小児歯科は乳歯からのケアがおすすめ?乳歯の大切さ・小児歯科で行う処置についてご紹介します
子どもの歯の健康を考える際、いずれ生え変わる乳歯であれば多少虫歯になっても大丈夫だろうと考えている方もいるかもしれません。
しかし、乳歯の健康は永久歯にも影響するため、乳歯の頃からのケアが重要です。
本記事では小児歯科はいつからのケアがおすすめなのか、乳歯の大切さや虫歯の家庭内・母子感染の危険性などを解説します。
子どもの歯の健康維持にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
監修歯科医師:
榮 健臣(さかえ歯科医院)
2008年:川崎医療生活協同組合 生協歯科クリニック 勤務。
2012年:医療法人社団 天雲会 てんくも歯科医院 勤務。
2016年2月:さかえ歯科医院 開業。
2023年:東京都大田区蒲田歯科医会 理事。
目次 -INDEX-
小児歯科は乳歯からのケアがおすすめ?
子どもの口腔内の健康を守るには、乳歯からのケアが大切です。子どもの歯はいずれ乳歯から永久歯に生え変わりますが、乳歯に虫歯があれば永久歯にも影響する可能性があります。
乳歯を虫歯から守り、口腔内の健康を保つには、親のサポートが欠かせません。歯磨きの仕方を子どもに教えたり、きちんと磨けているかをチェックしたりしてあげましょう。親から子どもへ虫歯菌をうつさないことも大切です。万が一乳歯が虫歯になった場合は、早めに治療を行うように心がけましょう。
また、子どもの場合、虫歯治療で使用される機器の音や歯を削る感覚を嫌い、歯科医院に行くことを嫌がるケースも少なくありません。子どもでも安心して通える歯科医院を早めに見つけておくと、乳歯からのケアがやりやすくなるでしょう。
乳歯の大切さ
乳歯の健康は永久歯にも影響するため、乳歯が虫歯になるとさまざまな悪影響を及ぼしかねません。続いて、乳歯の大切さを解説します。
虫歯で早期に歯を抜くとかみ合わせが悪くなる
乳歯が虫歯になり、早期に歯を抜くとかみ合わせが悪くなる可能性があります。
乳歯が永久歯に生え変わる際には、乳歯が抜けたスペースに永久歯が生えるのが通常です。しかし、早期に歯が抜けた場合、永久歯が生えてこずスペースが空いたままになる可能性があります。そこにすでに生えている永久歯がずれ込んでしまうと、まだ生えていない永久歯のスペースが狭くなってしまいます。
これにより、後から生えた永久歯は狭いスペースしか確保できず、かみ合わせが悪くなってしまう可能性があるのです。
かみ合わせが悪くなると体の成長にも影響が出る
かみ合わせが悪くなると、体の成長にも影響が出ることがあります。かみ合わせが悪い場合、噛む力が顎の骨に十分に伝わらず、顎関節に負担がかかりかねません。これにより顎の骨格がずれてしまう額変形症になる可能性が高くなってしまいます。
また、しっかり噛むことは栄養の吸収や脳の活性化などにもつながっています。かみ合わせが悪いとしっかり噛めなくなり、体の発育や学習能力の向上などにも影響があります。かみ合わせは口腔内の問題だけではなく、子どもの体の成長にも影響することを意識し、乳歯のときからケアを行いましょう。
小児歯科で行う処置
小児歯科では虫歯の治療のほか、虫歯予防のための歯磨き指導や食育などが行われます。具体的にどのような処置が受けられるのかを知りたいという方もいるのではないでしょうか。
続いて、小児歯科で行う処置を紹介します。
歯磨き指導
小児歯科では虫歯を予防するために歯磨き指導を行います。小さい子どもの場合、歯磨きを嫌がってさせてくれなかったり、自分でやりたがって親の仕上げ磨きを嫌がったりするという方は多いのではないでしょうか。乳歯が生えきっていない段階で歯磨きをする場合、どのように磨くと良いのか分からないという方もいるでしょう。
小児歯科では、子どもの歯の生え方や歯並び、年齢などを考慮した効果的な歯磨き方法の指導が受けられます。また、発達段階も考えたうえでの歯磨き指導や、親の仕上げ磨きのコツもアドバイスを受けられるでしょう。
シーラント
虫歯を予防するためにシーラントを行っている小児歯科もあります。シーラントとは、食べかすがたまりやすい奥歯の溝を歯科用プラスチックやセメントで埋める、虫歯予防処置です。奥歯の溝を埋めるため、磨き残しによって虫歯の原因となる歯垢がつくのを防げます。
シーラントで使用される材料には歯の再石灰化を促進する効果を持つものもあり、高い虫歯予防効果を得られるでしょう。また、シーラントはフッ化物を摂取するフッ化物応用やフッ化ナトリウムを含む溶液でうがいを行うフッ化物洗口と併用することで、さらに高い効果が期待できます。
食育
小児歯科では食育も行っています。食育とは食に関する知識を学び、健康的な食生活を送れるようにすることを目的とした教育です。
食事は歯だけではなく体全体の健康と密接に関わっており、健康的な食事や食事の際の咀嚼を意識することは、体全体の健康を守ることにもつながります。
特にしっかりと噛んで食べることは体の発育や健康にも影響するものです。咀嚼が十分でないと、歯並びやかみ合わせにも影響しかねません。また、食育が不十分な場合、食べる・話すなどの機能が十分に発達していない口腔機能発達不全症になる可能性もあります。
食育によって咀嚼回数や健康的な食事の方法を意識すると、子どもの健康と健やかな成長を守ることにもつながるでしょう。
虫歯の家庭内感染・母子感染の危険性は?
虫歯の原因となる菌は本来赤ちゃんの口腔内には存在せず、何らかのきっかけで感染すると考えられています。しかし、どのようなきっかけで感染してしまうのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
続いて、虫歯の家庭内感染・母子感染の危険性のある行為を解説します。
赤ちゃんが使う食器で親が味見をする
赤ちゃんが使う食器で親が味見をすると、唾液を通して赤ちゃんの口腔内に虫歯菌が入ってしまいます。これは、離乳食を食べ始めるようになった頃から注意が必要です。離乳食をつくる際には赤ちゃんの食器とは別の食器で味見をするように心がけましょう。
硬いものを親がかみ砕いて赤ちゃんに与える
硬いものを親がかみ砕いて赤ちゃんに与えるのも、虫歯の感染リスクがある行為です。虫歯菌は唾液を通して感染するもののため、親がかみ砕いて赤ちゃんに与えると、親の唾液がそのまま赤ちゃんの口に入ってしまいます。
赤ちゃんが食べられる硬さのものではない場合は、すりつぶしたりゆでて柔らかくしたりしたうえで赤ちゃんに与えましょう。
赤ちゃんの手やおもちゃに親が口を付ける
赤ちゃんの手やおもちゃに親が口を付けることも、虫歯に感染する可能性があります。
赤ちゃんは何でも口に入れる習性があり、おもちゃや手も口に入れて噛むことは珍しくありません。親がおもちゃや赤ちゃんの手に口を付けていた場合、そこに唾液が付き、それを赤ちゃんが口に入れることで虫歯菌がうつってしまいます。
赤ちゃんの口に入る可能性があるものには、親は口を付けないように注意しましょう。
親が哺乳瓶に口を付けてミルクの温度を確認する
親が哺乳瓶に口を付けてミルクの温度を確認することも、虫歯に感染する原因になります。
赤ちゃんが火傷をしないよう、ミルクの温度に注意している方は多いことでしょう。赤ちゃんが飲める温度まで冷ます際、哺乳瓶を触って感じる温度だけではなく直接飲んで確認していることもあるかもしれません。しかし、親が哺乳瓶に口を付けてしまうと、そこに唾液とともに虫歯菌がついてしまいます。
ミルクの温度を飲んで確認する場合は、コップや味見用の皿に出して直接口を付けないようにしましょう。
小児歯科ならさかえ歯科医院にご相談を
子どもの口腔内の健康を守るために小児歯科を探している方は、ぜひさかえ歯科医院へご相談ください。
さかえ歯科医院は、患者さんに寄り添った適切な歯科診療を心がけている歯科医院です。小児歯科にも力を入れている、さかえ歯科医院の特徴を紹介します。
できるだけ削らない・抜かない・神経を取らない治療
さかえ歯科医院ではできるだけ削らない・抜かない・神経を取らない治療を心がけています。
歯は削ったり抜いたりしてしまうと、元通りには戻りません。さかえ歯科医院では患者さんが自身の歯でいつまでも過ごせることを目標とし、できるだけ削ったり抜いたりしない治療を行っています。
もしもこれらの治療が必要な場合は、最低限の範囲ですむように心がけている点も特徴です。
患者さんに寄り添い、適切な治療を提供することを心がけている歯科医院のため、安心して治療を受けられるでしょう。
また、子どもの場合歯を削る感覚を嫌がり、歯医者が嫌いなケースも少なくありません。できるだけ削らないさかえ歯科医院であれば、子どもの虫歯治療が必要な場合にも、負担を軽減した治療を受けられるでしょう。
患者さんに合わせた定期検診プランを立案
さかえ歯科医院は、患者さんに合わせた定期検診プランを立案している点も特徴です。
口腔内の健康を保つためには、定期的にメンテナンスやチェックを行い、もしも虫歯や歯周病などの問題があれば早期に対応する必要があります。
さかえ歯科医院には、患者さんの年代や状況に合わせた歯科検診プランがあり、患者さんにとって適切な検診を受けることが可能です。
自身の歯の健康を守り、長持ちさせたいと考えている方は、ぜひ一度さかえ歯科医院へご相談ください。
治療から予防へシフトして歯を守る
さかえ歯科医院は、治療から予防へシフトして歯を守ることを目指しています。
歯の健康を守るには、虫歯や歯周病などの症状が出てから治すだけではなく、症状が出ないように予防することが大切です。
さかえ歯科医院は、先述した患者さんに合わせた定期検診や口腔内ケアのアドバイスなど、予防治療にも力を入れています。
また、小児歯科では歯磨き指導やシーラントなどを取り入れ、子どもの歯の健康を守るための処置を行っている点も特徴です。乳歯からケアを徹底することで、永久歯の健康を守ることにもつながるでしょう。
幼児歯科健康診査・フッ化物塗布も行っている
さかえ歯科医院の小児歯科では、幼児歯科健康診査・フッ化物塗布も行っています。
幼児歯科検診診査は、1歳6ヶ月と3歳のタイミングで行う歯科検診です。この検診では歯の状態のチェックのほかに、個別相談や教室も行っており、虫歯予防や口の正しい発育にも役立つでしょう。
フッ化物塗布は子どもの歯の質を強くし虫歯を予防する処置です。乳歯や生え立ての永久歯は歯が弱く、虫歯になりやすいという特徴があります。
フッ化物は歯の質を強化し虫歯から守ることが期待でき、先述したフッ化物応用やフッ化物洗口などさまざまな方法で虫歯予防に取り入れられているものです。
さかえ歯科医院では、子どもの歯へのフッ化物塗布を無料で実施しています。子どもの歯の健康を守りたいと考えている方は、ぜひ一度さかえ歯科医院へご相談ください。
さかえ歯科医院の基本情報
アクセス・住所・診療時間
京急本線 雑色駅 徒歩4分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00~13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 〇 | - |
14:30~18:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ※ | - | - |
〇9:00~12:00 ※14:00~16:30
参考文献