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歯のクリーニングを受ける歯科医院の選び方 | クリーニングの内容や頻度について解説

 公開日:2024/08/22

歯科医院は、歯が痛いときや口腔内に異変があったときにのみ行くものだと思っていませんか?

定期的に歯科医院に通い、歯をクリーニングする習慣があると、歯の美しさや健康維持の効果が期待できます。

今回は歯のクリーニングの内容や適した頻度に触れながら、クリーニングを受ける際の歯科医院の選び方について解説します。

どのような歯科医院で、どのような歯科医師や歯科衛生士からクリーニングを受けるのかは大変重要です。見極めるポイントを押さえて、信頼して長く通える歯科医院を選びましょう。

田端 輝

監修歯科医師
田端 輝(田端歯科医院)

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日本歯科大学卒業
埼玉県の歯科医院にて精密治療や口腔外科治療・審美治療の研鑽を積む
2023年 田端歯科医院院長を母から継承

歯のクリーニングの重要性

歯のクリーニングの重要性
歯の審美と健康のために、歯のクリーニングは重要です。
クリーニングとは、専用器具で歯の汚れを除去し、きれいに磨き上げる施術です。歯の汚れが落ちて見た目が美しくなるだけではなく、口腔内の汚れを減らすため歯科疾患のリスクを抑えられるメリットがあります。
定期的に歯科医院でクリーニングをしている患者さんとしていない患者さんでは、将来的な歯の残存率に差が出ます。
ここで示す残存率とは、人間に生える歯の総数に対する口腔内に残っている歯の割合です。
NPO法人日本臨床歯周病学会によると、全国民の80%以上が定期的に歯科検診を受診するほど予防治療が進んでいるスウェーデンでは、80歳の平均残存歯数は約20本となっています。一方、歯科定期検診の受診率が10%未満である日本では、80歳の平均残存歯数は約12本です。スウェーデンにおける80歳の歯の残存率約62%に対し、日本は約37%と大きな差があります。
このことから、歯科医院でのクリーニングを含む歯科検診を習慣化できると、多くの歯を残せることがわかります。歯が多く残ると健全な咀嚼能力を維持でき、QOLの維持や向上にもつながります。

歯のクリーニングで行われる内容

歯のクリーニングで行われる内容
歯のクリーニングは、歯科医療の知識と経験を持った歯科医師や歯科衛生士による、口腔内チェックからはじまります。ほかにも徹底的に汚れを除去するため、大切な過程が複数あります。以下で確認していきましょう。

歯・歯茎の状態のチェック

患者さんの口腔内にむし歯や歯周病などがないか、以下の箇所を重点的にチェックします。

  • 歯の噛む面
  • 歯の付け根
  • 歯と歯の間
  • 詰め物を入れた部分
  • 歯周ポケット(深さ)

口腔内の変化を定期的に観察しておけば、未来の口腔内の変化もある程度予測できます。しっかりチェックして、将来の口腔内リスクに備えられるようにしておきましょう。

磨き残しのチェック

歯並びや歯磨きの癖は一人ひとり違うため、磨き残しやすいポイントも患者さんによって異なります。そこで歯科医院では、クリーニングの前に磨き残しのチェックを実施します。
磨き残しのチェックによく使われるのが、プラーク染め出し液です。プラーク染め出し液とは、歯垢と細菌のかたまりであるプラークに色をつけ、磨き残しを目で見えやすくする赤色の液体です。

歯の汚れ・歯石・バイオフィルム除去

口腔内のチェックが済んだら、歯の清掃に入ります。歯の清掃で除去する対象は、以下のものです。

  • 歯の汚れ
  • 歯石
  • バイオフィルム

歯の汚れには毎日の歯磨きで取りきれない歯垢のほか、タバコのヤニや茶渋などの色素汚れも含まれます。ひどい色素汚れをクリーニングで除去するのは難しいですが、表面的な色素汚れであれば除去が可能です。
歯石とはプラークが石灰化して固くなったものです。プラークが2週間口腔内に溜まると、唾液の成分が沈着して歯石になります。歯石は歯周病や口臭の原因となるため、歯科医院で除去する必要があります。
バイオフィルムとは口腔内に細菌が作り出す構造物です。バイオフィルムを放置すると、むし歯や歯周病の原因にもなるため、歯磨きで取りきれない分はクリーニングで除去してもらいましょう。

歯の表面を磨く

歯の表面を磨き上げることを、歯面清掃といいます。歯面清掃に用いられるのは、回転式の専用器具です。
器具の先端に取り付けるブラシなどの形状や硬さを変えながら、ペーストを使って歯の表面を研磨します。研磨の仕上げには、研磨粒子の小さいペーストを用い、歯がツルツルになるよう磨き上げます。歯面清掃によって歯の表面に歯垢がつきにくくなるため、むし歯や歯周病の予防が期待できます。

フッ素塗布

きれいにした歯に、むし歯予防効果があるフッ素を塗布します。
フッ素が持つむし歯予防効果は2種類あります。
1つ目が再石灰化効果です。フッ素が作り出すフルオロアパタイトという物質が、口腔内の酸に対してバリアのような役割をして歯を守ります。結果的に再石灰化が促進され、歯がむし歯になりにくくなるといわれています。
2つ目は細菌の代謝抑制効果です。むし歯の原因となる細菌の酸産正能を抑えてくれます。
フッ素はこの2つのアプローチで、歯をむし歯から守っています。フッ素は、歯科医院での定期的な塗布が効率的です。加えてフッ素配合の歯磨き粉を選ぶなど、日常生活にフッ素を取り入れるとよいでしょう。

歯磨き方法の指導

お口の健康を維持するためには、歯科医院で受けるクリーニングなどの専門のケアだけでなく、患者さんが毎日行うホームケアも重要です。
そこで歯科医院では、患者さんが精度の高いホームケアができるよう、歯磨き指導をしています。歯磨き指導(Tooth Brushing Instruction)では、具体的には以下のような指導が行われます。

  • 患者さんが磨き残しやすい箇所を指摘
  • 歯ブラシの当て方と動かし方
  • 歯磨き効果の定期的な確認

正しい歯磨き方法を習得して、自身でもきれいな口腔内を維持できるよう努めましょう。

歯のクリーニングを受ける頻度は?

歯のクリーニングを受ける頻度は?
歯のクリーニングを受ける一般的な頻度は、3ヵ月に1回程度といわれています。これは、歯科医院で受けるクリーニングでも取りきれなかった細菌が口腔内で増殖し、もとの細菌数に戻るのに2〜3ヵ月程度かかると考えられているためです。ただし適切なクリーニングの頻度は、患者さんの口腔内環境や歯科疾患、生活環境で異なります。
歯のクリーニングは、歯科医師と相談のうえ歯科医師に指示された頻度で通院するようにしましょう。なお、1回のクリーニングにかかる時間は30分〜1時間程度が一般的です。

歯のクリーニングを受ける歯科医院の選び方

歯のクリーニングを受ける歯科医院の選び方
クリーニングを受ける歯科医院を選ぶときに注目すべきは、その歯科医院で受けられるクリーニングのクオリティです。どの歯科医院で受けてもクリーニングの効果は同じわけではありません。
例えば、クリーニングの主力は機械による清掃、PMTCになりつつありますが、現場の施術担当者がPMTCと一般的な歯面清掃を混同していることもあります。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具で行う歯のクリーニングです。歯面清掃と混同したままの診療ではPMTCの持つむし歯予防の効果も限定的となります。
そのため歯科医院を選ぶときには、クリーニングおよびPMTCの知識と施術経験が豊富な歯科医師や歯科衛生士が在籍している歯科医院を選ぶことが大切です。
歯科医院を選ぶ際は、ホームページで歯科医師の経歴やクリーニングの考え方を調べてみるとよいでしょう。以下ではむし歯予防に有効なクリーニングをしてくれる歯科医院のポイントを紹介します。歯科医院選びの参考にしてください。

自宅でのケア方法も指導してくれるかどうか

ますは、毎日のホームケアの精度が上げられるよう、丁寧に歯磨き指導をしてくれるかどうかをチェックしましょう。細やかな歯磨き指導を受けられれば、自分に合った歯磨きのコツだけでなく、歯ブラシや歯磨き粉の選び方も指導してもらえます。
歯ブラシ選びで気をつけたいのは、歯ブラシの大きさと硬さです。自身に合った歯ブラシは、歯や歯茎に余計な負担をかけずに歯磨きができるようになります。
また、歯磨き粉選びも重要です。研磨剤入りや発泡作用がある歯磨き粉は、適正量で磨くよう気をつけなければなりません。歯科医院で、歯磨き粉の適正量を相談するとよいでしょう。
細やかな歯磨き指導はホームケアのクオリティを上げてくれるため、むし歯や歯周病予防につながります。

クリーニング後の食事の方法も指導してくれるかどうか

クリーニング後の飲食には注意すべきポイントがあります。これは、塗布したフッ素の保護膜を安定させるためです。食後の飲食について、以下のような注意事項の説明があるかが大切です。

  • クリーニング後30分間は飲食を控える
  • しばらく硬い食べ物は控える
  • しばらく甘い飲食物は控える

いずれもクリーニングによるむし歯予防効果を持続させるために、重要なポイントです。治療の注意点を丁寧に説明してくれる歯科医院を選び、クリーニングの効果を長持ちさせましょう。

口腔内の変化もしっかりチェックしてくれるかどうか

クリーニング前の口腔内チェックは、お口に異常が現れる病気の早期発見にも役立ちます。早期発見が期待できる疾患・症状には以下のようなものが挙げられます。

  • むし歯
  • 歯周病
  • 顎関節症
  • 口腔がん
  • ドライマウス

お口のかかりつけ医として、口腔内をしっかりチェックしてくれる歯科医院を選びましょう。

一人ひとりに適した頻度でクリーニングを行ってくれるかどうか

適切なクリーニングの頻度は、患者さんの口腔内環境や生活環境、ホームケアのクオリティによって異なります。
例えばホームケアがしっかりできていて、注意すべき歯科疾患がない患者さんの場合は、クリーニングは3〜6ヵ月に1回程度でよいといわれています。
しかし歯周病の患者さんや体質的にむし歯ができやすい患者さんは、1〜2ヵ月に1回程度のクリーニングが推奨されます。患者さん一人ひとりに適した頻度でクリーニングをしてくれる歯科医院を選びましょう。

歯のクリーニングのことなら田端歯科医院にご相談を

田端歯科医院
歯のクリーニングを高いクオリティで丁寧に行ってくれる歯科医院を探しているならば、東京都豊島区にある田端歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

1951年に開業した田端歯科医院は、地域のかかりつけ医として長年にわたって医療貢献してきた歯科医院です。

祖母と母から歯科医院を受け継ぎ、3代目となる田端先生は、幅広い知見と誠実な対応を強みに患者さんと接しているといいます。地域に根付いた歯科医院で、丁寧なクリーニングを提供されています。

経験豊富なドクターによる精密なPMTCクリーニング

田端歯科医院
田端歯科医院では、PMTCクリーニングを提供されています。

PMTCは、通常の歯磨きでは除去できないバイオフィルムを取り除くことが可能な治療です。PMTCの品質は、担当スタッフのPMTCへの理解の深さや技術の高さによって保証されます。田端院長は精密治療や口腔外科治療、審美治療の研鑽を積まれているため、精密な施術の経験も豊富です。

歯垢や歯石除去にも拡大鏡を導入しており、高品質なPMTCクリーニングを提供されています。

患者さんの安全を考え衛生面に配慮した診療

患者さんの安全を考える田端歯科医院では、徹底した衛生管理を行っています。具体的には、口腔内の細菌やウイルスを除菌できる微酸性電解機能水を導入して治療やうがいのときに活用したり、すべての医療器具を高温高圧の水蒸気で細菌を滅菌する装置オートクレーブで滅菌洗浄しているそうです。

院内の衛生は、院内感染予防に役立つだけでなく、通院する患者さんの居心地のよさにもつながります。

クリーニングは生涯通う治療となるため、患者さんが気持ちよく通える衛生的な歯科医院を選ぶことは重要です。

スリッパの消毒・空気清浄機の設置・ドアノブや手すりの重点的な消毒など、細やかな気配りで院内を清潔にしている田端歯科医院ならば、安心して長期的に通えるでしょう。

お口の健康から身体の健康を目指した治療

お口の健康と身体の健康は密接な関係にあります。

なぜなら、お口の健康を害するリスク因子と、生活習慣病などの全身疾患を引き起こすリスク因子は共通するものが多いためです。

そのためお口の健康と向き合うことは、全身の健康、ひいては生活の質改善にもつながっています。

歯のクリーニングはお口からアプローチする健康づくりにおいて重要な治療です。

「お口の健康から身体の健康を」と考え、クリーニングを行っている田端歯科医院で、生涯の健康を見据えた歯科メンテナンスを受けてみてはいかがでしょうか。

田端歯科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間

東武東上線 北池袋駅より徒歩7分

東京都豊島区上池袋3-33-21

診療時間
9:00〜12:30
16:00〜19:00

【費用(税込)】PMTCクリーニング:5,500円
【治療期間】3ヶ月に1度が目安
【治療回数】年に4回程度

この記事の監修歯科医師