「頭皮のフケ」の原因はご存知ですか?予防法についても解説!

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監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
頭皮のフケの原因

フケが増加する原因で専門的な治療が必要なケースは、頭部に存在する皮脂を好むマラセチア菌と呼ばれるカビが増加している場合です。この場合は皮膚科での専門的な処置が必要となります。
フケの増加を起こす原因は複数存在するため、フケの量が以前より多くなったと感じるようになった場合はまず生活習慣を一度見直してみましょう。
頭皮の乾燥
フケの増加が発生する理由として考えられるものとして、頭皮の乾燥があげられます。乾燥が発生する理由として考えられるのは、髪を洗う際に用いるシャンプーが体質に合っていない場合や洗う際に力が入りすぎて頭皮に不要なダメージを与えてしまっている場合です。
頭皮の乾燥状態は角質が落ちやすい状態に陥りやすくなり、落ちた角質が頭皮にとどまることで皮膚を刺激しかゆみとなって悪影響を与えます。すると無意識で爪や指先で搔いてしまい、更に角質が落ちやすくなりフケが増加するという悪循環に陥ってしまうことは珍しくありません。
落ちてくるフケが乾燥している場合は、頭皮が乾燥していることを疑いましょう。
頭皮の皮脂の過剰な分泌
頭皮を始め顔・耳・脇には皮脂を生み出す部位が多く存在しています。これは皮膚を始めとする表面が過度に乾燥しないよう保護するためです。しかしこの皮脂が過剰に分泌すると、脂漏性皮膚炎と呼ばれる皮膚炎になってしまいその初期段階としてフケが多く発生します。皮脂が多くなる原因として考えられるのは、きちんと髪が洗えていない場合や生活習慣の乱れです。睡眠不足や過労といったストレスによってホルモンバランスが崩れることも、皮脂が大きくなる原因に繋がります。
食生活の見直しも皮脂の過剰な分泌改善に効果的です。甘いものや脂を多く含まれた食材を避け、ビタミンが多い食生活を心掛けましょう。
頭皮のフケにかゆみが伴う原因

頭皮が乾燥している場合乾燥によって皮脂が不足することで角質が落ちやすい状態になり、頭皮からこぼれた角質が溜まりその刺激によってかゆみが生じることが原因です。
頭皮の皮脂が原因の場合皮脂の過剰分泌により湿疹が生じ、皮膚に異常が生じていることを知らせる物質によってかゆみが発生します。
フケが出るというだけでは原因を特定することはできません。痒みがでたら、自己判断をせず皮膚科に相談しましょう。
頭皮のフケの予防方法

日々の生活の中を少しずつ変えていき、症状を改善していくことが必要です。脂っぽいフケが多く発生する場合、食生活を一度見直してみましょう。
乳製品や鶏卵に含まれるビタミンB2や、ブロッコリーや玄米に多く含まれているビタミンB6の摂取が効果的です。カフェインや香辛料といった刺激物は、皮脂の分泌を高める効果があります。糖分・油分の過剰摂取も皮脂に悪影響を与えるため、フケが気になる場合は量を減らしましょう。
食事以外にも日常生活の中でフケを予防できる手段は複数存在します。普段の生活に取り入れられる物から始めていきましょう。
洗髪方法を見直す
髪の洗い方や現在利用しているシャンプーの変更を行うことは、フケ予防には効果的です。現在フケを出さないようにする効果を持ったシャンプーは、各種製薬会社から様々な種類が発売されています。フケ防止に効果的なシャンプーとしてアミノ酸系シャンプーや、フケを抑える効果があることが実証されているシャンプーを選びましょう。
髪を洗う際は頭皮の皮脂を落とそうと躍起にならず、柔らかい毛先のシャンプーブラシや指の腹で行うことが頭皮へのダメージを減らすポイントです。
シャンプーやリンスをしっかりと洗い流すことが重要です。洗い流しを行う際は、シャワーで頭皮にシャンプーやリンスが残らないように時間を掛けて行いましょう。
枕やタオルを清潔に保つ
フケの発生に関わる要素の一つとして、マラセチア菌とよばれる常在菌が関係しているケースが存在します。この菌が皮脂を栄養として繁殖し、皮膚炎を起こしフケの発生に繋がるのです。頭皮の皮脂を丁寧にふき取ることも大切ですが、普段使っている枕やタオルを清潔に保つこともマラセチア菌の繁殖を阻止に効果があります。
汗を吸った状態の枕カバーは皮脂や汗によって菌が繁殖しやすい状態になっており、正しい洗髪を行っていてもフケが作られやすい環境になっていることは珍しくありません。
頭皮に直接触れる枕やタオルといったリネン製品の環境を整えることも、フケ対策には効果的です。フケが気になる場合は、現在使用しているリネン製品が清潔な状態を維持できているか確認してみましょう。
規則正しい生活をする
肉体的・精神的負荷が高まっている状態が続くと、自律神経の乱れから皮脂が過剰に分泌されフケが発生しやすい状態に陥ってしまいます。自律神経の乱れを改善するには、睡眠不足や食事の暴飲暴食や過度の飲酒を避けることが効果的です。また睡眠不足や暴飲暴食といった行動は肌荒れや発疹が生まれる原因にもなり、精神的だけでなく肉体的にも負担が掛かるため出来る限り避けましょう。
これらのフケが発生しやすい行動は増悪因子と呼ばれ、これらの行動を避けることで生活習慣によるフケの増加を阻止できます。
仕事や現在の生活によってどうしても避けられない増悪因子以外を改善し、日々の生活からフケを生み出さないように心がけましょう。
ストレスをためない
自律神経の乱れは皮脂の分泌を過剰にする場合があるため、ストレスを溜め込まないことも重要です。日常生活での疲れを癒すための休息や、気分転換となる趣味を楽しむ時間を確保することを心掛けましょう。ストレスが溜まっている場合、精神的に落ち込むことが多くなったり集中力が切れたりといった症状が一般的です。肉体的な問題として、睡眠不足や過眠があげられます。
更にストレスが原因で暴飲暴食や頭痛といった肉体に負担が掛かる症状が出ることで、増悪因子が増えフケの発生が加速するという悪循環に陥る可能性も無視できません。
普段通りの生活をしているのに疲労感やマイナス思考になっている場合は、ストレスが原因であることを疑い気分転換や心療内科に相談を行ってみましょう。
すぐ病院に行った方が良い「頭皮のフケ」症状は?
痒みが強く、頭皮が赤くなっている、脱毛がみられるなどの場合には、早めに病院受診しましょう。行くならどの診療科が良い?
主な診療科目は、皮膚科です。問診、視診、触診、血液検査などを実施する可能性があります。 頭皮から剥がれ落ちたフケは、毎日シャンプーをおこない清潔にしていたとしても、頭皮のトラブルによって目立ってしまう恐れがあります。頭皮のフケの状態を改善できないでいると、抜け毛の原因ともなりかねないため、速やかに皮膚科などの医療機関を受診しましょう。病院を受診する際の注意点は?
持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。 いつから症状があるのか、他に気になる症状はあるのか、などを医師に伝えましょう。治療をする場合の費用や注意事項は?
保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。まとめ
