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【NEWS】エイズウイルス(HIV)消滅 骨髄移植で2例目完治の可能性(医師コメント3件)

骨髄移植の治療がエイズウイルス(HIV)に有効となる可能性を、3月5日に英国などの研究チームが科学誌『ネイチャー』にて発表した。

骨髄提供者は通常のドナーではなく、「CCR5」という遺伝子に変異があり、これによってHIVの細胞への侵入を防ぐという。実は、過去ドイツにおいても同様の例があり、これに続くと2例目となる。これまで抑えることはできるが治らないといわれてきたHIVだが、今回の成果が完治の治療法として希望の光となるかもしれない。

目次 -INDEX-


 

医師のコメント

  • 武井 智昭(小児科医・内科医)
    なごみクリニック

偶然に発見された遺伝子異常により、エイズウイルスへの感受性が低下していることは興味が深い知見であります。その一方で、骨髄移植によるエイズの治療は、抗腫瘍薬の大量投与となるために安全な治療とは言い切れない側面があります。

  • 松浦 恵(小児科医)

今回の報告は、他の血液疾患の治療として骨髄移植を行った結果であり、一般的なHIV治療とするにはリスクが高いと考えられるものの、遺伝子変異とHIVウイルスが消えた機序に関しては大変興味深いと考えます。今後研究が進みデータが蓄積することで新しい治療法の開発につながることを望みます。

  • 田嶋 美裕(内科医)

おそらくドナーのCCR5に遺伝子変異があったのは、今回偶然のことだったのではないかと考えられます。CCR5に遺伝子変異のあるドナーからの骨髄移植によりエイズウイルスが完治したということで、エイズウイルス治療にも応用が利く可能性が期待できます。

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