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「爪が割れる」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!

SY0282 爪割れる

爪が割れるときは何科へ受診すべき?放置してはいけない症状は?すぐにできる応急処置はある?など、気になる原因や対処方法をMedical DOC監修医が紹介します。

爪が割れる・爪が割れやすい症状で考えられる原因と対処法

爪が割れる・爪が割れやすい症状で考えられる原因は、乾燥や栄養不足、腫瘍や自己免疫異常などさまざまあります。原因を探り、適切な対処法を心がけましょう。

爪が縦に割れる場合の原因と治し方

爪が縦方向に割れる症状が当てはまります。爪の根元まで割れている場合と、爪の先端のみ割れている場合があります。
まずは、医療用テープなどで割れた爪を抑えるように貼りましょう。割れた爪はくっつくことはありませんが、割れた爪が引っかかったり、さらに衝撃が加わることを防ぐため爪を保護しましょう。
また、根元から爪先にかけてステロイド外用薬を塗ることによって症状の改善が期待できます。ただし、ステロイド外用薬は強い薬なので、医師の管理のもと使用しましょう。
このような症状を爪甲縦裂症といいます。原因は、乾燥や栄養不足によるものや、爪の甘皮である爪上皮の異常によるものなどがあります。緊急に受診する必要はありませんが、爪の根元に腫瘍がある場合もあるため、早めに皮膚科を受診した方が良いでしょう。

爪が横に割れるの原因と治し方

爪が横方向に割れる、横線や横溝ができる症状が当てはまります。
まずは、医療用テープなどで割れた爪を抑えるように貼りましょう。割れた爪はくっつくことはありませんが、割れた爪が引っかかったり、さらに衝撃が加わることを防ぐため爪を保護しましょう。
原因は、爪を作る爪母に何らかの障害が起こって爪の成長が抑制され、その部分のみが薄くなることでおきます。怪我などの外傷によるものや、栄養不足やストレスによっても起こり得ます。全ての爪に横線が1本出ることをボー線条といい、感染症や糖尿病や薬剤の影響などが考えられます。外傷など思い当たるエピソードがなく症状が出現した場合には、皮膚科を受診した方が良いでしょう。

爪が弱く、グニャグニャしていて割れる場合の原因と治し方

爪の表面が薄くなり、先の方で割れて薄く剥がれる、割れる症状が当てはまります。
まずは、医療用テープなどで割れた爪を抑えるように貼りましょう。割れた爪はくっつくことはありませんが、割れた爪が引っかかったり、さらに衝撃が加わることを防ぐため爪を保護しましょう。
爪の表面に保湿剤を1日数回塗りましょう。トップコートを塗るのもいいでしょう。
このような場合は、二枚爪とも呼ばれ、爪の水分量の低下と爪先に作用する外力の影響が考えられます。乾燥する冬に起こりやすくなります。
主な診療科は皮膚科ですが、鉄欠乏性貧血でもこの症状が現れることがあるため、注意が必要です。

足の爪が割れる場合の原因と治し方

足の爪が割れてしまうのがこの症状の特徴です。足の爪が白く濁ったり縦じわができボロボロと剥がれたりすることもあります。
まずは、患部を清潔に保ち、乾燥させることが大切です。
このような場合、足の爪の水虫である爪白癬が疑われます。水虫は白癬菌というカビに感染して起こる病気で皮膚や爪が白くなり脆く剥がれることがあります。
主な診療科は皮膚科です。水虫はうつる病気ですので早めに受診して治療を行いましょう。

何科にかかる?すぐに病院へ行くべき「爪が割れる」症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

爪に黒い縦線ができている症状の場合は、皮膚科へ

爪に黒い縦線ができている、爪が割れたり変形したりしている、爪のみでなく爪の根元や指の先端の皮膚も黒くなっている、黒い部分が急激に広がっているなどの症状を指します。
このような場合、皮膚がんである悪性黒色腫が疑われます。悪性黒色腫は、非常に悪性度の高いがんです。50歳代から増加し60代、70代に最も多く発症します。疑わしい場合は皮膚科を早めに受診しましょう。

爪は体調の変化を知らせるサイン!なぜ爪が割れてしまうの?

爪には体の変調が現れやすいため、爪は健康のバロメーターといわれることもあります。血流が悪くなると爪は白っぽく見えたり、乾燥すると爪が割れてしまうなどの症状が現れます。
爪が割れる場合、原因として多いのは乾燥と栄養不足です。
見逃してはいけない爪の異変は、色の変化です。健康な爪の色はピンク色です。爪の色が白く濁ると肝硬変や腎不全、黄色になると新陳代謝の低下やリンパ系の病気、青紫色は肺疾患や貧血、赤色は多血症や炎症系の腫瘍などが考えられます。爪に黒色の線がある場合は皮膚ガンの可能性もあります。
爪の根元を触る癖があったり、爪の根元の炎症、栄養不足やストレスが原因で爪がデコボコになったりすることもあります。

「爪が割れる」症状の他にも、デコボコになる症状などがあります。
「爪ボコボコ」に関する記事はこちら

爪が割れたときに補修は可能?医師が教える処置・爪ケアの基本!

爪は一度割れると、修復することはできないため、残った爪を保護する処置や、新しく生える爪のためのケアをすることが大切です。

市販薬やクリームなどを使用する割れた爪のケア

医療用テープを細く切り、爪の割れた部分を抑えるように貼ったり、透明なマニキュアでコーティングして爪を保護し、新しく爪が生え変わるのを待ちましょう。爪は死んだ細胞からできているので割れたり欠けたりした部分がくっついたりすることはなく、修復はできません。ただ、放置すると割れたところが引っかかったり、さらに衝撃が加わることで症状が酷くなることもあるため、テープを貼るなどするとさらなる悪化の予防をしておきましょう。
日常的に、爪を乾燥させないよう保湿することと、洗い物など水仕事をするときはゴム手袋をつけるといいでしょう。保湿のため市販のネイルクリームやオイルを使用してもいいでしょう。
ただし、爪の水虫や、細菌感染を起こしている場合は、合っていない薬やクリームを使うことで症状が悪化することがあります。爪の変色を伴う割れの場合は皮膚科を受診した方がいいでしょう。

栄養不足が原因で爪が割れる場合の対策

爪は体の端にあるため栄養が届きにくいことから、栄養不足の影響が現れやすい場所といえます。
栄養が不足したり体の水分が不足したりすると爪が乾燥し、割れやすくなってしまいます。バランスの良い食事やしっかり睡眠をとること、ストレスを溜めない生活を送ることは体にも爪にも大切なことなのです。
爪の健康には、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンE、たんぱく質や鉄分、カルシウムなどバランスよく摂取することが大切です。
ビタミンAは爪の主成分であるケラチンを作り、不足すると爪が乾燥し割れる原因になります。ビタミンAは、豚レバーや鶏レバー、うなぎ、卵、牛乳、人参、ほうれん草などに多く含まれます。
ビタミンEが不足すると爪の潤いや弾力が失われ、少しの衝撃でも爪が割れやすくなります。ビタミンEは、メカジキ、うなぎ、たらこ、かぼちゃ、アーモンド、キウイ、アボカドなどに多く含まれます。

爪にヒビが入っている場合の対処法

爪は死んだ細胞からできているので、一度ヒビが入ったり割れたりすると、その部分が修復することはありません。
医療用テープを細く切り、爪のひび割れた部分を押さえつけるように貼りましょう。ヤスリでギザギザになった部分を滑らかにした後透明なマニキュアでコーティングするのもいいでしょう。このような対処をして、新しい爪が伸びるのを待ちましょう。
マニキュアやジェルネイルは乾燥し、ひび割れの原因となります。できることなら中止した方が良いでしょう。

「爪が割れる」症状が特徴的な病気・疾患

乾癬(かんせん)

爪が割れる病気に、乾癬というものがあります。乾癬とは、皮膚の表皮細胞が異常に増殖し、積み重なった角質がフケのようにボロボロと剥がれる病気です。男女比は2:1と男性の方が多く見られ、発症年齢は男性は50代、女性は20代と50代に多く見られます。原因ははっきりと解明されていませんが体の中の免疫バランスに異常が生じることで起きると考えられています。乾癬は全身の様々な箇所の皮膚に紅斑やかさぶた、皮膚がボロボロと剥がれ落ちるなどの症状が現れることがあります。爪に現れる症状としては、爪の表面にポツポツとした点状の凹みが現れる、爪が変形する、爪の表面が剥がれるなどが挙げられます。
乾癬の治療法には、塗り薬、飲み薬、光線療法、注射療法などがあります。塗り薬はステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬などを使用します。
乾癬が疑われる場合は皮膚科を受診した方がいいでしょう。乾癬は人にうつる病気ではありませんが、悪化を防ぐため適切な治療を早期に受けることが大切です。

「爪が割れる」症状で考えられる病気と特徴

考えられる病気は22個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからご覧ください。

関連する病気

  • 肝硬変
  • 腎不全
  • 尋常性乾癬
  • 爪扁平苔癬
  • 尋常性疣贅
  • 手足口病
  • 爪甲縦裂症
  • 匙状爪
  • 爪甲層状分裂症
  • 爪甲剥離症
  • 爪甲鉤彎症
  • 陥入爪
  • 爪甲縱条
  • 洗濯板状爪
  • 波板状爪
  • 爪白癬
  • 爪カンジダ症
  • 接触皮膚炎
  • 悪性黒色腫
  • グロムス腫瘍

全身性の病気

代謝異常も含め、皮膚症状が全身症状の一つとなって現れます。

  • 肝硬変
  • 腎不全
  • 貧血

角化症

皮膚の角質層が厚く硬くなる疾患のことです。

  • 尋常性乾癬
  • 爪扁平苔癬

ウイルス感染症

ウイルス感染によって角化細胞の編成を生じて水疱を形成したり、腫瘍性変化を来したり、アレルギー反応によって全身性皮疹をきたすものがあります。

  • 尋常性疣贅
  • 手足口病

爪甲の形態異常

  • 爪甲縦裂症
  • 匙状爪
  • 爪甲層状分裂症
  • 爪甲剥離症
  • 爪甲鉤彎症
  • 陥入爪
  • 爪甲縱条
  • 洗濯板状爪
  • 波板状爪

真菌症

真菌による皮膚病変です。

  • 爪白癬
  • 爪カンジダ症

湿疹・皮膚炎

多くは何らかの外来性物質による刺激などの原因によって発症します。

  • 接触皮膚炎

腫瘍

皮膚の腫瘍性疾患です。

  • 悪性黒色腫
  • グロムス腫瘍

まとめ

爪が割れる原因は、乾燥や栄養不足によるものから、自己免疫疾患、人にうつるカビや菌による感染症、皮膚がんなど早急な治療が必要なものまでさまざまです。症状が良くならない、急な症状の変化が見られた場合は早めに医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師