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前歯のインプラント治療が難しい理由は?後悔しないために知っておくべきこと

 更新日:2025/09/03
前歯のインプラント治療が難しい理由は?後悔しないために知っておくべきこと

前歯はお口を開けた際に人に見られやすい部分です。そのため、歯を失った際には審美性の高い治療法を選択する方も少なくありません。 インプラント治療は歯の機能を回復する治療法のなかでも審美性が高く、前歯の治療に有効な手段です。しかし、前歯のインプラント奥歯に比べて難易度が高く、注意すべき点も多いことをご存知でしょうか。 この記事では、前歯のインプラント治療が難しい理由や、後悔しないために事前に知っておきたいポイントを解説します。

近藤 光

監修歯科医師
近藤 光(赤坂B&S歯科・矯正歯科)

プロフィールをもっと見る
2015年 東京歯科大学 卒業
2015年 医療法人社団歯友会赤羽歯科 単独型臨床研修
2016年 同法人池袋診療所 入局
2016年 医療法人スマイルコンセプト 非常勤勤務
2016年 赤羽歯科 退職
2017年 高田歯科インプラントセンター 非常勤勤務
2017年 しんみ歯科 非常勤勤務
2018年 高田歯科 退職
2019年 フリーランス矯正歯科医となる
2019年 医療法人社団優綾会カメアリデンタル 矯正歯科担当医
2019年 デンタルクリニックピュア恵比寿 矯正歯科担当医
2020年 しんみ歯科 退職
2020年 医療法人社団角理会 茅ヶ崎アルカディア歯科・矯正歯科 矯正歯科担当医
2021年 医療法人恵優会フォルテはにゅうモール歯科 矯正歯科担当医
2021年 舞浜マーメイド歯科 矯正歯科担当医
2022年 医療法人恵優会かすかべモール歯科 矯正歯科担当医
2022年 レフィーノデンタルクリニック 矯正歯科担当医
2022年 医療法人社団カムイ会柏なかよし矯正歯科・小児歯科 矯正歯科担当医
現在に至る

前歯のインプラント治療が難しい理由

前歯のインプラント治療が難しい理由 前歯は目立ちやすく、見た目が大変重視される部位です。そのため、インプラント治療においても特に高い精度と審美性が求められます。ここでは、前歯のインプラントが難しいとされる2つの主な理由を解説します。

見た目の違和感が出やすいため

前歯は会話や笑顔のたびに人目に触れるため、ほんのわずかな形や色、歯茎との境目の違和感でも不自然さが目立ってしまいます。 インプラントでは人工歯根を埋め込んだ後、その上にセラミック製などの人工歯を装着しますが、この人工歯が隣の歯と調和していなければ不自然な仕上がりになってしまうこともあります。 また、歯茎の厚みや形状によっても見た目の自然さが左右されるため、単にインプラントを入れるだけでなく、歯肉移植など審美性を高める処置も必要になるケースが少なくありません。経験豊富な歯科医師でなければ微細な調整が難しく、違和感のない仕上がりにするのは難しいといわれています。

顎骨が薄いため

前歯部分の顎骨(特に上顎)は奥歯に比べて非常に薄く、インプラントをしっかりと固定するだけの骨量が足りないことが多いです。インプラント治療は、人工歯根を顎骨に埋め込んで安定させる治療法なので、骨の厚みや密度が不足していると治療そのものが難しくなります。 骨が足りない状態で無理にインプラントを行うと、インプラント体が露出したり、歯茎が後退して見た目が悪くなったりするリスクも高まります。そのため、骨造成GBR)やサイナスリフトといった再生療法的な処置が必要になることも少なくありません。 前歯のインプラント治療では、このような骨の状態を正確に見極めたうえで、高度な技術と判断力が求められます。

噛み合わせや位置の調整が難しいため

前歯のインプラント治療では、見た目の美しさだけでなく、上下の歯の噛み合わせインプラント体の埋入位置の精密な調整も重要です。前歯は食べ物を噛み切る機能があるため、わずかな噛み合わせのズレでも違和感につながる可能性があります。 適切な位置に正確に埋入し、自然な見た目と機能を両立させるには、高度な技術と精密な噛み合わせの調整を行える歯科医師の経験が重要です。これらの条件が整わなければ、前歯のインプラントの長期的な成功は難しくなります。

前歯のインプラントの治療の流れと治療期間

前歯のインプラントの治療の流れと治療期間 前歯は見た目に大きく影響するため、インプラント治療も慎重な計画と丁寧な処置が求められます。ここでは、前歯のインプラント治療がどのような流れで進み、どれくらいの期間がかかるのかをわかりやすく解説します。

初診から完了までの流れ

インプラント治療は以下のような流れで進めていきます。
  • 初診・カウンセリング
  • 精密検査・診断
  • 治療計画の立案と説明
  • 必要に応じた前処置(骨造成・歯周病治療など)
  • インプラント手術(1次手術)
  • 治癒期間
  • インプラント手術(2次手術)
  • 人工歯の装着
  • メンテナンスと定期検診
まず、患者さんのお悩みや治療に対する要望を確認します。その後インプラント治療の概要やメリット・デメリットを説明し、おおまかな治療期間や費用が案内されます。 精密検査では、現在のお口のなかの健康状態やインプラント治療が可能かを調査します。歯を失っていた期間が長く骨吸収が始まっていたり、歯周病によりお口のなかの状態が悪かったりした場合は、まずはその改善が必要です。インプラント治療に向けた方針を作成し、患者さんに診断結果と治療計画を伝えて同意を得たうえで治療を開始します。 インプラント治療は1次手術と2次手術に分けることが一般的で、まずは歯肉を切開し顎骨にインプラント体を埋入する手術を行います。そして骨とインプラント体がしっかりと結合するよう治癒期間を置き、その後に2次手術で連結部分にあたるアバットメントを装着します。アバットメント周囲の傷が完治したら、人工歯を装着して手術は終了です。 治療そのものはここで終了しますが、インプラント治療後のメンテナンスが必要です。定期的に通院し、歯科医院でのケアと併せてセルフケアも重要になります。

治療期間の目安

前歯のインプラント治療は、治療の内容や状態により異なりますが、一般的に3ヶ月〜9ヶ月程が目安です。 例えば、骨や歯茎の状態が良好で、抜歯後すぐにインプラントを埋入する抜歯即時インプラントであれば、短期間で治療が完了することもあります。一方、歯周病などで骨の吸収が進んでいる場合には、骨造成や歯肉移植などの前処置を行うため、半年〜1年近くかかるケースもあります。 また、前歯は見た目が非常に重要な部位であるため、仮歯を使用しながらじっくり審美性を確認していく工程が含まれることもあり、その分治療期間が延びる傾向にあります。 治療中の期間も、なるべく自然な見た目と快適な生活が送れるよう、歯科医院によっては精密な仮歯で見た目を維持しながら治療を進めることがあります。治療期間に関しては、カウンセリング時にしっかりと説明を受け、自身の状況に合ったスケジュールを把握しておくことが大切です。

前歯をインプラントにするメリット・デメリット

前歯をインプラントにするメリット・デメリット 前歯をインプラントにすることで、見た目の美しさだけでなく機能面でも大きなメリットが得られます。一方で、手術が必要になるなど注意点もあります。 ここでは、前歯インプラントのメリット・デメリットを具体的に解説します。

メリット

まずは、前歯をインプラントにするメリットをみていきましょう。

周囲の歯に負担をかけにくい

インプラントは失った歯の部分だけを補うため、一本一本が独立しています。そのため周囲の歯を削ったりする必要がなく、周囲の歯に負担をかけずに口腔内の健康を保ちやすい治療法です。インプラントは顎骨に直接埋め込まれるため、しっかりと固定され、歯列全体のバランスにも良い影響を与えます。

自分の歯のように噛める

インプラントは顎骨に固定するため、噛んだときの感触が顎に直接伝わります。そのため天然歯と同じような感覚で噛むことができます。しっかり噛めることで消化にもよく、全身の健康にもつながります。食事の楽しみを再び得たい方にとって、大きな魅力といえるでしょう。

天然歯のように審美性が高い

前歯は顔の印象を大きく左右するパーツです。インプラントは歯茎のラインや歯の色・形を天然歯に近づけることができるため、自然な見た目に仕上がります。特にセラミックなどの素材を使えば、透明感や光の反射も本物の歯に近くなります。笑ったときや会話の際にも自信が持てるようになるため、審美性を重視する方にとっておすすめの治療法です。

デメリット

メリットも多いインプラント治療ですが、デメリットも存在します。

外科的手術が必要

インプラント治療インプラント体を顎骨に埋め込む外科手術が必要です。そのため治療期間が長くなる傾向にあります。加えて、骨の量が不足している場合は、骨を増やす追加処置(骨造成)が必要になることもあります。 また、歯茎を切開したり骨に穴を開けるため、治療後は痛み・腫れなどの身体への負担もかかります。

治療後も定期的なメンテナンスが必要

インプラントは、治療後もケアが非常に重要です。特に前歯は見た目の美しさを維持するために、歯茎の健康状態を保つ必要があります。また、インプラント周囲炎という歯周病に似た病気にも注意が費用です。インプラント周囲炎にかかるとインプラントが安定しなくなり、悪化するとインプラント体が脱落する可能性もあります。長く快適に使い続けるためには、セルフケアだけでなく、歯科医師による定期的なメンテナンスが必要です。

ほかの治療法に比べて費用が高い

インプラント治療基本的に保険適用外となるため、費用が高くなりがちです。前歯のインプラントの費用相場は、1本あたり約300,000〜600,000円(税込)とされています。 高額な治療となるため、失敗しない歯科医院を選び、納得したうえで治療を受けることが大切です。

前歯のインプラント治療で押さえるべきポイント

前歯のインプラント治療で押さえるべきポイント 前歯は見た目に直結するため、インプラント治療にはより高度な技術と審美的配慮が求められます。後悔のない治療を受けるためには、歯科医院選びが非常に重要です。ここでは、注目すべき4つのポイントを解説します。

インプラント治療の経験が豊富な歯科医師を選ぶ

前歯のインプラントは、見た目・機能の両面で非常に繊細な治療です。経験豊富な歯科医師は、患者さんの骨や歯茎の状態を正確に見極め、適切な治療計画を立てることができるでしょう。症例数が多く、前歯の治療を持つ歯科医師なら、自然な見た目と長期的な安定性を両立させる技術力が期待できます。カウンセリング時には、これまでの症例写真や治療経験を確認することが大切です。

噛み合わせと審美性を考慮した治療を行う歯科医院を選ぶ

インプラント治療は顎顔面口腔領域の構造的、機能的ならびに審美的回復を図る治療法です。そのためどちらか一方にならず、機能性と審美性を両立させる治療を行うことが重要です。歯科医院を選ぶ際は、この点に注意して歯科医師がどのような提案を行ってくれるかを重視しましょう。

骨造成などに対応しているかを確認する

インプラント治療を行う際にはご自身の骨量が重要になり、骨量が足りない場合は術後にインプラントがぐらついたり抜け落ちたりするリスクがあります。そのようなケースでは、事前に足りない骨量を補う骨造成が重要です。歯科医院を選ぶ際は、骨造成に対応しているかを確認しましょう。

アフターケアやメンテナンス体制を確認する

インプラント治療は、手術後のケアによって寿命が大きく変わります。特に前歯は目立つ部位のため、炎症や変色などのトラブルを防ぐためにも、継続的なメンテナンスが不可欠です。歯科医院がどのようなアフターケアを行っているか、定期検診の体制などを事前に確認しましょう。長く快適に使うために、治療後のサポート体制は非常に重要です。

インプラントは赤坂B&S歯科・矯正歯科にご相談を

赤坂B&S歯科・矯正歯科 東京都でインプラント治療を検討している方は、港区にある赤坂B&S歯科・矯正歯科に相談してはいかがでしょうか。 赤坂B&S歯科・矯正歯科では、美と機能性の両立を目指し、患者さん一人ひとりに合った治療プランを提案し、自然な見た目と快適な噛み心地を追求して患者さんの歯やお口の健康をサポートしています。 経験豊富なスタッフや充実した設備、先進的な治療法が整っているため、安心感を持って治療を任せることができるでしょう。 ここからは、赤坂B&S歯科・矯正歯科の特徴を紹介します。

骨量が少なくインプラント治療が難しかった方も気軽に相談できる

インプラント治療を行う際には、インプラント体を埋入するために十分な骨量が必要です。そのため骨量が足りず治療が難しい場合もあります。歯周病などによって歯が抜けたケースでは、骨吸収が進んでいる場合も少なくありません。 赤坂B&S歯科・矯正歯科ではこのような場合にも対応できるよう、GBRサイナスリフトなど豊富な種類の骨造成手術を行っています。 また、歯肉が薄いなどの場合にも結合組織移植手術によって回復が目指せるそうです。

歯がない期間を短くできる抜歯即時インプラントに対応

インプラント埋入予定の部位に歯が残っている場合、1次手術の前に抜歯を行い、歯肉や骨がしっかり回復するまで数ヶ月の治癒期間を設ける必要があります。このため、歯がない期間が長くなってしまうケースがあります。 しかし赤坂B&S歯科・矯正歯科では、患者さんのお口の状態や骨量を精密に検査したうえで、適応可能な場合には抜歯と同時にインプラントを埋入する「抜歯即時インプラント」に対応しています。この治療方法により、歯がない期間を短くすることが可能です。

充実した設備による精密な検査で審美性と機能性を考慮したインプラント治療

赤坂B&S歯科・矯正歯科 赤坂B&S歯科・矯正歯科では、外科治療の際に安全性と精密性を高めるため、豊富な設備を使用しています。一般的なレントゲン撮影では判断の難しい骨密度や神経の位置などの情報も得られるた歯科用CTや、インプラント埋入時に位置や角度がずれないようにするためのサージカルガイドなどを使用することで、細やかな治療計画の立案や安全性の高い治療を可能としています。 また超精密なパウダーとジェット噴射を利用したGBTクリーニングを使用し、歯や歯肉へのダメージが少ないメンテナンスを行っています。このクリーニング方法により、歯周ポケット内の細菌を効果的に除去しながら、患者さんのお口の快適さと健康維持をサポートしています。 このように赤坂B&S歯科・矯正歯科は、充実した設備を整えることで、歯科医師の経験だけに頼らない安全性の高いインプラント治療の提供を目指されているそうです。

審美性と機能性を考慮したインプラント治療を受けたい方は、赤坂B&S歯科・矯正歯科に相談してみてはいかがでしょうか。

赤坂B&S歯科・矯正歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間

東京メトロ銀座線・丸ノ内線 赤坂見附駅 徒歩1分

東京都港区赤坂3-2-2 日総第24ビル1・2階

診療時間
10:00~19:00

★:10:00~18:00 【費用(税込)】
 歯科用CT 22,000円
 メタルボンドインプラント 473,000円
 ジルコニアインプラント 495,000円
 結合組織移植術 165,000円
 GBR 110,000円
 ソケットリフト 88,000円
 サイナスリフト 220,000円
【治療期間】3〜9ヶ月
【治療回数】8〜15回

この記事の監修歯科医師