泣いても大丈夫!子どもが安心して通える小児歯科の選び方
公開日:2025/11/14

お子さんの歯科治療において「泣いてしまうこと」を心配する保護者の方は多いのではないでしょうか? しかし、泣くことは決して悪いことではありません。 小児歯科では、お子さんの気持ちに寄り添いながら、将来にわたって健康な歯を育てるための治療と予防を行っています。本記事では、小児歯科の役割や選び方、そして子どもが安心して通える環境づくりについて解説します。お子さんの歯科デビューを控えている方や、歯科治療に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

監修歯科医師:
石塚 淳人(エルモ歯科)
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新潟大学歯学部卒業、新潟大学小児歯科講座にて臨床研修修了。その後、小児歯科や一般歯科にて勤務医として経験を積む。2015年、東京都練馬区にエルモ歯科開院。小児歯科研修の経験を生かし、小さな子どもからご高齢の方まで、安心して通院できる歯科医院をめざす。日本顎咬合学会所属 咬み合わせ認定医、明海大学CDE:Clinical Seminar for Advancement修了、東京医科歯科大学CDEパーシャルデンチャーマイスターコース・歯周治療実習コース・歯内療法実習コースの各コース修了。
目次 -INDEX-
小児歯科とは?一般歯科との違い
小児歯科は、子どもの成長段階に合わせた専門的なケアを提供する診療科です。一般歯科との違いを理解することで、お子さんにとって適切な歯科医院を選ぶことができるでしょう。
小児歯科の特徴
小児歯科では、「むし歯になっていないか心配」「すでにむし歯ができてしまった」「歯並びが気になる」といった、さまざまなお悩みに寄り添いながら診療を行います。どんな状態であっても、まずはお口の中をしっかり診断し、必要に応じて適切な治療を行うことを大切にしています。 乳歯は永久歯に比べてやわらかく、むし歯になりやすい特徴があります。しかし、乳歯の健康状態は永久歯の生え方や噛み合わせに大きく影響するため、子どものうちから適切な管理・治療を行うことが重要なのです。 一般歯科では成人の治療を中心に行うため、治療方法や使用する器具、コミュニケーションの取り方なども大人向けに設計されています。一方、小児歯科ではお子さん一人ひとりの成長や発達段階を踏まえ、痛みや不安をできるだけ少なくするよう丁寧に対応し、それぞれに応じた治療計画を立てて将来を見据えた包括的なケアを提供します。 そのうえで、お口の状態をわかりやすく説明し、今後気をつけてほしい点やご家庭でのケア方法についてもアドバイスを行います。 子どもの発達に合わせた診療体制とスタッフ対応
小児歯科では、子どもの身体的・精神的な発達段階を考慮した診療体制を整えています。使用する治療器具も子どものサイズに合わせたものを用意し、診療チェアの高さや診療室の雰囲気づくりにも配慮しています。 また、スタッフの対応も小児歯科の重要な要素です。子どもと円滑にコミュニケーションを取り、恐怖心を和らげながら治療を進めるためには、専門的な知識と経験が必要です。子どもの心理を理解し、一人ひとりのペースに合わせて対応できるスタッフがいることで、お子さんは安心して治療を受けることができるでしょう。保護者と一緒に進める"チーム医療"の重要性
小児歯科では、保護者の方の協力が欠かせません。治療方針の説明や家庭でのケア方法の指導など、保護者の方と歯科医院が連携することで、より効果的な口腔管理が実現します。保護者の方が治療内容や予防方法を正しく理解し、日常生活で実践することが、子どもの歯の健康を守るうえで重要な役割を果たすのです。 また、治療に対する子どもの不安を軽減するためにも、保護者の方の協力が必要です。治療前に「痛いことをされる場所」といったネガティブなイメージを与えないよう、前向きな言葉がけを心がけることが大切です。小児歯科が果たす大切な役割
小児歯科の役割は、むし歯の治療だけにとどまりません。子どもの成長に合わせた総合的な口腔管理を通じて、生涯にわたる歯の健康の基礎を築きます。
むし歯治療・予防から噛み合わせまでトータルケア
小児歯科では、むし歯治療を中心に、予防や歯並び・噛み合わせのチェック、口腔機能の発達支援など、幅広いケアを提供しています。乳歯のむし歯治療・予防することはもちろん、永久歯が正しい位置に生えてくるための環境を整えることも重要な役割です。 特に、噛み合わせの問題は早期に発見し対応することで、将来的な歯並びの悪化を防げる可能性が高まります。顎の成長段階で適切な介入を行うことにより、大がかりな歯列矯正が必要になるリスクを減らすことができるでしょう。 また、フッ素塗布やシーラント処置といった予防処置も小児歯科の重要な役割です。これらの処置は歯の表面を強化し、むし歯になりにくい環境をつくります。定期的に予防処置を受けることで、むし歯のリスクを低減できます。お口の発達を見守る定期検診の意義
定期検診は、子どもの口腔内の変化を継続的に観察し、問題を早期に発見するために欠かせません。乳歯から永久歯への生え変わりの時期には、歯並びや噛み合わせに注意が必要です。定期的に歯科医院を訪れることで、小さな異変も見逃さずに対応できます。 定期検診では、むし歯のチェックだけでなく、歯茎の状態や口腔内の清潔度、歯の生え変わりの進行状況なども確認します。これにより、子どもの成長段階に応じた適切なアドバイスを受けることができます。 さらに、定期的に歯科医院を訪れることで、子どもが歯科医院に慣れ、治療に対する恐怖心を軽減する効果も期待できます。痛みが出る前に通院する習慣をつけることで、歯科医院を「怖い場所」ではなく「歯を守ってくれる場所」として認識できるようになるでしょう。家庭での歯磨き・食生活アドバイス
小児歯科では、家庭でのケア方法についても丁寧な指導を行います。子どもの年齢や発達段階に応じた歯磨き方法、保護者の方による仕上げ磨きのポイント、歯ブラシの選び方など、具体的なアドバイスを受けることができます。 また、食生活もむし歯予防において重要な要素です。糖分の多い食べ物や飲み物の摂取頻度、おやつの与え方、食事のリズムなど、日常生活で気をつけるべき点について専門的な視点からアドバイスを受けられます。 家庭でのケアが適切に行われることで、歯科医院での治療効果も高まるでしょう。保護者の方が正しい知識を持ち、子どもと一緒に口腔ケアに取り組むことが、健康な歯を育てるための基盤となります。子どもの気持ちに寄り添う小児歯科の姿勢
子どもにとって歯科医院は未知の場所であり、不安や恐怖を感じるのは自然なことです。小児歯科では、そうした子どもの気持ちを理解し、受け止めることを大切にしています。
泣くのは自然な反応。安心して受け止めることが大切
歯科治療に対して泣いたり騒いだりすることは、子どもにとって自然な反応です。慣れない環境や見慣れない器具、口の中を触られることへの違和感など、さまざまな要因が子どもの不安を引き起こします。こうした反応を否定せず、温かく受け止める姿勢が小児歯科には求められます。 保護者の方の中には、子どもが泣いてしまうことを申し訳なく感じる方もいるかもしれませんが、泣くこと自体は問題ではありません。むしろ、泣いて気持ちを表現することで、子どもは少しずつ不安を乗り越えていくでしょう。歯科医師やスタッフが子どもの感情を受け止め、安心できる環境をつくることで、次第に治療に慣れていくことができます。 「泣いてもいい」「怖がってもいい」という雰囲気がある歯科医院では、子どもは自分の気持ちを素直に表現でき、結果的に治療がスムーズに進むことも少なくありません。子どものペースに合わせた段階的な治療
小児歯科では、無理に治療を進めることはせず、子どものペースに合わせて段階的に治療を行うことが重視されます。初回の来院では治療を行わず、まず歯科医院の雰囲気に慣れることから始めることもあります。 治療器具を見せて触れさせたり、治療チェアに座る練習をしたり、歯科医師やスタッフとコミュニケーションを取ったりすることで、子どもは少しずつ歯科医院に慣れていきます。こうしたステップを踏むことで、治療に対する恐怖心が和らぎ、スムーズに治療を受けられるようになるでしょう。 また、治療中も子どもの様子を見ながら進めるため、無理なく安全に治療を行うことができます。子どもが「できた」という達成感を得られるよう、小さな成功体験を積み重ねることも大切です。親子で安心して通えるサポート体制
小児歯科では、保護者の方も安心して通えるようなサポート体制が整えられています。治療内容についての丁寧な説明や、治療中の付き添いの可否、待合室での過ごし方など、保護者の方の不安を軽減するための配慮がなされています。 キッズルームが完備されている歯科医院では、きょうだいを連れての来院も安心です。保護者の方が治療を受ける際にも、お子さんが楽しく過ごせる環境が整っていることで、家族全員で通いやすくなります。 また、治療後のフォローや家庭でのケア方法についても、気軽に相談できる雰囲気があることが重要です。疑問や不安を感じたときにすぐに相談できる関係性を築くことで、長期的に安心して通院できます。子どもの将来を見据えた小児歯科の選び方
お子さんの歯の健康を守るためには、適切な小児歯科を選ぶことが重要です。長く通える歯科医院を見つけるために、いくつかのポイントをチェックしましょう。
どのような状態でも寄り添って対応してもらえる
子どもの歯科治療では、子どもの気持ちや状態に合わせて対応できるかどうかが大切です。 「痛そうで怖い」「何をされるかわからなくて緊張する」など歯科治療に対して抵抗を感じている子どもと、子どもの様子に不安を感じている保護者に寄り添ってもらえるか、話をしっかり聞いてくれるかどうかを確認しましょう。 また、「むし歯を学校の歯科健診で指摘された」「歯並びが気になる」など困っていることや気になることがあっても、子どもが泣いたり騒いだりしてしまうから歯科医院に連れて行けない、治療をすることが難しかったとなると、必要な治療を受けられず口腔内の状態は悪化してしまいます。 そのため、どうしても治療中に動いてしまう子どもに対して安全に配慮したサポート体制があるかも大切なポイントです。その場しのぎではなくきちんと治療を進めるために、ケガを防ぐための補助具の用意などがあるかを確認するとよいでしょう。口腔機能の発達などにも対応している
歯並びや噛み合わせ、口腔機能の発達についても幅広く対応している歯科医院であれば、総合的なケアを受けることができます。必要に応じて専門的な治療や歯列矯正の相談ができる環境があることも、長期的な視点で重要です。通いやすく、長く付き合える環境が整っている
通院のしやすさも大切なポイントです。診療時間や休診日、アクセスの良さなど、家族のライフスタイルに合った歯科医院を選ぶことで、定期的な通院が継続しやすくなります。また、子どもが楽しく通えるような雰囲気や設備が整っていることも、長く付き合ううえで重要な要素です。小児歯科ならエルモ歯科にご相談を
東京都練馬区上石神井にあるエルモ歯科は、小児歯科治療において独自の方針を掲げ、お子さんとご家族に寄り添った診療を提供しています。
ここからは、エルモ歯科の特長を紹介します。
「泣こう、騒ごう、小児歯科」—子どもの気持ちに寄り添う診療方針
エルモ歯科では「泣こう、騒ごう、小児歯科」というメッセージを掲げ、子どもが治療に不安を感じたり、怖がって泣いたりしてしまうことを自然な反応として受け止めて診療されています。治療に対する恐怖心や不安を無理に抑え込むのではなく歯科医院は「怖い場所」ではなく「歯を守ってくれる場所」として認識できるように、一人ひとりのペースに合わせて少しずつ慣れていけるようサポートしています。 初診では気になっていることや困っていることをしっかりと聞き、むし歯や歯並びの状態、今後起こり得るトラブルを丁寧に診断し、最終的な治療のゴールを共有するそうです。コミュニケーションを重視し、保護者の方と一緒にお子さんにとって無理のない方法を選ぶことを重視しているといいます。 また、エルモ歯科では身体を優しく固定して安全を守るためのレストレーナー(補助具)を用意しており、治療中に動いてしまうお子さんを危険から守り、適切な治療を行うために活用されています。レストレーナーは押さえつけて無理やり治療を進めるためのものではありません。恐怖や不安、ケガの経験による治療のトラウマを防ぎ、子どもが「治療を頑張れた」と感じられるように保護者の方と相談しながら安全を守るために活用しているといいます。 「泣いても大丈夫」「嫌がっても大丈夫」という環境は、お子さんだけでなく保護者の方にとっても心強いのではないでしょうか。保護者の方と一緒に考える子どもの口腔ケア
エルモ歯科では、お子さんの治療や予防を歯科医院だけで完結させるものではなく、保護者の方と一緒に取り組むものと考えて診療されています。
「どんな処置をしているのか見えない」「泣き声だけが聞こえる」という状況は不安や不信感につながることがあるため、保護者の方も診療室に一緒に入り、治療の流れやお子さんの反応を目の前で確認できるように配慮しています。また、治療を通して「そのうち生え替わるから」「痛がっていないから大丈夫」という考えをなくし、保護者の方に予防の重要性を理解してもらうことも重視しているそうです。
子どもの口腔環境は日々の生活習慣や家庭でのケアと密接に関わっているため、エルモ歯科はフッ素塗布や歯磨き指導といった予防ケアにも力を入れ、家庭で継続できるケアと連携したサポートを提供しています。定期検診では歯並びや噛み合わせ、癖による影響なども確認し、成長段階に合わせたアドバイスを行い、お子さんの歯の健康を守るためのパートナーとして長期的な関係を築くことを目指しているといいます。
院内にはキッズルームも完備されているため、きょうだいを連れての来院も安心です。保護者の方が治療を受ける際にも、お子さんが楽しく過ごせる環境が整っています。
幅広い観点から見た選択肢で未来を見据えた治療を提供
エルモ歯科は、小児歯科だけでなく、一般歯科や歯周病治療、親知らずの抜歯などの口腔外科、インプラント治療、入れ歯治療、審美治療、ホワイトニングなど、幅広い診療科目に対応しています。お子さんの成長に合わせて、将来的に必要となるさまざまな治療についても相談できる体制が整っています。 さらに、歯科用CTやレーザー治療機器などの先進的な設備を導入し、精密な診断と効果的な治療を提供しています。滅菌器やポセイドンといった衛生管理システムも完備し、安全で清潔な環境での治療を心がけられています。 診療は土日も対応しているため、平日は忙しいご家庭でも通院しやすいでしょう。また、急患対応も可能であり、突然の痛みやトラブルにも迅速に対応されています。 院長の石塚 淳人先生は、小児歯科専門の歯科医師のもとで研鑽を積み、日本顎咬合学会 咬み合わせ認定医としても活動しています。豊富な経験と専門的な知識を活かし、噛み合わせも含めてお子さん一人ひとりに適切な治療を提供されています。 エルモ歯科は、西武新宿線の上石神井駅から徒歩3分の場所に位置しており、アクセスも良好です。地域の皆さんの口腔の健康に貢献できるようスタッフ一同尽力されているので、お子さんの歯のことで悩んでいる、過去に治療をするのが難しかったなど、お困りの方は相談してみてはいかがでしょうか。エルモ歯科の基本情報
アクセス・住所・診療時間
西武新宿線 上石神井駅 徒歩3分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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| 10:00〜13:00 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | - |
| 14:30〜20:00 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | ▲ | ▲ | - |
参考文献




