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慢性心不全の症状・原因・治療方法についてご案内

慢性心不全(読み方:まんせいしんふぜん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
品川 弥人 医師(しながわ内科・循環器クリニック院長)

慢性心不全とは

心臓は常に休むことなく、体の隅々まで血液を送り出すポンプとして活躍しています。しかし、さまざまな心臓病をそのまま放置しておくと、脳、肝臓、腎臓などの臓器に十分な血液、栄養を送ることができなくなります。この状況を「心不全」と呼びます。さらにこの状態が長期間にわたって起こり次第に進行していく時、この病気を「慢性心不全」といいます。

引用:東北大学大学院循環器内科学/東北大学病院循環器内科
http://www.cardio.med.tohoku.ac.jp/patient/about/about03.html

品川弥人医師 しながわ内科・循環器クリニック院長ドクターの解説
心臓の病気が進行してしまい、長期間に渡り血液や栄養を送るポンプの役割が機能しなくなってしまう病気が慢性心不全です。

慢性心不全の症状

慢性心不全では疲れやすく、動作に伴う息切れ、食欲不振、運動能力低下、頑固な咳、動悸、まれにピンク色の泡状の痰の出現、下腿浮腫、むくみを伴う突然の体重増加、夜間就寝中の呼吸困難などが徐々に起こります。

引用:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトKOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000202.html

品川弥人医師 しながわ内科・循環器クリニック院長ドクターの解説
症状としてはそれぞれ原因となる心臓疾患により異なりますが、動悸・胸や背中が苦しくなる・息切れ・むくみやすいなどの症状が現れます。

慢性心不全の原因

心不全はさまざまな原因が複合的に重なって発症します。多くの患者さんには高血圧が合併しています。代表的なものは以下の通りです。
1.虚血性心疾患
2.高血圧
3.糖尿病
4.心筋症 (心筋自体の病気)
5.弁膜症
6.不整脈
7.先天性心疾患・心奇形
そのほか悪性腫瘍に対する化学療法・放射線療法、甲状腺機能亢進症・バセドウ病、アルコール、ウイルス感染症などの全身性の疾患でも発生します。その場合には心臓だけではなくてそれぞれの疾患の治療も同時に平行して行わなければなりません。

引用:日本循環器学会
http://www.j-circ.or.jp/sikkanpg/case/case2/about2.htm

慢性心不全の検査法

胸部レントゲン写真、心電図、血液検査、心臓超音波検査などがあります。さらに詳しい検査が必要な場合には、CT、MRI、心臓カテーテル検査などで調べます。

引用:東北大学大学院循環器内科学/東北大学病院循環器内科
http://www.cardio.med.tohoku.ac.jp/patient/about/about03.html

慢性心不全の治療方法

慢性心不全は一般的にはお薬によって治療します。そのお薬は症状を軽くしたり、症状が出ないようにしたりするものと、心臓がどんどん悪くなっていくのを抑えるものに分類できます。急性心不全と異なり、慢性心不全では、心不全の重症度に合わせて適度な運動も必要です。

引用:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph53.html

品川弥人医師 しながわ内科・循環器クリニック院長ドクターの解説
慢性心不全の治療ですが、まずは原因となっている心臓疾患の治療が一番大切です。そのうえで、塩分制限などの食事療法・血圧を下げるための薬や利尿剤などの内服薬での治療などを行っていきます。心不全が増悪しないように生活習慣から整えていくことが大切です。


この記事の監修ドクター

PROFILE

北里大学医学部を卒業後、北里大学病院内科、沼津市立病院循環器内科、竹田綜合病院循環器科での勤務を経て、2015年よりしながわ内科・循環器クリニックにて勤務。2006~2015年には、母校・北里大学医学部で助教も務める。2012~2014年には、ドイツ Würzburug University Comprehensive Heart Failure Centerへ留学。医学博士、日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器内科専門医。