触るなどの刺激や、ケア不足による口腔環境の悪化、さらに強い噛み合わせの負担などが加わると、骨補填剤が自身の骨に置き換わるプロセスが妨げられてしまいます。
加えて、解剖学的なリスクや技術的な要因も関係します。例えば上顎の骨造成において、上顎洞という鼻の横の空洞に炎症が起きたり、粘膜にトラブルが生じたりすると、痛みや腫れ、化膿を引き起こすことがあります。また、事前のシミュレーション不足によって骨の量や質が正確に把握できていない場合や、手術中の予期せぬ神経損傷なども、治療の成否に大きく影響します。
骨造成を成功させるためには、歯科医師による精密な診断と、正確性の高い技術はもちろんのこと、患者さん自身による適切な口腔ケアや生活習慣の改善も重要な要素となります。

インプラントにおける骨造成の成功率を教えてください

インプラント骨造成の成功率は、80から90%と高い傾向にあるといわれています。
骨造成の方法としていくつか種類がありますが、GBRなどの特定の方法は、より成功率が高いともいわれています。

インプラント治療の成功率について

インプラント治療の成功率について

インプラント治療の成功とはどのような状態ですか?

インプラント治療における成功とは、埋入したインプラントが周囲の組織と適切な状態で結合し、長期間にわたって天然歯と同じように機能し続ける状態をさします。具体的には、術後10年から15年といった長い期間、インプラントが良好に維持されていることが一つの指標となります。
しかし、単に脱落していないことだけが成功ではありません。インプラント周囲の歯茎や骨が健全に保たれ、痛みや腫れ、炎症などがなく、自分の歯のように違和感なく食事ができる状態が伴っていることが重要です。
一方で、インプラント周囲に炎症が起きたり、支えている骨が吸収されてグラつきが生じたり、最終的に脱落してしまった場合は失敗といえます。治療を成功させ、その状態を長く維持するためには、歯科医院での定期的なメンテナンスと、ご自身での毎日の適切なセルフケアによってお口の健康を守り続けることが不可欠です。

インプラント治療で失敗することはありますか?

インプラント治療は、適切な診断と技術に基づいて行えばとても高い確率で成功できます。しかし、ごくまれにインプラントが骨と正常に結合せず、予期せぬ結果を招くことがあります。
インプラントが定着しない主な要因には、お口の中の衛生状態や生活習慣が深く関わっています。インプラントと骨が強固に結合するためには、毎日の丁寧なセルフケアで歯周病菌の増殖を防ぐことが不可欠です。また、骨の再生には健全な血流が欠かせませんが、喫煙習慣があると血管が収縮して血流が悪化し、結合がいちじるしく阻害されてしまいます。そのため、治療を成功させるためには禁煙を含めた体調管理が重要となります。
一方で、患者さんがどれほど入念にケアを行っていても、歯科医院側の診断や技術が不十分であれば、失敗のリスクを排除することはできません。事前の綿密なシミュレーションや、衛生管理の行き届いた手術環境、そして歯科医師の熟練した技術があってこそ、安全性の高い治療が成立するといえます。
納得のいく治療結果を得るためには、術前のアフターケアの説明も含め、疑問点に対して誠実に答えてくれる信頼できる歯科医院を選び、二人三脚で治療を進めることが失敗のリスクを抑える鍵となるでしょう。

インプラント治療の成功率はどの程度ですか?

インプラント治療の成功率は、90%から98%程度といわれており、欠損歯を補う治療法のなかでもとても高い水準です。
この高い成功率を支える背景には、歯科医師の技術や患者さんによる術後の丁寧なケアはもちろん不可欠ですが、それ以上に重要なのが、術前に行われる綿密な適応検査と治療計画です。インプラントを長期間安定させるためには、事前の精密検査によって、インプラントを支える土台となる骨の量や幅、硬さが十分であるかを正確に見極める必要があります。
もし、検査の段階で骨の量が不足していると判断された場合には、状況に応じて骨造成手術などの追加処置が検討されます。このように、一人ひとりの骨の状態に合わせた適切な事前準備を行うことで、インプラントをしっかりと定着させ、安全に治療を進めることが可能となります。

インプラントや骨造成の成功率を高めるためのポイント

インプラントや骨造成の成功率を高めるためのポイント

骨造成の成功率を高めるために治療前にできることはありますか?

骨造成の成功率を高めるためには、歯科医院による万全な準備と、患者さん自身による体調管理の両面からのアプローチが重要です。
まず歯科医院側では、精密な検査を通じてお口の中や顎骨の状態を詳細に把握し、無理のない綿密な治療計画を立てることが不可欠です。単に骨造成の必要性を判断するだけでなく、患者さんが治療内容を十分に納得し、安心感を持って通院できるスケジュールを共有できているかを確認することも、治療をスムーズに進めるための大切なステップとなります。
一方で患者さん自身にできる重要な準備は、生活習慣の改善です。特に喫煙は骨の再生を著しく阻害するため、治療中はもちろんのこと、手術の2週間以上前から禁煙に取り組むことが推奨されます。また、お口の中の環境を良好に保ち、身体の免疫力を高めておくことも成功率を左右します。十分な睡眠を心がけ、丁寧な口腔ケアを継続するなど、心身ともに万全な状態で治療当日をむかえられるよう整えておきましょう。

治療後のセルフケアや通院状況は骨造成の成功率に影響しますか?

治療後のセルフケアや通院の状況は、骨造成の成否を分けるとても重要な要素となります。
骨造成は歯科医院での手術が完了すれば終わるものではなく、術後数ヶ月から1年という長い時間をかけて、補填した材料がご自身の骨へと置き換わっていく再生のプロセスを必要とするからです。この期間中にお口の中を不衛生なまま放置したり、身体に過度な負担をかけたりすると、再生のサイクルが乱れ、期待通りの骨が形成されないリスクが高まってしまいます。
また、術後の経過が順調であるかを歯科医師が確認し、微細な変化やトラブルの兆候を早期に発見し適切に対処していくことも欠かせません。歯科医院での定期的な経過観察は、単なる確認作業ではなく、着実に骨を造り上げるための継続的なサポートプロセスといえます。
指示された通院スケジュールを守り、適切なセルフケアを継続することは、最終的なインプラントの安定性と寿命を引き出すための近道となります。

インプラントや骨造成の成功率を高めるための歯科医院選びのポイントを教えてくだ

さい
インプラント骨造成を成功させ、その状態を長く維持するためには、下記のようなポイントをチェックして歯科医院を選びましょう。

  • 歯科用CTなどの高精度な検査機器で、事前の検査や治療計画を立てているか
  • 歯科医師はインプラント治療骨造成の経験豊富か
  • 数ヶ月間継続して通える歯科医院か
  • 万が一治療中に歯周病やむし歯などの口腔トラブルが起きたときに対処できるか
  • 数十年単位でかかりつけできるか

まず、安全性と正確性を高めるために、歯科用CTなどの高精度な検査機器を備えているかを確認しましょう。インプラントを埋入する箇所の骨の厚みや神経の位置を立体的に把握し、それに基づいた綿密なシミュレーションを行っているクリニックであれば、トラブルのリスクを大幅に減らすことができます。
また、担当する歯科医師がインプラント治療骨造成において豊富な経験を積んでいるかも大切な指標です。特に外科的な処置を伴うため、口腔外科の専門的な知識や技術を持つ日本口腔外科学会 口腔外科専門医が在籍している歯科医院であれば、より高度な症例にも柔軟に対応できる安心感があります。
加えて、治療の質だけでなく通いやすさや総合力にも注目してみるとよいでしょう。骨造成を伴う治療は、完了までに数ヶ月から1年ほどの期間を要するため、無理なく継続して通える場所であることが大切です。また、万が一治療期間中にむし歯や歯周病などのトラブルが発生した際、インプラントだけでなくお口全体の健康をトータルで処置できる体制が整っているかも重要なポイントとなります。
最後に、インプラントは埋入して終わりではありません。数十年単位で使い続けていくための定期的なメンテナンスを考慮し、将来にわたってのかかりつけ医として信頼関係を築いていける歯科医院を選ぶことが、長期的にみたときの治療の成功と満足度につながります。

編集部まとめ

編集部まとめ

インプラント治療骨造成は、とても成功率の高い治療ですが、手術が完了すればすべて終わりというわけではありません。歯科医院での緻密な経過観察や適切な処置はもちろんのこと、患者さん自身による日々のセルフケアが、治療を成功へと導く重要な要素となります。

納得のいく結果を得るためには、ご自身の生活習慣を見直し、万全の態勢で治療に臨むことが大切です。そして、数ヶ月から数年、さらには数十年という長いスパンで、お口の健康をともに守り続けてくれる信頼できる歯科医院を選びましょう。

この記事の監修歯科医師

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