「ストレスで顔がヒリヒリする」のは何が原因かご存じですか？医師が解説！

ストレスで顔がヒリヒリするで、身体はどんなサインを発している？メディカルドック監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

「ストレスで顔がヒリヒリする」症状で考えられる病気と対処法

ストレスで顔がヒリヒリすることを経験したことがある人は多いのではないでしょうか。顔がヒリヒリすると気になって日常生活に影響してしまうこともあります。この記事では、考えられる原因や対処法について詳しく説明します。

ストレスで顔がヒリヒリして赤みもある症状で考えられる原因と対処法

ストレスで顔がヒリヒリして腫れもある場合は、じんま疹かもしれません。皮膚の一部がかゆみを伴って突然赤く腫れ上がり、しばらくすると消えてしまう病気です。じんま疹はさまざまな誘引で発症しますが、ストレスも誘引となる場合があります。特に毎日のように繰り返し現れるじんま疹は、ストレスで症状が悪化することが多いようです。ストレスを除くことが最も大切な治療法ですが、かゆみが強い場合は病院を受診して投薬を受けると良いかもしれません。

ストレスで顔がヒリヒリして腫れもある症状で考えられる原因と対処法

赤みがある場合、帯状疱疹かもしれません。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化して起こる病気です。神経に沿って発症するので、片側の顔面に発症します。ヒリヒリ、ピリピリした痛みとともに、赤く小さな水ぶくれが帯状にできることが特徴です。帯状疱疹は抗ウイルス薬を使用することで合併症や後遺症を防ぐことができます。帯状疱疹が疑われる場合は皮膚科や内科を受診してください。じんま疹も赤みが出る病気ですが、帯状疱疹と異なり腫れとかゆみが強く起こります。

ストレスで顔がヒリヒリして乾燥もしている症状で考えられる原因と対処法

ストレスは肌荒れの大きな要因です。ストレスを受けると、体内でコルチゾールというホルモンが増加し、皮脂の分泌が乱れたり、炎症が引き起こされたりします。その結果、顔の皮膚が乾燥し、ヒリヒリすることがあります。ストレスによって自律神経が乱れると、肌のバリア機能が低下しさらに肌荒れが悪化します。乾燥している場合は保湿が重要です。丁寧に洗顔し清潔に保ち、保湿をしっかり行いましょう。

ストレスで顔がヒリヒリして痛みがある症状で考えられる原因と対処法

三叉神経痛はストレスがきっかけで強い痛みを起こします。三叉神経は顔の感覚を支配している神経です。詳細な機序は不明ですが、ストレスを感じることで自律神経が乱れると起こると考えられています。三叉神経痛は強い痛みが起こるため、症状がつらい場合は、痛みを緩和させる薬を使用します。皮膚科を受診し医師に相談してください。

ストレスで顔がヒリヒリしてかゆみがある症状で考えられる原因と対処法

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が悪くなったり良くなったりを繰り返す病気です。湿疹が顔を含めた体のさまざまな場所にでき、かゆみを伴ったヒリヒリする症状が出現します。アトピー性皮膚炎はストレスで悪化することが知られています。皮膚科を受診し、ステロイド外用薬などを使用し治療をしっかりと行いましょう。

すぐに病院へ行くべき「ストレスで顔がヒリヒリする」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

強い痛み、赤み、かゆみがある場合は、皮膚科へ

ストレスで顔がヒリヒリする場合、対症療法で改善する場合も多いです。しかし、なかには病院を受診すべき病気もあります。帯状疱疹は早期に抗ウイルス薬の治療を行うことで痛みなどの症状が緩和されます。また、じんま疹は強いかゆみを伴うため、三叉神経痛は痛みのため日常生活に支障が出る場合があります。そのため、このような症状が疑われる場合ははやめに皮膚科を受診しましょう。

受診・予防の目安となる「ストレスで顔がヒリヒリする」ときのセルフチェック法

・痛みが強い症状がある場合
・皮膚の赤みが強い症状がある場合
・小さな水ぶくれができている症状がある場合
・強いかゆみがある場合

「ストレスで顔がヒリヒリする」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「ストレスで顔がヒリヒリする」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

帯状疱疹後神経痛

その名の通り、帯状疱疹の後に痛みが残る病気です。帯状疱疹は適切に治療をしても、皮膚の症状が重かったり、痛みがひどかったり、皮膚症状が出現する前から痛みがある場合は、神経痛が残りやすいとされています。 痛みが強い場合は、鎮痛薬や抗うつ薬、神経ブロック療法などが行われます。痛みが強い場合は、内科やペインクリニックを受診しましょう。

三叉神経痛

三叉神経痛は、顔面にある三叉神経が周囲の血管などで圧迫されて起こるとされています。女性や高齢の方に多く、歯磨きや化粧などの軽い刺激で強い痛みが顔面に起こります。血管が当たっていなくても、ストレスで自律神経が乱れると神経痛を起こします。この機序は実ははっきりわかっていませんが、痛みに対する感受性も高まるため強い痛みを起こしやすいとされています。

帯状疱疹

ストレスは免疫機能低下につながります。帯状疱疹は、免疫低下したときに水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化して起こります。片側の顔面に、ヒリヒリ、ピリピリした痛みとともに、赤く小さな水ぶくれが帯状に現れることが特徴です。 帯状疱疹が疑われた場合は、早期に抗ウイルス薬を服用すると痛みが残りにくいことが知られています。帯状疱疹が疑われる場合は、皮膚科や内科を受診しましょう。

かぶれ（接触皮膚炎）

接触性皮膚炎とは、一般的にはかぶれと呼ばれます。特定の物質に触れ、それが刺激となり炎症を起こす病気です。普段使用している化粧品や保湿剤などで接触性皮膚炎を起こす場合があります。また、汗をかいて放置するとかぶれるのも接触性皮膚炎の一種です。ストレスはさまざまな刺激に敏感な状態になりやすく、顔がヒリヒリする症状を起こしやすくなります。

「ストレスで顔がヒリヒリする」の正しい対処法は？

ストレスで顔がヒリヒリするときは、冷たいタオルで冷やすと症状が緩和されます。保冷剤をタオルで巻いてみるのも良いかもしれません。保湿を丁寧に行うことで、肌のバリア機能を正常にします。化粧品や化粧水でヒリヒリしている場合は、使用を控えましょう。 可能であれば、根本原因であるストレス解消を心がけましょう。趣味など好きなことを行ったり、体を動かしたりすることで気分転換しましょう。睡眠をしっかりとったり、湯船につかったりしてリラックスするといいかもしれません。

まとめ　ストレスで顔がヒリヒリするときは皮膚科で相談を

ストレスで顔がヒリヒリする原因と対処法を解説しました。一時的な症状であれば保湿を丁寧に行い、冷やすことで症状が落ち着きます。しかし、かゆみや痛みが強かったり、帯状疱疹を疑うような小さな水ぶくれが帯状に起こったりした場合は、皮膚科を受診して医師に相談をしましょう。

「ストレスで顔がヒリヒリする」症状で考えられる病気

「ストレスで顔がヒリヒリする」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。 ストレスで顔がヒリヒリする場合、このような疾患が考えられるので皮膚科を受診しましょう。

「ストレスで顔がヒリヒリする」に似ている症状・関連する症状

「ストレスで顔がヒリヒリする」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。 ストレスはさまざまな症状を起こします。起こっている症状がどのようなものかで考えられる病気が異なることもあります。ストレスで起こる症状がつらい場合は、皮膚科を受診して相談してください。