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流行性角結膜炎(はやり目)、急性出血性結膜炎(アポロ病)の症状・原因・治療方法

流行性角結膜炎(読み方:りゅうこうせいかくけつまくえん、別名:はやり目)、急性出血性結膜炎(読み方:きゅうせいしゅっけつせいけつまくえん、別名:アポロ病)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
大木 聰 医師 大木眼科 院長

流行性角結膜炎(はやり目)、急性出血性結膜炎(アポロ病)とは

流行性角結膜炎
感染力が強く、昔から一般に「はやり目」と呼ばれているものです。アデノウイルス(8型、19型、37型、54型など)によって起こります。
急性出血性結膜炎
エンテロウイルス(70型)やコクサッキーウイルス(A24変異型)などエンテロウイルスの仲間によって起こる結膜炎です。
引用:日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/ketsumaku_virus.jsp

大木 聰 医師 大木眼科 院長監修ドクターのコメント
流行性角結膜炎や急性出血性結膜炎は、ウィルス性の結膜炎です。アデノウイルスが原因のものは流行性角結膜炎(はやり目)で、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスの感染によるものは急性出血性結膜炎(アポロ病)となります。
なお、流行性角結膜炎や急性出血性結膜炎はとても感染力が強く、学校保健法でも第三種の伝染病に指定されています。学童の場合、医師により伝染のおそれがないと認められるまで出席停止となります。

流行性角結膜炎(はやり目)の症状

潜伏期は8~14日である。急に発症し、眼瞼の浮腫、流涙を伴う。感染力が強いので両側が感染しやすいが、初発眼の症状がより強い。耳前リンパ節の腫脹を伴う。角膜に炎症が及ぶと透明度が低下し、混濁は数年に及ぶことがある。ときに結膜炎が出血性となり、出血性結膜炎(エンテロウイルス70型, コクサッキーウイルスA群24型 変異株による)や咽頭結膜熱との鑑別を要することがある(図1)。その他、ヘルペスウイルスや、クラミジアによる眼疾患との鑑別が必要である。
新生児や乳幼児では偽膜性結膜炎を起こし、細菌の混合感染で角膜穿孔を起こすことがあるので注意する必要がある。
引用:国立感染症研究所感染症疫学センター
https://www.niid.go.jp/niid/ja/encycropedia/392-encyclopedia/528-ekc.html

急性出血性結膜炎(アポロ病)の症状

突然の目の痛み、目の異物感、かすみ目から始まり、結膜の充血、特に結膜下出血をおこし、目が真っ赤になります。最初は片眼から発症し、1日以内に両眼に広がります。
瞼が腫れたり、眼ヤニが多くなったり、瞼の裏にぶつぶつができることもあります。
引用:文京区
http://www.city.bunkyo.lg.jp/hoken/kenko/kansensho/mamechisiki/ketsumakuen.html

大木 聰 医師 大木眼科 院長ドクターの解説
基本的には両方とも、白目(結膜)の充血や目脂(めやに)、異物感、涙目、瞼の腫れなどが主な症状です。

流行性角結膜炎(はやり目)の原因

流行性角結膜炎は、「アデノウイルス」というウイルスによって引き起こされる感染症で、咽頭結膜熱(プール熱)とともにウイルス性結膜炎の代表的な疾患です。
主に8型のアデノウイルスが原因となります(アデノウイルスには約50種の型が確認されています)。
引用:健栄製薬
https://www.tepika.net/infection/ekc.html

急性出血性結膜炎(アポロ病)の原因

エンテロウイルス(70型)やコクサッキーウイルス(A24変異型)などエンテロウイルスの仲間によって起こる結膜炎です。
引用:日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/ketsumaku_virus.jsp

 

流行性角結膜炎(はやり目)の検査法

臨床所見
両眼性が多く、結膜に小さなぶつぶつができる急性濾胞性結膜炎が生じます。偽膜形成や角膜びらんがみられる重症例もあります。
眼以外では、耳前リンパ節のはれ、圧痛(押すと痛い)が特徴的で、診断の助けになります。
アデノチェック
目からアデノウイルスを検出するキットがあります。これは綿棒で結膜をこすり、10分待てばウイルスの有無がわかるという優れものです。この検査で、陽性と出れば間違いなく流行性角結膜炎といえます。しかし、この検査が陰性だからといって流行性角結膜炎を完全に否定は出来ず、この検査の弱点といえます。
引用:はやし眼科 臼井クリニック
http://www.hayashi-ganka-clinic.com/色々な眼の病気/はやりめ流行性角結膜炎/

急性出血性結膜炎(アポロ病)の検査法

 大部分は、症状と所見からほぼ診断することができますが、中和抗体価測定による血清学的診断が主として行われています。結膜をこすってとる擦過物(さっかぶつ)でウイルス抗原やウイルス核酸を検出する方法も有用です。

引用:gooヘルスケア
https://health.goo.ne.jp/medical/10P20900

大木 聰 医師 大木眼科 院長監修ドクターのコメント
流行性角結膜炎の原因は、アデノウイルスへの感染になります。また、急性出血性結膜炎の原因はエンテロウイルスやコクサッキーウイルスへの感染になります。いずれも感染力が強く、空気感染はぜずに物を介して感染します。もし家族にこの病気になった人がいたら、タオルの共用は避けましょう。また、手洗いもこまめにする必要があります。検査方法に関してですが、ウィルスを検出するキットがあり、直接目をこすって涙の成分を調べ10分程度で検査結果がわかります。

流行性角結膜炎(はやり目)、急性出血性結膜炎(アポロ病)の治療方法

ウイルス性結膜炎に対しては、今のところ残念ながら特効薬はありません。感染したウイルスに対する抗体が体内で作られるのを待つしかありません。通常は炎症を抑え、細菌による二次感染を防止するための目薬を使用します。ヘルペスウイルスに対しては抗ヘルペスウイルス作用を持つ薬がありますが、症状が結膜炎だけの場合、迅速診断キットなどではヘルペスを検出できないために、治療できない場合がほとんどです。まぶたに発疹がある場合には抗ウイルス薬の眼軟膏を用います。また症状によっては抗ウイルス薬の内服や点滴治療を併用することもあります。

大木 聰 医師 大木眼科 院長ドクターの解説
基本的には点眼薬で治療します。ウィルスに直接効く薬はないので、対処療法となります。抗菌目薬や炎症止めの目薬、角膜の傷を治す目薬などを使用し、通常10日から2週間程度で治る場合が多いです。もし、この病気になってしまった場合、基本的に目をこすったり、触ったりしないことが大切です。また、もし触ってしまったらすぐに手を洗ってください。
また、家族間等でのタオルの共有は避けてください。お風呂は一番最後に入るようにします。
なお、眼科医の許可が出るまで、学校は出席停止となります。


この記事の監修ドクター

大木 聰 医師 大木眼科 院長大木 聰 医師 大木眼科 院長

PROFILE

●経歴
平成8年 順天堂大学医学部 卒業
平成8年 順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科 入局
平成9年 順天堂大学医学部附属浦安病院 勤務
平成10年 東邦大学医療センター佐倉病院 勤務
平成20年 大木眼科 開院
●専門医・院外活動等
日本眼科学会 専門医
東邦大学医療センター佐倉病院 特任講師
東邦鎌谷病院 非常勤医師