1. Medical DOCTOP
  2. 不整脈の症状や原因、治療方法とは?

不整脈の症状や原因、治療方法とは? 2018.06.29

不整脈(読み方:ふせいみゃく)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
戸塚クリニック 院長 村松 賢一 医師

不整脈とは

不整脈とは、脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つ状態を指し、脈が1分間に50以下の場合を徐脈、100以上の場合を頻脈といいます。
不整脈には病気に由来するものと、そうでない、生理的なものがあります。
引用:国立循環器病センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph35.html

戸塚クリニック 院長 村松 賢一 医師監修ドクターのコメント
不整脈は幅広い年齢で起こる疾患です。生まれつきの心臓疾患が原因で命にかかわる不整脈を起こす小さなお子さんもおられます。

不整脈の症状

不整脈の症状として、息切れ、ふらつき、全身の脱力、運動能力の著しい低下、失神、胸が苦しく締め付けられる感じがしたりします。他にも、吐き気、頭痛、急に胸がドキドキし脈が飛ぶような症状も出ます。病院で心電図をとることによって、その波形から異常を指摘されることがあります。

引用:ニューハート・ワタナベ国際病院
https://newheart.jp/glossary/detail/044.html
<

戸塚クリニック 院長 村松 賢一 医師ドクターの解説
不整脈の症状の程度に関しては、強いめまいや息切れ、長く続く胸痛、意識障害などを伴うものから、たまに脈が飛ぶといった程度の良性のものまでいろいろあります。発症の病因に関しても、心臓の伝導路の異常、心筋梗塞など他の病気から派生して起きる2次的なものまであります。

不整脈の原因

不整脈の原因は、心臓内の電気信号がうまく伝わらず、心臓内の正しいところを通らないことが原因と言われています。先天的な心疾患や心臓弁障害、冠動脈疾患、他にも甲状腺障害や、肺に疾患がある人もかかりやすい病気です。また、不規則な生活習慣やストレスによって、心のバランスを失うことが原因だとも言われています。いくつかの要因が複雑に絡みあって発症すると考えられています。

引用:ニューハート・ワタナベ国際病院
https://newheart.jp/glossary/detail/044.html

戸塚クリニック 院長 村松 賢一 医師監修ドクターのコメント
原因としては、元々の心臓の病(心筋梗塞、心筋症、心臓弁膜症、心不全、先天性心疾患など)によるもの、加齢や体質によるもの、遺伝的なもの、ホルモン異常(甲状腺ホルモンなど)、その他原因が特定できないもの等あります。また、ストレス・疲労・睡眠不足・コーヒーやアルコールなどは不整脈が起こりやすくなる素因となることがあります。心筋梗塞、心筋症、心不全などが原因であれば、その原因疾患に対する最適な薬物的加療を行うことが最重要となります。

不整脈の検査法

不整脈の検査法として、まず「安静時12誘導心電図検査」があります。これは横になり、12カ所に電極をつけ、心電図をとります。また、「ホルター心電図」と言われる、別名24時間心電図は、患者さんの1日分の心電図を記録し、詳しく心臓の動きを解析します。「心臓電気生理検査」(EPS)は、電極がついたカテーテルの細い管を足の付け根の静脈から数本挿入するもので、不整脈の確実な診断により有効と考えられています。

引用:ニューハート・ワタナベ国際病院
https://newheart.jp/glossary/detail/044.html

戸塚クリニック 院長 村松 賢一 医師監修ドクターのコメント
検査方法は一般的に以下の通りです。
・心電図
一般的で基本的な検査です。心臓の電気活動を記録します。
・ホルター心電図(24時間心電図検査)
24時間分の心電図を携帯型心電計に記録し、より詳しく心臓の不整脈の発症状態を解析するのです。
・イベントモニター
症状のあった時に携帯型心電計による心電図を記録します。
・ループレコーダー
通常の診断方法では不整脈の検出が困難な場合、小型の心電計を皮下に留置して長期にわたり不整脈の出現の有無を検索します。
・電気生理学検査
電極カテーテルという数ミリ径の細い管を、足の付け根や鎖骨下の静脈から、心臓に向かって数本挿入します。患者さん特有の不整脈のメカニズムを明らかにすることを目的とします。

不整脈の治療方法

不整脈の治療法は、症状の程度によります。徐脈の場合は、心臓内の電気がうまく発生しないために起こるので、それを補うペースメーカーを心臓内に埋め込むことにより、人工的に電気を発生させます。頻脈の場合は、投薬が行われます。具体的には、抗不整脈や血栓を溶かす薬などが、組み合わされて出されることが多いです。それで改善しない時には、「ICD」(植込み型除細動装置)を心臓内に入れることで、症状の緩和をはかります。

引用:ニューハート・ワタナベ国際病院
https://newheart.jp/glossary/detail/044.html

戸塚クリニック 院長 村松 賢一 医師監修ドクターのコメント
良性の場合は治療しなくても大丈夫ですが、重篤な場合その原因疾患の治療はもちろん、不整脈そのものを止める薬(抗不整脈薬)が必要になることがあります。薬以外にも機械による治療が必要なこともあります。脈が遅い場合はペースメーカーの留置が必要になることもあります。また、致死的不整脈の発症時に備え、植え込み型除細動器が適応となる患者様もいらっしゃいます。
一般的に症状を感じない不整脈は良性であることが多いですが、心房細動といった脳梗塞の原因になる不整脈が出ていても症状がない方もいらっしゃいます。「不整脈かな?」と思われたら、自己判断せず循環器科専門医に相談されることをおすすめします。


この記事の監修ドクター

戸塚クリニック 院長 村松 賢一 医師村松 賢一 医師 戸塚クリニック 院長

PROFILE

●経歴
平成10年 横浜市立大学医学部卒業
平成10~13年 現マウントサイナイ医科大学病院ベスイスラエル医療センター(米国ニューヨーク市)にて内科インターンならびにレジデント
平成13年〜17年 帰国、横浜市立大学医学部付属病院等で勤務
平成17年〜26年 さいたま赤十字病院循環器科にて循環器救急治療に従事
平成26年9月 戸塚クリニック院長就任
●資格等
日本内科学会 総合内科専門医
アメリカ内科学会 内科専門医(Diplomate of American Board of Internal Medicine)
日本循環器学会 循環器専門医
●所属学会・研究会等
日本内科学会
アメリカ内科学会(American College of Physicians)
日本循環器学会