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【NEWS】 がん生存率微増傾向 国立がん研発表(医師コメント4件)

国立がん研究センターは8月8日、がん3年生存率とがん5年生存率の最新データを公表した。全がんの3年生存率は、昨年発表されたデータより0.8ポイント増えた72.1%。同5年生存率は、0.3ポイント増えた66.1%。各部位別でも、全体的な微増傾向がうかがえた。
3年生存率は、国立がん研と提携する286施設で、2012年の1年間にがんと診断された約34万症例(前回・約31万症例)を対象に統計。今年の発表は、昨年に続き2回目となる。さらに今回、患者の要望を受け、新たに咽頭・胆嚢(たんのう)・腎・腎盂(じんう)尿管の4部位を追加し、合計15部位となった。
他方の5年生存率は、同様の277施設で、2009年と2010年にそれぞれがんと診断された約57万例(前回・約50万例)が対象。今回で4回目になり、従来と変わらない11部位を更新した。
昨年より公表の始まった3年生存率には、「早期の着手が有効とされる治療方法の検証」というねらいがある。しかし国立がん研は今後、若い世代に乳がんが多いことなどから、10年生存率も算出していく予定とのこと。その一方、地域によって異なるデータの精度を向上させていくことが課題だとしている。

がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計(国立がん研究センター)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/hosp_c_reg_surv.html

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医師のコメント

  • 山口 征大(総合診療内科医)

出来るだけ癌にならないように癌のリスクファクターを除外する予防を行い、そして、仮になっても、早期発見・早期治療で完治させることができるよう癌検診を利用する。この「二段構え」が一番大事です。

がんの生存率は、がんの臓器、発見された時のステージによっても大きく変わりますので、全がんの平均値という数字はあまり意味がないかと思われます。やはりどのがんでも、早期で発見されれば生存率は高いので、定期的な検診を受けることが重要です。

  • 藤野 智哉(精神科医)

もちろん生存率が伸びること自体は良いことと考えられますが長寿と健康寿命についての議論は常にされるべきだと考えられます。また、ごくわずかな延命のために非常に高額な抗がん剤が使われていることで本当にQOLが上昇しているのかどうかなどの疑問も残ります。物によっては癌は治る病気になってきているとはいえ未だ脅威であり、怪しい民間療法なども多くあります。それぞれの癌にきちんとした効果のある薬が安価に手に入る未来が望まれます。

  • 武井 智昭(小児科医・内科医)

癌の生存率は現時点では微増というデータでありますが、実際にはもう少し良い印象かと思います。その理由として、早期の癌発見が増えたこと、治療法の改善がみられたことがあげられます。

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