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尖圭コンジローマの症状や原因、治療方法とは?

尖圭コンジローマ(読み:せんけいこんじろーま)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
東 光邦 医師 東肛門科胃腸科クリニック 院長

尖圭コンジローマとは

ヒトパピローマウイルス6、11型などが原因となるウイルス性性感染症で、生殖器とその周辺に発症する。淡紅色ないし褐色の病変で特徴的な形態を示し、視診による診断が可能である。自然治癒が多い良性病変であるが、パピローマウイルスの型によっては悪性化にも注意しながら経過観察することが必要となる。

引用:国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/428-condyloma-intro.html

東 光邦 医師 東肛門科胃腸科クリニック 院長ドクターの解説
皮膚に出来るいわゆる疣(イボ)でヒト・パピローマウイルスウイルスによる感染症です。肛門周囲や性器付近にできることがあります。いわゆる性行為感染症として扱われることが多い病気です。非常に大きくカリフラワー状になったものはBuschke-Lowenstein tumor(ブシュケレーベンシュタイン腫瘍)といってがん化することもあり注意が必要です。
肛門周囲のそう痒感や性器付近の小さな疣で見つかることがほとんどです。

尖圭コンジローマの症状

男性では、いぼは通常は尿道または陰茎にでき、特に包皮環状切除をしていない男性では包皮の下にできます。女性では、尖圭コンジローマは外陰部、腟壁、子宮頸部、腟周辺の皮膚にできます。肛門性交を行う人では特に、肛門の周囲や直腸の中にも尖圭コンジローマができることがあります。多くの場合、いぼは症状を伴いませんが、ときおり焼けるような痛み、かゆみ、不快感が出る人もいます。

いぼは通常、HPVに感染してから1~6カ月後に現れますが、初めは軟らかく湿った小さな膨らみができ、ピンクまたは灰色をしています。これらは急速に大きくなり、表面はでこぼこで不規則になり、細い茎の先に付いた状態で皮膚から伸びてくることもあります。でこぼこした表面のために小さなカリフラワーのように見えます。多数のいぼが集まって生じることもよくあります。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/16-感染症/性感染症/尖圭コンジローマ(ヒトパピローマウイルス感染症[hpv感染症])

東 光邦 医師 東肛門科胃腸科クリニック 院長ドクターの解説
小さな突起ができて気づくことが多いですが、かゆみなどで気づくこともあります。明らかに小さな突起・疣が認められ次第に増えていきます。

尖圭コンジローマの原因

病原体は、ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス human papillomavirus:HPV)で、このウイルスは多くの種類がありますが、主にHPV-6とHPV-11、時にHPV-16がこの疾患を生じさせます。
性交及び性交類似行為で、皮膚や粘膜の微小な傷から侵入して感染します。まれに手指や病変部位に接触する物を経由した接触感染で感染することがあります。また、分娩時の産道感染で母子感染することがあります。

引用:東京都感染症情報センター
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/wart/

東 光邦 医師 東肛門科胃腸科クリニック 院長ドクターの解説
ヒトパピローマウイルスの感染症です。ヒトパピローマウイルスには色々な種類がありますが、そのうち6型や11型などの感染が主な原因です。

尖圭コンジローマの検査法

体の外側にできる尖圭コンジローマは通常、その外観から診断できます。外観が通常とは異なり、出血したり、ただれたり(潰瘍化)、治療後も長引いたりする場合は、手術で切除し、がんかどうかを顕微鏡で調べる必要があります。梅毒は特殊な種類の性器疣贅を引き起こすことがあるため、通常は梅毒についての血液検査が行われます。

子宮頸部や肛門の見えにくいいぼを調べるために、コルポスコピー( 診断に必要な検査 : コルポスコピー)を行います。そのような部位に染色を行って、いぼを見えやすくする場合もあります。いぼから採取したサンプルを、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)などの検査法で分析することもあります。この検査法は遺伝子の複製を多数作り出すもので、それによりHPVに特有の遺伝物質(DNA)が確認できるようになります。このような検査は、診断を確定し、HPVのタイプを特定するのに役立ちます。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/16-感染症/性感染症/尖圭コンジローマ(ヒトパピローマウイルス感染症[hpv感染症])

東 光邦 医師 東肛門科胃腸科クリニック 院長ドクターの解説
肉眼的に特徴的であり、視診で判別することができますが組織検査によって診断が確定します。

尖圭コンジローマの治療方法

治療には薬物療法、凍結療法及び外科的療法があります。

引用:東京都感染症情報センター
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/wart/

東 光邦 医師 東肛門科胃腸科クリニック 院長ドクターの解説
広範囲でなく初期の段階であれば、尖圭コンジローマに有効なイミキモドクリーム(ベセルナクリーム5%)を塗布します。就寝前に患部に塗布し、翌朝必ずシャワーで洗い流す方法を隔日に行うと数週間で消失します。或いは液体窒素で患部を凍結したり、外科的に切除、レーザーで蒸散させるなどして切除します。再発を繰り返す事が多いので経過をみて再発したら早目に切除を繰り返すとよいでしょう。
性行為感染症でもありパートナー共々治療が必要な場合もあるので、パートナー共々診断治療することが大切です。
微少な傷から感染することが多く感染経路が不明のこともありますが、性行為感染症として扱うことが多いので梅毒・肝炎・HIVなどの感染症の検査も必要になります。


この記事の監修ドクター

東 光邦 医師 東肛門科胃腸科クリニック 院長東 光邦 医師
東肛門科胃腸科クリニック 院長

PROFILE

1982年日本医科大学卒業。日本医科大学第2外科にて一般消化器外科、胸部外科を学ぶ。
1987年より社会保険中央総合病院大腸肛門病センターにて大腸肛門疾患の研究、診療に従事。
1995年より現職。
医学博士
日本大腸肛門病学会評議員
日本大腸肛門病学会指導医
日本消化器外科学会認定医
日本外科学会専門医
日本臨床外科学会評議員