日々進化し続けるインプラントの最新技術
今回は、インプラント治療の最新技術について探ってみました。インプラント治療は高額だ!メンテナンスが大変だ!歯茎に金属を埋め込むので怖い!?失敗した時の怖いイメージが先行しがちです。不安に思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、インプラントは自分の歯と同じように噛める有望な歯の代替治療です。
インプラントの最新技術について、Medical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
坂口 春日 歯科医師(スマイル歯科 院長)
目次 -INDEX-
そもそもインプラントってどう言う意味
ここでは、そもそもインプラントとは何なのかわかりやすく解説していきます。
インプラント(implant)とは、医療目的などで体内に埋め込まれる器具の総称を指す言葉です。多くの場合で歯の代替として埋め込まれるインプラントが一般的ですが、歯のインプラントは人工歯根(デンタルインプラント)というのが正式名称です。
歯の治療に採用されるデンタルインプラント
デンタルインプラントとは、顎骨にチタン製の金属支柱を埋め込んで、そこにボルト式の義歯を埋め込む方式の治療方法です。
骨にチタンの土台を埋め込むことから、骨折などの際に骨と骨を接合するために金属が埋め込まれる治療方法と同じ各種整形外科インプラントのカテゴリーに分類されます。
最近は、デンタルインプラントを単にインプラントと呼ぶことが多くなっています。デンタルインプラントは、自分の歯と同じ感覚でしっかり噛めるほか、見た目も普通の歯となんら遜色がないため、一般的な歯科治療として広く普及しています。
デンタルインプラント以外にはこんなインプラントがある
歯の治療に用いられるインプラント以外に、骨折した際に骨と骨を金属で接合する治療などもインプラントの一種です。リウマチなどの病気で変形した骨を固定するために装着される器具などもインプラント治療のカテゴリーに分類されます。
大きな分類でいえば、豊胸手術で使用されるシリコン素材や整形手術で用いられるさまざまな素材などもインプラントの一種です。
また、体内に埋め込また心臓のペースメーカーや、人工内耳などもインプラント治療と呼ばれます。
こんなに進んでいる!インプラント治療の最新技術
インプラントは、1952年にスウェーデン・ルンド大学医学部教授ブローネマルク氏の、うさぎを使ったチタン製の器具を装着する実験において偶然発見されました。うさぎの脛にチタンの器具を装着して取り外そうとしたところ、骨とチタンが癒着する現象がみられたことから、インプラント治療の原理となる「オッセオインテグレーション」が発見されました。
以来、インプラント治療の技術は人に適用されるようになり、現在では加速度的に技術が進化しています。
設計図通りの治療が行える進化したインプラント治療
ここ数年でインプラント治療は画期的に進化をみせています。これまでは手作業でおこなっていたインプラント手術が、現在は画像診断によって設計図通りの安全で精密な手術が行えるようになっています。
インプラント治療は顎骨に土台となるチタン製の金属を埋め込む必要があるため、骨がしっかりしていなければ治療できませんでした。しかし、最近は骨自体を増やして、強くする骨造成術や骨移植術の技術があみだされ、骨が弱っている人や骨が少ない人でもインプラント治療が行えるようになりました。
現在では、自身の細胞を増やして治療を行う骨造成法「PRP(多血小板血漿)骨再生療法」を進化させた「PRPインプラント療法」がインプラント治療の主流になりつつあります。この治療方法のおかげで、失敗が少なく拒絶反応のないインプラント治療が可能になりました。
世界中でカンファレンスが共有されるインプラント治療の最新技術
インプラント治療の技術は、ヨーロッパやアメリカを中心にして世界中でカンファレンスが開催され、その技術が広く共有されつつあります。
インプラント治療によるトラブルをいち早く防止するためのトラブルカンファレンスをはじめ、スウェーデンなどのインプラント治療の先進国によるさまざまな症例のカンファレンスが開催。世界基準でインプラント治療の技術が進化して広まりをみせています。
インプラントによる手術では避けられない傷口の早い治癒方法をはじめ、骨の再生や骨の移植、インプラントのメンテナンス方法など。カンファレンスによって明らかにされることで、最新技術が世界中で共有されるようになりました。
インプラント治療はメンテナンスがポイント
インプラント治療が目覚ましい進化を遂げているとは確かです。しかし、インプラントの場合は治療が終わってからも、定期的なメンテナンスが必要だといわれています。
インプラントを長持ちさせるためには、プラークコントロールのため丁寧に歯を磨くなどのセルフケアが重要になってきます。
インプラントを長持ちさせるセルフケア
インプラントを長持ちさせるためには、口腔内の衛生管理がポイントになります。特に歯垢などがたまってしまうと、さまざまな細菌がインプラントの周囲で増殖してしまい、インプラント周囲炎を引き起こします。
インプラント周囲炎は自覚症状のないまま進行するので、気づいたらインプラントの基礎部分が露出していたなんてことも少なくありません。さらにそのまま放置し続ければ、最悪の場合、インプラントの脱落につながりかねません。
このような事態を避けるためには、丁寧な歯磨きによるセルフケアが重要です。歯ブラシだけでは完全に歯垢は落とせないので、歯間ブラシや糸ようじなどを有効活用すると良いでしょう。デンタルフロスやワンタフトブラシといった清掃用の器具も販売されているので、利用すると効果的なセルフケアが行えます。
また、歯科医院では、インプラント治療者のために効果的なセルフケアの方法を指導している場合があるので、参加してメンテナンス方法を学ぶようにしましょう。
セルフケアに加えて大切なプロフェッショナルケア
インプラント治療者は、自分で普段から行うセルフケアに加えて、歯科医院で定期的にメンテナンスを行ってもらうプロフェッショナルケアが必要です。
プロフェッショナルケアは、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とも呼ばれ、歯科医師や歯科衛生士による歯のクリーニングという意味を持っています。日常的な歯磨きだけでは除去しきれない歯垢や歯石を歯科医院などで定期的に除去することが、インプラントを長持ちさせることにつながります。
検査を行って口腔内の細菌が多い場合は、3DS(Dental Drug Delivery System)による除菌治療なども実施します。この治療を行うと、歯周病やインプラント周囲炎にかかりにくくなります。
インプラント治療の最新技術とメンテナンスの重要性
インプラント治療の最新技術について解説してきました。これまでは難しかったインプラント治療の手術も、技術の進歩によってより正確に精度の高い治療が行えるようになっています。自分の歯と同じように食べ物が咀嚼できるようになるインプラント治療は今後ますます注目されそうです。
インプラントは治療後のセルフケアとプロフェッショナルケアが大切だということも、よく理解していただけたのではないでしょうか。
何故かというと、インプラントを入れることで歯と一緒に失ったライフスタイルを
取り戻せるからです。失ったライフスタイルとは、
1.家族と同じものを食べることが出来る。
2.人前で大きく口を開けて笑える。
3.友人との旅行先で気にせず食べることが出来る。などです。
監修ドクター:坂口 春日 歯科医師 スマイル歯科 院長
インプラント治療でおすすめの歯医者さん 九州編
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