自宅で簡単にできる!歯周病セルフチェック!

最近話題になっている歯に関する病気の一つに歯周病があります。歯周病は痛みなどの目立った症状がなく進行するために、歯の違和感があるときには深刻な状態になっている場合が多々あります。

歯周病の予防には早期に歯周病の兆候に気づくことが何よりも大切ですので、後述のセルフチェックで歯周病の可能性をチェックしてみましょう。

ここでは歯周病のセルフチェック方法についてMedical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修歯科医師
吉崎 志保(光が丘クローバー歯科 院長)

まずは歯周病が全身に及ぼす影響をチェック

これまで歯周病は口腔内だけの病気だと考えられてきましたが、近年では歯周病が全身に及ぼす影響に関する研究が進められています。

歯周病とはこういう病気

歯周病は歯槽膿漏とも言われ、細菌感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯間や歯肉との境目にたまった歯垢(プラーク)を放置することによって、歯肉の辺縁が炎症を帯びて赤くなったり腫れたりする病気です。この炎症が継続することで歯の周囲にある組織が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。

歯周病と心血管疾患との関係

以前スコットランドで実施された大規模な調査によると、口腔内の衛生状態が悪い人は心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患の発症率が高いという結果が出ているそうです。これまで心血管疾患は不適切な食事や運動不足、ストレスなどの生活習慣が主な原因と考えられていましたが、新たな原因として歯周病原因菌による感染が最近注目されています。

歯周病の進行により、歯周病原因菌の一部が口腔内に発生した傷から血液内に入り込むことによって、血管の壁を傷つけたり、血小板異常を引き起こして血栓ができやすくなったりすることが分かっています。

歯周病は糖尿病合併症の一つ

以前から歯周病は糖尿病合併症の一つと考えられてきましたが、実際に糖尿病でお困りの方はそうでない方に比べて歯周病に罹っている人が多いという複数の疫学調査があります。さらに近年では、歯周病の影響で糖尿病の症状が悪化する場合もあるという調査もしばしば報告されています。つまり、歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼしている関係であり、歯周病を治療することにより糖尿病も改善することが分かってきています。

手軽にできる歯周病セルフチェック

一般的に歯周病は「自覚症状がない病気」として広く知られています。そのため、軽症の段階ではほとんど気づくことができずに、気づいたときにはすでに重症化していたというケースが非常に多いようです。歯周病は早期発見することで完治を目指せる病気ですので、常日頃から以下のポイントについてセルフチェックをすることをおすすめします。

歯磨きをしたときに出血する

歯磨きをしたときに出血するのは歯周病の可能性があります。歯周病は歯垢が原因で歯茎が炎症を起こしている状態ですが、炎症部分に歯ブラシがあたることで出血が発生します。出血を恐れて歯磨きを止めてしまう方もいますが、そのまま歯磨きを続けることをおすすめします。

歯周病や歯肉炎の場合、歯ブラシをきちんと汚れに当てるなど正しい歯磨きが出来ていれば、歯磨きを続けることで炎症が落ち着き、出血が止まる場合もあります。もし、歯磨きを続けても出血が止まらない場合、歯ブラシが当たっていないか歯周病が進行している可能性も疑われますので、すぐに歯科を受診してください。歯周病予防に適した方法を歯科医院で教わると効果的な歯磨きができるようになります。

歯茎が赤い

歯磨きをするときには鏡で歯茎の色をチェックすることをおすすめします。通常、健康的な歯茎は艶のある薄いピンク色をしていますが、歯茎が赤くなっている方は典型的な歯周病の初期状態です。

歯が揺れる

歯周病は歯茎の中に歯垢が入り込むことで、歯を支えている骨が溶けていく病気です。よって、歯周病が進行するにつれて、歯がグラグラと揺れ始めます。歯周病の初期状態であれば気がつくほどの揺れはありませんが、歯磨きをしたときに歯のぐらつきを感じる場合はすでに歯周病がかなり進行していると考えられます。すぐに歯科医院で適切な治療を受けることをおすすめします。

口臭がきつくなる

軽度の歯周病ではそれほどではありませんが、進行すると口臭がかなりきつくなります。

歯周病を予防するためのチェックポイント

歯周病を発症させないためには、日頃から予防に関する意識を持つことが非常に重要です。ここでは歯周病が発症する可能性を少しでも減少させるために、様々なチェックポイントをご紹介します。

丁寧な歯磨き

自宅で簡単にできる歯周病予防として、多くの歯科医師がすすめているのが毎日の歯磨きです。歯周病の原因となる歯垢を残さないように丁寧に歯磨きをすることによって、歯周病のリスクが大幅に低下します。最近の研究では「歯間」と「歯と歯茎の境目」に歯垢がたまりやすいことが分かっていますので、歯磨きのときにはその部分を丁寧に磨くことを常日頃から意識してください。

丁寧に歯磨きができているか不安が残る方は、歯垢染色剤やカラーテスターなど磨き残しの歯垢が赤く染まる染色剤などを使用することで効率的な歯磨きが可能です。

歯科医院で定期的な歯石除去とクリーニング

こまめに歯磨きをすることで大半の歯垢を除去することはできますが、除去しきれなかった歯垢は歯石に変化し、単純な歯磨きでは除去できなくなります。このような歯石を除去するためには、お近くの歯科医院で歯石除去や歯のクリーニング(PMTC)を受けることが必要です。

歯科医院では歯にこびりついた歯石を、超音波スケーラーや手用スケーラーなどの器具を使用しながら丁寧に除去してくれます。基本的に痛みを感じることはありませんが、痛みに敏感な方には麻酔を使用できますので、遠慮なく歯科医師にお願いしてみることをおすすめします。

生活習慣の見直し

丁寧な歯磨きや歯科医院の歯石除去などは歯周病予防にとって大変有効ですが、歯周病予防のためには生活習慣を見直すことも重要です。特に日常的に喫煙する方は要注意です。

歯周病を研究している機関の統計データによると、1日に10本以上喫煙する方が歯周病に罹る危険性は煙草を吸わない方の5.4倍にもなるそうです。その中でも10年以上喫煙を継続している方は、危険性がさらに上昇するだけではなく重症化しやすいという調査結果があるそうです。喫煙者で歯周病が心配な方は、この機会に禁煙を検討されることをおすすめします。

また、禁煙だけでなく、栄養バランスの取れた食事やストレスをためない生活を送ることも、歯周病予防には大変効果的です。

こまめなチェックが歯周病には大変有効

以前は「不治の病」と言われることもあった歯周病ですが、現在の歯科医療の進歩によって予防や治療が可能な病気になりつつあります。しかし、歯周病を予防するためには、正しい知識と日々の予防意識が大変重要であることは間違いありません。

まずは歯周病の原因は歯垢であることをしっかりと認識していただき、歯垢をためないように口腔内のケアを常に心がけて生活していただきたいと思います。歯周病の予防や治療をすることは、全身に関わる様々な病気の予防や治療にも大変効果的です。

今回の歯周病に関するセルフチェックをぜひ参考にしていただき、快適な口腔状態を維持することによって、少しでも長く健康的な生活を送ることができるようにお祈りしています。

吉崎 志保 歯科医師 光が丘クローバー歯科 院長監修ドクターのコメント

歯周病は50歳以上では歯を失う原因の第一位の病気です。
生活習慣病とも言われ日頃のお手入れにより大きく差が出ることもあります。どんなものもおいしく食べられることは心と体の健康のためにとても大切です。そのためには気になるところがあればもちろん、なくても歯科医院にチェックを受けに行って治療やメインテナンスを受けてください。ずっと自分の歯で食事をしたいですね。

 

監修ドクター:吉崎 志保 歯科医師 光が丘クローバー歯科 院長

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