目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 歯科TOP
  3. 歯医者コンテンツ
  4. 赤ちゃんのときから歯医者さんに行くの?0歳から歯医者に通う意味と”マイナス1歳”からのむし歯予防

赤ちゃんのときから歯医者さんに行くの?0歳から歯医者に通う意味と”マイナス1歳”からのむし歯予防

 公開日:2026/03/23
赤ちゃんのときから歯医者さんに行くの?0歳から歯医者に通う意味と"マイナス1歳"からのむし歯予防

「赤ちゃんに歯が生えてきたけれど、歯医者に行くのはまだ早い」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、歯科先進国では、むし歯は治療するものではなく予防するものという考え方が浸透しており、最初の歯が生えてから半年以内、遅くとも1歳の誕生日までに小児歯科を訪れることが一般的だそうです。本記事では、0歳から歯医者に通う意味と、生まれる前から始める「マイナス1歳からのむし歯予防」について解説します。

今村 由紀

監修歯科医師
今村 由紀(がくえんのもり小児歯科)

プロフィールをもっと見る
出身地 山梨県甲府市
1999年 東京医科歯科大学歯学部卒業
甲府市「山田歯科医院」勤務
2006年 東京医科歯科大学小児歯科大学院入学
2010年 東京医科歯科大学小児歯科大学院修了
小児歯科学博士取得
     東京医科歯科大学小児歯科医員
2013年 八潮市「まゆみ矯正こども歯科」勤務
2014年  日本小児歯科学会 小児歯科専門医取得
2015年 NPO法人歯ぐくみ設立
2018年 「がくえんのもり小児歯科」開設

赤ちゃんが歯医者さんに行くのはいつから?0歳受診がすすめられる理由

赤ちゃんが歯医者さんに行くのはいつから?
赤ちゃんを歯医者さんに連れていくタイミングに迷う保護者の方は少なくないでしょう。実は、歯が生え始める0歳のうちから歯科受診をスタートすることは、むし歯予防やお口の健康管理において大きな意味があります。ここでは、赤ちゃんが歯医者さんに通い始める目安や、早期受診がすすめられる理由について解説します。

最初の歯が生えたら歯医者デビュー

赤ちゃんの最初の歯が生えるのは、一般的に生後6ヶ月頃からです。この時期が歯医者デビューの適切なタイミングといえます。アメリカやフィンランドなどの予防治療先進国では、最初の歯が生えて半年以内、遅くとも1歳の誕生日までに小児歯科を訪れ始めることが推奨されているそうです。
日本では「むし歯ができてから」という受診スタイルが一般的ですが、生えたばかりの歯は成熟途中であり、むし歯になりやすい状態と考えられています。そのため、歯が生えた段階から専門家のサポートを受けることで、日々のケア方法や生活習慣についてアドバイスを受けることができ、将来的なむし歯予防につながる可能性があります。

赤ちゃんが通う歯医者は"治療"ではなく"予防"の場所

赤ちゃんの頃から歯医者に通う主な目的は、むし歯を治療することではなく、むし歯を作らないことにあります。具体的には、保護者の方への食生活指導、適切な歯磨き方法の指導、フッ素塗布などの予防処置が中心となります。
生えたばかりの歯にフッ素を塗布することで、歯の質を強化し、むし歯になりにくい環境を整えることができます。また、飲み物や食べ物の与え方、おやつの選び方など、日常生活の中でむし歯を予防するための具体的なアドバイスを受けることができます。特に、母乳やミルク以外の飲み物は水か無糖のお茶だけにすることや、甘い飲み物を哺乳瓶やマグでおしゃぶり代わりに与えないことなど、むし歯予防に直結する生活習慣について専門的な視点から指導を受けられます。

歯医者に慣れることが将来の安心感につながる

0歳から歯医者に通うことには、もう一つ大きなメリットがあります。それは、歯科医院や歯科医師に慣れることです。赤ちゃんの頃から定期的に歯科医院を訪れることで、歯医者は怖い場所ではなく、お口の健康を守ってくれる場所という認識が自然に育まれます。むし歯の治療が必要になってから初めて歯医者を訪れる場合、痛みや恐怖を伴う体験となってしまい、その後も歯科医院に対する苦手意識を持ち続けてしまうことがあります。しかし、予防を目的とした定期的な受診を通じて歯科医院に慣れていれば、万が一治療が必要になった場合でも、落ち着いて治療を受けることができるでしょう。

0歳から歯医者に通う意味

0歳から歯医者に通う意味
0歳から歯医者に通う意味は、単に歯が生えてきたからという理由だけではありません。むし歯の原因菌がいつ、どのように感染するのか、そして感染を防ぐために何ができるのかを理解することが重要です。さらに、むし歯菌の有無よりも、日々の生活習慣がむし歯予防において大きな役割を果たすことを知る必要があります。

むし歯菌はいつうつる?

赤ちゃんは生まれた時、お口の中にむし歯菌を持っていません。従来、1歳半〜3歳くらいの間に周りの方からむし歯の原因菌の一部が感染すると言われてきました。この時期は「感染の窓」と呼ばれ、特にミュータンス菌と呼ばれる代表的なむし歯菌の感染が起こりやすいとされていました。そのため、かつては「キスをしない」「食べ物をふーふーして冷まさない」「食器を共有しない」といった厳格な対策が推奨されていましたが、親からの口腔細菌感染は食器共有の前から起こっており、むし歯の原因菌はミュータンス菌だけではないことが明らかになっています。

重要なのは"菌"より"生活習慣"

むし歯予防において重要なのは、菌の感染を神経質に防ごうとすることではなく、菌がいてもむし歯にならない環境を整えることです。日々の親子のスキンシップを通して子どもは親の唾液に接触するので、食器の共有を避けるなどの方法で口腔細菌の感染を防ぐことを気にしすぎる必要はありません。それよりも効果的なのは、親自身が口腔ケアをしっかり行うことです。
さらに、子どもの歯を毎日ピカピカに磨くよりも、むし歯の原因になるような食べ物や飲み物をだらだら与えないことも大切です。特に、炭酸飲料や乳酸飲料、イオン飲料などは、エナメル質の臨界pH5.5よりも低い酸性度を持っており、歯を溶かすリスクが高い飲料なので注意しましょう。

フッ素とプロフェッショナルケアは生えたての歯ほど効果的

フッ素は、生えた直後から2年間の歯に対して特に効果を発揮します。生えたばかりの歯は未成熟で柔らかく、むし歯になりやすい状態ですが、この時期にフッ素を適切に使用することで、歯の質を強化し、むし歯になりにくい歯を育てることができます。家庭では低濃度フッ素入り歯磨き粉を1日2回使用し、歯科医院では高濃度フッ素を3〜4ヶ月に1回塗布してもらうことが推奨されます。この組み合わせにより、むし歯予防効果を高めることが期待できます。

マイナス1歳からのむし歯予防という考え方

マイナス1歳からのむし歯予防という考え方
「マイナス1歳からのむし歯予防」とは、妊娠中から始めるむし歯予防のことを指します。この考え方は、むし歯は歯が生えてから対策するのではなく、生まれる前から準備を整えることが重要という認識に基づいています。特に、母親の口腔環境と子どもの口腔環境には密接な関係があり、妊娠中から適切なケアを行うことが、将来的な子どものむし歯予防につながります。

むし歯は"歯が生える前"からリスクが始まる

むし歯予防は、歯が生えてから始めるものと考えがちですが、実際には妊娠中から始めることが理想的です。妊娠中の母親が適切な口腔ケアを受けることで、出産後の子どもへの口腔細菌の伝播を減らすことができます。また、妊娠中に正しいむし歯予防の知識を身につけておくことで、出産後すぐに適切なケアを始めることができるでしょう。
妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯茎が腫れやすくなったり、つわりで歯磨きが十分にできなくなったりすることがあります。そのため、妊娠中こそ歯科医院でのプロフェッショナルケアを受け、口腔環境を良好に保つことが重要です。さらに、妊娠中に歯科医院の妊産婦教室などに参加することで、生まれてくる赤ちゃんのむし歯予防について学ぶこともできます。

生えたばかりの歯をどう守るかが大切

乳歯は、生後6ヶ月頃から生え始め、3歳頃までに生え揃います。この時期の歯は、永久歯と比べてエナメル質が薄く、むし歯の進行が速いという特徴があります。そのため、生えたばかりの歯をどう守るかが、その後の口腔の健康を大きく左右します。
下の前歯はほとんどむし歯になりませんが、歯磨きに慣れるため、そしてお口を刺激する目的で、歯ブラシをアグアグ噛むことから始めましょう。上の前歯がしっかり生えたら、シャカシャカ磨きを開始します。夜は授乳しながら眠ってしまう場合は、授乳の前に磨くことで対応できます。

むし歯をつくらない食習慣の整え方

むし歯予防において、食習慣は歯磨き以上に重要な要素です。母乳やミルク以外の飲み物は、水か無糖のお茶だけにすることが基本となります。また、おやつの種類と食べ方にも注意が必要です。アメ、ソフトキャンディなど、お口に長く入っていたり、べたべた歯につくものは特にむし歯になりやすいため、おやつの時間を決めて「だらだら食べ」をしないことが重要です。
お水かお茶以外何も口に入れていない状態が2時間あれば、唾液が自然にお口をきれいにしてくれます。ぐずった時の対策やごほうびに甘いものを利用するのは避けましょう。

赤ちゃんのお口を育てるために大切なこと

赤ちゃんのお口を育てるために大切なこと
むし歯予防だけでなく、きれいな歯並びを育てることも、0歳からの取り組みが重要です。歯並びは遺伝だけで決まるものではなく、日常の姿勢や食事の仕方など、生活習慣が大きく影響します。

日常の姿勢や抱っこが与える影響

赤ちゃんの頃からの姿勢は、顎の発達や歯並びに大きな影響を与えます。抱っこする際は、頭がのけぞらないように背中をゆるやかに丸く抱くことが大切です。また、寝かせる時に、ずっと同じ向きでのうつぶせや横向けにならないようにすることも重要です。不適切な姿勢が続くと、顎の成長に偏りが生じ、歯並びに影響を及ぼす可能性があります。また、まだ座れない時に座らせたり、まだ立てない時に立たせたりすることも避けた方がよいでしょう。ハイハイをなるべくたくさんさせることで、全身の筋肉がバランスよく発達し、顎の発達にも良い影響を与えます。赤ちゃんの発達段階に合わせた適切なサポートが、将来の歯並びにつながるのです。

離乳食は"食べる力"を育てる時間

離乳食の進め方も、歯並びや噛む力の発達に重要な役割を果たします。離乳食は月齢ではなく、お座りができるようになり、大人の食事に興味を示すようになってから始めることが推奨されます。また、赤ちゃんの口の中に食べ物を押し込まず、上下の唇で食べ物をとらえさせることが大切です。手づかみ食べで食べる意欲を育み、自分のペースで食べることを経験させましょう。
食事中はお茶や水などの飲み物を控え、よく噛んで唾液だけで飲み込ませることで、噛む力が育ちます

よく動き、よく噛む習慣を育てる

授乳の方法も、お口の発達に影響します。母乳を与える際は、大きな口を開けて深く乳房をくわえて飲ませることが重要です。哺乳瓶を使う場合は、なるべく母乳を飲む時と同じ口の動きができるような乳首を選びましょう。適切な授乳方法により、顎や舌の筋肉がバランスよく発達します。
また、赤ちゃんの唇や口の中を積極的に触ることも大切です。口の中の受け入れをよくするために、授乳後に汚れをぬぐったり、おもちゃなめや指しゃぶりもどんどんやらせましょう。こうした刺激が、口腔の感覚を発達させ、将来の歯磨き習慣にもつながります。

小児歯科はがくえんのもり小児歯科にご相談を

がくえんのもり小児歯科
赤ちゃんの頃からむし歯予防と歯並び育成に取り組むことの重要性について解説してきました。ここまでお伝えしてきた内容を実践するためには、信頼できる小児歯科専門の歯科医院で継続的なサポートを受けることが大切です。がくえんのもり小児歯科は、お子さんの健やかな成長を長期的に見守る診療を行っています。

0歳からの赤ちゃんの口腔ケアに力を入れるクリニック

がくえんのもり小児歯科は、今村由紀院長が長年の小児歯科臨床と研究の経験を活かして開設したクリニックです。東京医科歯科大学小児歯科などの勤務経験を通じて培った知見をもとに、妊娠中から始まる「マイナス1歳からのむし歯予防」を提供されています。
日本小児歯科学会 小児歯科専門医として、最初の歯が生えた段階からの予防的アプローチを重視し、保護者の方への丁寧な情報提供と指導を行っているそうです。歯が生えたばかりの赤ちゃんでも成長に応じた適切なケア方法を学ぶことができ、むし歯を作らない生活習慣を家族全体で身につけることにつながります。
また、毎週金曜日の午前中には、0歳から3歳頃までを対象とした赤ちゃん向けの歯科相談日が設けられており、歯みがきの方法や授乳・食事に関するお口の悩みなどを気軽に相談できる環境が整えられています。初めての受診に不安がある方でも、無理なく歯科デビューしやすい体制といえるでしょう。

むし歯予防と歯並び育成を同時に考える診療方針

がくえんのもり小児歯科
がくえんのもり小児歯科では、むし歯予防だけでなく、歯並びや噛み合わせの育成も重視した診療を行われています。0歳からの姿勢や授乳方法、離乳食の進め方など、日常生活の中で実践できる歯並び育成のアドバイスを提供しているそうです。
また、定期的な受診を通じて、お子さんの成長段階に合わせた適切なフッ素塗布や専門的なクリーニングを受けることができます。食生活や歯磨き方法について、具体的で実践的なアドバイスを受けられるため、家庭でのケアに自信を持って取り組むことができるでしょう。むし歯になってしまった場合も、早期発見・早期対応により、進行や再発を防ぐための適切な処置を受けられます。

小児歯科専門の歯科医師による継続的な成長サポート

小児歯科専門の歯科医師による診療の強みは、お子さんの成長発達を見据えた長期的な視点でのサポートが受けられることです。がくえんのもり小児歯科では、0歳から成長期まで、お子さんの口腔の健康を継続的に見守り、各段階で必要なケアやアドバイスを提供されています。
日本小児歯科学会 小児歯科専門医の今村院長は、単に歯の治療だけでなく、お子さん全体の成長発達を考慮した診療を行われています。歯科医院は「むし歯を治すため」ではなく「むし歯にならないため」に通う場所という認識を持ち、早い段階からかかりつけの歯医者さんを持つことで、お子さんの健やかな成長をサポートしているといいます。
さらにがくえんのもり小児歯科では、お子さんが歯科医院を怖がらず、楽しく通えるような環境づくりにも力を入れられています。予防を中心とした定期的な受診を通じて、お子さんが自然に歯科医院に慣れ、生涯にわたって口腔の健康を大切にする意識を育むことが期待できるので、お子さんの歯が生え始めたら相談してみてはいかがでしょうか。

がくえんのもり小児歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間

つくばエクスプレス 研究学園駅 徒歩4分

茨城県つくば市研究学園5-6-1 Le Raisin101/103

診療時間
10:00〜12:30 ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎
14:00〜18:30 ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎

▲:9:30〜12:30、13:30〜17:00
※予約制
※土日は隔週で診療

この記事の監修歯科医師