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高価だがその価値あり?審美歯科における差し歯の長所と注意点

公開日:2018/08/27  更新日:2021/12/13

美しく機能的な歯を手に入れるための審美歯科。審美歯科用の差し歯は、保険適応にならないため、1本数万円とかなり高額になります。
しかし、保険適応に比べると、見た目や機能が非常に優れており、値段以上のメリットを実感できることも多いです。審美歯科として使うと具体的にどのような長所を持っているのでしょうか?また、それぞれの注意点はあるのでしょうか?
今回は、審美歯科で知っておきたい差し歯について、Medical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
井上 淳 歯科医師 井上歯科クリニック 院長

保険適応と審美歯科の差し歯

入れ歯やインプラントとの違い

差し歯は、もともと生えていた自分の歯の根元を使って作る人工的な歯です。歯の根元が生きていれば、虫歯やケガなどで歯の一部が欠けてしまった場合に使用することができます。また、歯の表面を覆うものもありますので、すきっ歯や歯並びの改善目的に使われることもあります。
歯の根元が残っていない場合は、治療を行うことができません。その場合は歯の根元の代わりに土台を入れるインプラント治療や、他の歯を使って固定する部分入れ歯などを付ける必要があります。

保険適応には限界がある

歯が折れてしまった場合に、必要があれば保険適応で差し歯を作ることができます。
保険適応の場合は、どの部位に入れるかによって「硬質レジンジャケット冠」「硬質レジン前装冠」「銀歯」などがあります。これらは保険適応だと1本あたりの自己負担費用が3,000円~8,000円とそれほど高額にはなりません。
ただし、保険適応を使う場合だと金属が見えてしまったり、耐久性が悪かったり、時間とともに変性してしまったりと、審美性があまりよくはありません。

審美歯科での適応

そこで、見た目の美しさと機能が充実した差し歯として、保険適応外で審美歯科を使うことがあります。
保険適応外であると、虫歯や歯の破折のほかにも、さまざまなシチュエーションで使うことができます。常に人に見られて目立つ前歯や、笑った時に銀歯が見えないように奥歯に使うなど、保険適応外の方がいいという状況は意外と多いでしょう。
また、すきっ歯や歯並びの悪さの解消、歯の黄ばみの改善のためにも、審美目的として使うことがあります。また、金属アレルギーで金属の入った差し歯が使えない方でも、セラミック製であれば安心して使うことができます。

審美歯科で使う差し歯の種類

オールセラミック

差し歯のすべてがセラミック(陶器)という素材でできたものです。オールセラミックの最大のメリットは、その自然な白さと変色のしにくさにあります。金属を使っていないので、金属アレルギーの人にも安心して使ってもらえます。
一方で、金属に比べると強度が弱いため、噛む力が強くかかる場所には使いにくいというデメリットがあります。最近では、オールセラミックより強度が高く、さらに高価なジルコニアセラミックという素材も出てきています。
オールセラミックは1本あたり8~15万円です。歯科技工士の腕によって出来上がりの質が左右されますので、キレイな仕上げを求める人は評判のいい歯科医さんにかかることも大切です。

ハイブリッドセラミック

保険適応で使われるレジンに細かいセラミックを混ぜたものがハイブリッドセラミックです。オールセラミックに比べて強度は上がりますが、セラミックのみでできているわけではないため、変色するリスクがあります。
1本当たり4~12万円とオールセラミックよりも安価であり、金属アレルギーのリスクもありません。奥歯には強度の高いハイブリッドセラミックを使い、前歯には審美性の高いオールセラミックを使うという人もいるようですね。

メタルボンド

外から見える部分のみセラミックで作り、見えない部分を金属で作ることで強度を高めたものです。強く噛み合わせる場所に使うこともでき、主に前歯に使われることが多いです。
オールセラミックよりは見た目の美しさに劣りますが、耐久性への心配が格段に少なくなります。価格は1本8~15万円とオールセラミックと同じくらいになります。

審美歯科でのトラブルと保証

審美歯科でのトラブル

審美歯科の目標は歯の美しさと機能を高めることですが、そのせいでかえって見た目や歯に問題が起きてしまうということがあります。審美歯科の差し歯によって起こってしまう可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。
・歯の根元が感染、歯茎が腫れる
・まわりが黒く変色する
・歯茎が下がって根元が見える
・差し歯が折れたり取れたりする

トラブルを避けるためには信頼できる歯科医を選ぶ

審美歯科の場合は保険適応外になります。自由診療であり、価格設定も病院が自由に決定することができます。そのため、同じ治療内容や素材を使っても、かかる費用は病院によって違ってきます。
もちろん、高い歯科がいいとか安い歯科が悪いというわけでもありませんが、値段や通院回数だけで決めるのではなく、トラブルを避けるためには信頼できる歯科を選べるようにしましょう。無料相談を受け付けている歯科も多いので、初めてかかる歯科の場合は、信頼できるかどうか、しっかり話を聞きに行くことをおすすめします。

審美歯科では保証もチェック

保険適応の差し歯治療費には「補綴物維持管理料」が含まれており、取れたり外れたりしたときに、2年間の保証期間内であれば無料で対応してくれる制度があります。
一方、保険適応外の審美歯にはそういった共通の制度はありません。術後すぐに破片が取れてしまうなどのトラブルが起きてしまった場合、保証がないと再度作り直しになっても費用が高額でかかることもあります。そういったリスクを防ぐために、保証制度を設けている病院を選ぶことも大切です。

選択は自己責任、十分に説明を受ける

審美歯科の場合は、保険診療に比べて高額になりますが、見た目や機能の面では圧倒的に優れています。差し歯において1本当たり数万円というのは非常に高価ではあるものの、長期的なことを考えた場合、変色やアレルギーのリスクの少ない保険適応外を考えてみる価値はあるかもしれません。
審美歯科での治療はいくつかの種類があり、それぞれで長所や短所が違いますので、自分にとってどの種類の差し歯がいいのかを考えて選択できるようにしておきましょう。また、どこで治療してもらうかも重要です。費用面や手軽さだけでなく、信頼して任せられる歯科をしっかり選ぶようにしてくださいね。

監修ドクターのコメント
記事にでた種類以外にも、セレックやラミネートベニアのような比較的安価かつ短期間で済ませられる治療方法もご好評いただいています。セレックとは、被せ物や差し歯などをコンピューターが精密に生成するシステムのこと。その精度の高さから、一般的な手作業による技工物よりも、虫歯などの再発生を防ぎやすいとされています。ラミネートベニアは、前歯の隙間などを簡便になくすことのできる、ネイルチップのような修復素材です。もちろん、最終的な治療方法は、患者さんの状態に合わせてご提案させていただきます。また、せっかく見た目を改善するのであれば、ホワイトニングと合わせて施術してみてはいかがでしょうか。
 
監修ドクター:井上 淳 歯科医師 井上歯科クリニック 院長

審美歯科でおすすめの歯医者さん 近畿編

井上歯科クリニック

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