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急性膀胱炎の症状や原因、治療方法とは?

急性膀胱炎(読み方:きゅうせいぼうこうえん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長

急性膀胱炎とは

急性膀胱炎は急性膀胱炎は女性の約半数が生涯に一度はかかったことがあるといわれるほど多い病気です。排尿が終わるときのしみるような痛み、頻尿、残尿感、血尿などが典型的な症状とされています。

引用:聖路加国際病院
http://hospital.luke.ac.jp/guide/30_urology/fem_acute_cystitis.html

名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長ドクターの解説
急性膀胱炎は、殆どの女性が経験するポピュラーな病気です。急性膀胱炎の症状は頻尿、残尿感、排尿痛(排尿時に膀胱がツーンと焼けるような痛み)が特徴です。症状が悪化すると尿の混濁や血尿が出ることもあります。
膀胱炎の検査が怖い、または恥ずかしい、などと病院を受診せずに我慢をしている方も多いのですが、通常は下着を脱いで診察を受けることはありません。問診と尿検査でほとんどの膀胱炎は診断できますので、安心して医療機関を受診していただきたいと思います。

急性膀胱炎の症状

排尿痛:排尿時に差し込むような痛みが生じ、排尿の終わりに特に痛みが強くなります。
頻尿:排尿回数が増え、30分~1時間ごとにトイレに行きたくなることもあります。
尿の濁り:細菌と戦うために集まった白血球や炎症部分の分泌液やはがれた膀胱の粘膜が混入するために、尿が濁ります。
そのほか、残尿感、血尿などが現れることもあります。発熱がある場合には、腎盂腎炎の可能性があります。

引用:高知医療センター
http://www2.khsc.or.jp/info/dtl.php?ID=1125

名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長ドクターの解説
膀胱炎の特徴的な症状は
下腹部痛 下排尿時に腹部の不快感や痛みがある
頻尿 おしっこの回数が増える。おしっこが近くなる
排尿痛 おしっこを出す時に不快感、尿が漏れそうになる、オシッコが終わる際に灼熱間(ツーンと焼けるような痛み)がある
残尿感 排尿後もすっきりせず、まだおしっこが残っている感じ
尿の異常 尿の混濁、汚れ、血尿
等といったものです。
特徴的な症状ですので、一度膀胱炎を経験された方は素人でも診断の予想は容易です。

急性膀胱炎の原因

細菌が尿道を通って膀胱で感染すると急性膀胱炎になります。特に女性は男性より尿道が短いために細菌が入りやすく、膀胱炎は女性の病気と考えられています。通常は抗生物質を数日服用すると治るため、簡単に考えられがちですが、細菌が腎臓に逆流して腎盂腎炎を起こすことや、膀胱がんのために似たような症状を起こすこともあります。

引用:聖路加国際病院
http://hospital.luke.ac.jp/guide/30_urology/fem_acute_cystitis.html

急性膀胱炎の検査法

膀胱炎の疑いがある場合、尿検査を行います。尿を採取する場合、出はじめの尿より途中の尿(中間尿)をとります。出はじめの尿には膣のおりものなどが混入しやすいからです。正確を期するために導尿(どうにょう)をすることもあります。尿検査で、一定数以上の白血球や細菌が見つかれば膀胱炎と診断できます。さらに尿中の細菌を培養して菌の種類を調べます。

引用:高知医療センター
http://www2.khsc.or.jp/info/dtl.php?ID=1125

名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長ドクターの解説
急性膀胱炎は、症状の経過、尿検査(中間尿)だけでほぼ診断可能です。
女性の場合は、おりものや尿道周囲の垢や粘液、雑菌等が容易に混入しやすいので、採尿する際にはいくつかのコツがあります。
①尿道口(オシッコの出口)を清拭綿などで陰部を清拭する。あるいは、清拭綿の代わりに水でしめらせたティッシュで尿道口周囲をふき取るのも良いでしょう。
②トイレに座り股を軽く開き、左側の手指で外陰部を広げて右手で持ったコップに尿を採ります。(左利きの場合は左右逆に行ってください。)
③中間尿を採取する。はじめの1/3程度の尿(初期尿)はトイレに流し、途中の尿(中間尿)を採取してください。

急性膀胱炎の治療方法

急性膀胱炎の治療には、細菌を殺す抗菌薬や抗生物質が使われます。抗生剤内服後すぐに痛みがなくなったとしても、細菌が残っている可能性があるので服用をやめてはいけません。医師の指示に従って必ず最後まで飲みつづけてください。また、決められた時間通りに服用することも大切です。薬を決められたとおりに服用しなかったり、無闇に長期間飲みつづけると、抗生物質が効かない多剤耐性菌を増やす原因になります。

引用:東邦大学医療センター大森病院 泌尿器科
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/urology/patient/cystitis.html

名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長ドクターの解説
急性膀胱炎の治療には、ニューキノロン系とセフェム系の抗菌薬が従来よく使われてきました。ところが最近は、これらの抗菌薬が効かなくなるケースも増えています。お薬を飲んでも改善しない場合は再受診して医師に伝えましょう。
過労や過剰なストレスで体力が落ち免疫力が低下した時、便秘や生理中、体を冷やした時、おしっこを我慢しすぎた場合などに膀胱炎は悪化しやすくなります。膀胱炎にかかった時には早めに治療を受けるようにする他、頻回に膀胱炎をおこす方は日ごろから体調管理に気を付けましょう。


この記事の監修ドクター

名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長名城 文雄 医師
なしろハルンクリニック 院長

PROFILE

●略歴
平成3年 琉球大学医学部卒業、琉球大学医学部附属病院
平成4年 鹿児島県 新村病院
平成5年 嶺井医院
平成6年 中頭病院
平成7年 沖縄県立 北部病院
平成8年 琉球大学医学部附属病院
平成9年 沖縄赤十字病院
平成12年 沖縄第一病院
平成13年 中頭病院
平成20年 おもろまちメディカルセンター
平成25年 同仁病院
平成26年6月 なしろハルンクリニック開院
●資格
日本泌尿器学会専門医
日本透析医学会専門医
●その他
同仁病院非常勤医師(毎週木曜日午前・午後外来)