1. Medical DOCTOP
  2. 舌苔の症状や原因、治療方法とは?

舌苔の症状や原因、治療方法とは?

舌苔(読み方:ぜったい)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
杉本 圭介 歯科医師 杉本歯科クリニック 院長

舌苔とは

口臭を起こす原因としてもっとも多いといわれているのが舌苔です。
舌苔とは舌に付着した白っぽい汚れで、口臭を引き起こす細菌やタンパク質を多量に含んでいます。
多少の舌苔は健康な人にもありますが、口の中が乾いているとき、体調がよくないとき、胃腸の病気や脱水を伴う病気があるときなどに厚くなると口臭の原因となります。
胃腸の調子がよくないときに舌苔が増えるのは、舌の感覚を鈍らせて食欲を減らし、食べる量を減らして胃腸を守るためだといわれています。

引用:第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/35_kousyuu/

杉本圭介 歯科医師 杉本歯科クリニック 院長ドクターの解説
口の中が健康であれば、明らかに目立つ舌苔はついていません。口の中には無数の細菌が存在しますが、苔のように舌に張り付いている状態は、口腔内の細菌が増えすぎてバランスが崩れているというサインです。上記のように舌苔には数パターンの色がありますが、「黒毛舌」という黒い舌苔は特に状態が悪く、免疫力が低下や抗生物質を長期間使っていることが影響して口腔内の菌のバランスがガラッと変わった状態です。舌苔ができやすい人の一番の特徴は、唾液の量が少ないことです。唾液には口の中の食べ物のカスやプラークなどの汚れを洗い流す自浄作用があるため、唾液の量が減ると口腔内の最近のバランスが悪化しやすいのです。また、薬の副作用で舌苔を生じる場合もあります。

舌苔の症状

舌苔の主な症状は、表面の着色や苔(こけ)状のものが付着したように見えることです。舌苔自体には痛みはありません。そのため、普段はまったく気にならない人も多いのです。鏡でチェックしてはじめて舌苔の存在に気がつく人もいます。そのほかには、味覚が低下しやすいため、食べものの味がわかりにくくなることも主な症状のひとつです。

引用:吉松歯科医院
hhttp://www.yoshimatsu.info/blog/?p=258

杉本圭介 歯科医師 杉本歯科クリニック 院長ドクターの解説
顎舌苔は、見た目の症状以外にヒリヒリとした痛みを感じることもあります。このような痛みに伴い、いつもよりも食べ物の味を感じ取りにくくなる人もいます。また、舌苔には口腔カンジダ症も関係しています。口腔カンジダ症はカビの一種のカンジダ菌が原因となる感染症で、免疫力が落ちている時に口の中で菌が増殖して、痛みや白い舌苔の症状が現れます。歯科医院を受診する患者さんは、舌苔の見た目の症状だけでなく、痛みや口臭、それに舌苔を引き起こす要因となるドライマウスの治療を希望する人が多いです。

舌苔の原因

舌苔のつき方には個人差があり、さらに同じ人でも時間帯や体調によってつき方が異なりますが、このような差がなぜ起こるのかはよくわかっていません。しかし寝たきりで食物の経口摂取が困難な患者さんや健康な人でも起床時や絶食時などにその量が多くなる傾向があるようですから、咀嚼・嚥下活動やそれに伴う舌の運動や唾液の分泌量と大きく関係していると考えられます。

引用:厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-07-002.html

杉本圭介 歯科医師 杉本歯科クリニック 院長ドクターの解説
舌苔の一番の原因はドライマウスです。ドライマウスの原因は多岐に渡ります。唾液の分泌は自律神経によって調整されており、自律神経のバランスの乱れや更年期障害からドライマウスになることもあります。薬の副作用では、血圧をコントロールする薬やうつ病治療に用いる抗不安剤などに唾液の分泌を抑制する働きがあります。また、意外なところではタンパク質不足からドライマウスを引き起こしていることも考えられます。もちろん、ブラッシング等の日頃のセルフケアが不十分で口腔内が衛生的に保たれていないことも要因のひとつです。これらの要因がいくつか組み合わさることで舌苔が生じます。

舌苔の治療方法

舌清掃は、毛先の柔らかい小児用の歯ブラシや目の粗いタオルなどを使ってもかまいませんが、専用の舌ブラシを使うとより効果的です。画像を参考に以下の手順で行ってください。
鏡を見ながら舌を思いきり前に突き出して、舌の後方に舌苔がついていないか確認してください。
舌ブラシを鏡で見える最も奥に軽くあて、手前に引いてください。決して力を入れ過ぎないようにしてください。またこの時に息を数秒間止めながら行うと、嘔吐反射が出にくくなります。
舌ブラシの先を水道の水でよく洗い、舌ブラシの先に汚れ(舌苔)がついてこなくなるまで、1.~2.を繰り返してください。
一日の舌清掃の回数は、起床時の一回で結構です。それ以上行うと舌の粘膜を傷つけるおそれがあります。また舌に傷や潰瘍があるときは、舌清掃を中止してください。

引用:厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-07-002.html

杉本圭介 歯科医師 杉本歯科クリニック 院長ドクターの解説
舌苔を改善するには前項に挙げたようなドライマウスの複合的な要因を解消していくことが基本です。これが難しいようであれば、舌ブラシを使った清掃も効果的です。ただし、やりすぎは禁物です。舌苔を取る人は神経質な人が多い傾向で、毎日に何回も舌ブラシを使ってしまい、これが原因で舌がヒリヒリと痛くなる失敗もあるのです。舌ブラシを使う際は、舌を傷つけないことを念頭に置いて取り組みましょう。


この記事の監修ドクター

杉本圭介 歯科医師 杉本歯科クリニック 院長杉本 圭介 歯科医師
杉本歯科クリニック 院長

PROFILE

平成4年 大阪歯科大学卒業
平成4~16年 大阪歯科大学付属病院第一口腔外科勤務(2年間の研修後、大学院、非常勤講師、助手として16年3月まで勤務。口腔外科に入局し、悪性腫瘍から炎症性疾患、外傷など広く口腔外科疾患に携わってきました。)
平成10~15年 尼崎口腔衛生センターにて、非常勤歯科医として身体障碍者歯科治療
平成14~16年 大阪府立中河内救命救急センター 顔面外傷属託医
平成16年8月 杉本歯科クリニック開院