「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」がある原因はご存知ですか?医師が徹底解説!
運動してないのに筋肉痛みたいな痛みがある時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
監修医師:
柏木 悠吾(医師)
「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」がある原因と対処法
運動していないのにどこかが痛いという症状は誰しもが経験しうる症状です。同じ痛みでもそこには様々な原因があります運動していなのに生じた痛みの原因と、痛みが出た際の注意点や対処法について解説していきます。
運動してないのに筋肉痛みたいな痛みがある原因と対処法
運動をしていないのに筋肉痛のような痛みを感じる場合、血行不良や筋肉の過剰な緊張が原因になることがあります。急激な発症ではなく、じわじわと痛みが現れることが特徴です。すぐにできる処置としては、痛む部位を温めて血流を促進したり、軽いストレッチやマッサージを行うことが有効です。考えられる病気には、筋膜炎、線維筋痛症、自律神経の乱れ、または軽度の神経障害が挙げられます。症状が1週間以上続いたり、痛みが日常生活に支障をきたす場合は、整形外科や脳神経内科を受診してください。
運動してないのに腕に筋肉痛みたいな痛みがある原因と対処法
運動していないのに腕の痛みが現れる場合、原因として、テニス肘、上腕二頭筋腱炎などのいわゆる腱鞘炎が挙げられます。基本的に同じ動作の繰り返しで生じてきます。すぐにできる処置としては、痛みがでる動作をさけ、炎症止めの貼り薬やのみ薬を使用することです。整形外科を受診し、必要であれば、注射などで改善することもあります。まずは、日常生活で、負担となっている動作を避けるようにしましょう。
運動してないのにお腹に筋肉痛みたいな痛みがある原因と対処法
お腹の筋肉痛のような痛みがある場合、筋肉の過剰な緊張や内臓からの関連痛の可能性があります。すぐにできる処置としては、お腹を温めて血流を促進し、緊張を和らげることが効果的です。深呼吸や軽いストレッチも試してみてください。考えられる病気には、腹筋の疲労や緊張、胃腸の不調、または腹部の筋膜炎が考えられます。症状が改善しない場合は内科や整形外科を受診し、必要に応じて精密検査を受けてください。
運動してないのに背中に筋肉痛みたいな痛みがある原因と対処法
背中の痛みは、姿勢の悪さやストレスが影響していることが多いです。他には首の神経の障害により、背中、特に肩甲骨周辺の痛みが出ることがあります。すぐにできる処置としては、温湿布や入浴で筋肉を温めるとともに、姿勢を正し、ストレッチを行うことが効果的です。症状が続く場合や悪化する場合は整形外科や脳神経内科を受診し、必要に応じてMRI検査などを受けることを検討してください。
運動してないのに全身に筋肉痛みたいな痛みがある原因と対処法
全身に広がる筋肉痛のような痛みは、線維筋痛症や慢性疲労症候群の可能性があります。すぐにできる処置としては、温浴や軽いストレッチで筋肉をほぐし、リラックスすることで症状を軽減することが期待されます。考えられる病気には、線維筋痛症、甲状腺機能低下症、またはビタミンD不足が挙げられます。脳神経内科やリウマチ科を受診し、総合的な診察を受けることをおすすめします。
すぐに病院へ行くべき「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
しびれや感覚異常が続く症状の場合は、脳神経内科へ
筋肉痛のような症状に加え、しびれや感覚の鈍さが続く場合は神経が原因の場合があります。原因として、末梢神経障害や椎間板ヘルニア、糖尿病性神経障害が考えられます。
まずは脳神経内科を受診し、神経伝導検査やMRIでの診断を受けることが重要です。症状が慢性的に悪化する場合は、早めの診察が必要です。
受診・予防の目安となる「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」のセルフチェック法
・痛みが1週間以上続く場合
・強い痛みや腫れ、発熱を伴う場合
・痛みが広範囲に広がる、または悪化する場合
セルフチェックでは、痛みの程度、持続時間、その他の症状(しびれ、腫れ、発熱)があるかを確認し、軽度の場合でも症状が繰り返される場合には早めに医療機関を受診してください。予防には、日常的なストレッチや姿勢の改善が重要です。
「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」の特徴的な病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
筋肉痛
筋肉痛は、通常、運動後に筋肉の過剰な収縮や損傷によって引き起こされますが、筋肉製の痛みは運動していない場合でも発生することがあります。血流不足や筋肉の過度な緊張が原因となることが多いです。治療法としては、単なる過度な運動のあとの筋肉痛であれば、特に安静は不要で自然と症状は改善します。ただし、肉離れも同様の症状が現れるため痛みが強い場合や、長期間続く場合は整形外科を受診しましょう。
線維筋痛症
線維筋痛症は、全身の筋肉や関節に慢性的な痛みを引き起こす疾患です。原因は不明ですが、ストレスや睡眠障害が症状を悪化させるとされています。治療法としては、鎮痛薬や抗うつ薬、理学療法が用いられます。症状が日常生活に支障をきたす場合は、脳神経内科やリウマチ科を受診することをおすすめします。
リウマチ性多発筋痛症
リウマチ性多発筋痛症は、主に肩や骨盤周りの筋肉に痛みを引き起こす疾患で、高齢者に多く見られます。早朝に痛みが強くなることが特徴です。ステロイド治療が効果的ですが、専門医による診断が必要です。リウマチ科または内科を受診してください。
筋膜炎
筋膜炎は、筋肉を覆う筋膜に炎症が起こる疾患で、姿勢の悪さや運動不足が主な原因とされています。症状を緩和するためには、姿勢を改善し、温湿布や軽いストレッチを行うことが効果的です。整形外科で適切な診断と治療を受けましょう。
「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」の正しい対処法は?
運動してないのに筋肉痛みたいな痛みがある場合の正しい対処法ですが、まず軽度の痛みの場合、市販の鎮痛薬(イブプロフェン、ロキソニン)が効果的です。ただし、痛みが激しい、腫れがある、発熱を伴う場合には、市販薬に頼らずにすぐに医師に相談してください。生活習慣の改善も痛みを軽減するためには重要です。喫煙や過度なアルコール摂取を控え、ストレスを溜めないよう心掛けることが求められます。さらに、日常的にストレッチや軽い運動を取り入れることで、筋肉の柔軟性を保ち、痛みの予防効果も期待できます。
もし応急処置を行っても症状が収まらない場合は、早めに医療機関を受診することを検討してください。特に、痛みが悪化している場合は脳神経内科や整形外科での診察を受けることをおすすめします。
「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
運動してないのに筋肉痛になる原因について教えてください。
柏木 悠吾 医師
筋肉痛は通常運動後に起こりますが、血行不良やストレス、ビタミン不足が原因となる場合もあります。これらの原因がない場合は、専門医による診察が必要です。
運動してないのに太ももが筋肉痛になるのは病気でしょうか?
柏木 悠吾 医師
太ももの筋肉痛が続く場合、神経圧迫や血流障害、筋膜炎などの可能性があります。特に痛みが強い場合は整形外科で診察を受けましょう。
まとめ
運動していないのに痛みを生じる原因をいくつか紹介しました。痛みの原因はさまざまで、早期治療で改善することも多いです。症状が気になる方は早めに医療機関を受診すると良いでしょう。
「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」で考えられる病気
「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」から医師が考えられる病気は3個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
整形外科の病気
- 筋膜炎
内科の病気
- リウマチ性多発筋痛症
- 線維筋痛症
上記のような疾患が候補に挙がりますが、原因が不明ということも考えられます。
「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」に似ている症状・関連する症状
「運動してないのに筋肉痛みたいな痛み」と関連している、似ている症状は2個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- 背中がつる
- 肩が痛い
症状が1週間以上続いたり、日常生活に支障をきたす場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。
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・スポーツ整形外科学 文光堂