抜毛症で考えられる病気・原因は?医師が徹底解説!
無駄毛処理や白髪を抜くといった行為とは異なり、衝動的に毛髪や眉毛、まつ毛などを抜いてしまう精神障害を指します。
無駄毛処理として毛を抜く行為をおこなうこともありますが、抜毛症では審美性を求めるために毛を抜くのではなく、理由もなく「毛を抜きたい」と思う衝動に駆られ、毛を抜く快感を求めて、おこなってしまうケースが大半です。場合によっては、毛髪を口に含み食べることもあります。
また、抜毛していることを隠して認めなかったり、無意識に抜いてしまったり、毛髪をむしり取るように引っ張ったり、慎重に一本一本抜いていったりなど、抜毛症といってもその行為の仕様は様々です。頭頂部、側頭部、後頭部が好発部位であり、薄毛や脱毛斑を認めることが多くあります。
抜毛症は小学校低学年~中学生頃に見られることが多く、男女比はさほどないとされていますが、成人の場合には女性の方が多いと言われています。
抜毛症は無意識に毛を抜いていることが多く、特に子どもの場合は自身で判断できないため、一部分引きちぎったような短い毛髪などがある場合や、薄毛になっている場合などには、抜毛症を疑う1つの判断基準となります。
原因はストレスであることが大半であり、ストレスとなっている原因と突き止め、解決・改善することが大切です。
すぐ病院に行った方が良い「抜毛症」症状は?
- 子供の抜毛行為について叱ったりせずに優しく注意しても行為が止められない場合
- 広範囲に抜毛している場合
- 抜毛によって日常生活に支障を来たしている場合
これらの場合には、早めの病院受診を検討しましょう。
行くならどの診療科が良い?
主な診療科目は、精神科、心療内科、皮膚科です。
問診、視診などによって診断を行い、内服治療や認知行動療法による治療を行います。
病院を受診する際の注意点は?
持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。
いつから症状があるのか、他に気になる症状はあるのか、などを医師へ伝えましょう。
治療をする場合の費用や注意事項は?
保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。