「朝起きると足の甲が痛い」のは扁平足が原因？対処法についても医師が解説！

朝起きると足の甲が痛いで、身体はどんなサインを発している？メディカルドック監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

朝起きると足の甲が痛い症状で考えられる病気と対処法

足の甲が痛いという症状は誰しもが経験しうる症状です。同じ足の甲の痛みでもそこには様々な原因があります。足の甲の痛みの原因と、痛みが出た際の注意点や対処法について解説していきます。

朝起きると足の甲が痛くてむくんでいる症状で考えられる原因と対処法

朝起きると足の甲が痛み、むくんでいる場合、血流が滞ることによる症状の可能性があります。この状態は、長時間座ったままや立ちっぱなしの姿勢が続いた後に生じやすく、特に夜間に足を動かさないことで、むくみが進行することがあります。このような症状に対しては、足を心臓より高い位置に挙げて血流を促すことが効果的です。また、軽いマッサージやストレッチを行うことで、むくみを軽減させることができます。弾性ストッキングというあしのポンプの働きを助けるものもあるので、マッサージ等で改善しない場合には使用すると良いかもしれません。 原因としては、心不全や腎不全といった循環器系や内臓の不調が考えられるため、症状が数日間続く場合は、内科を受診することをおすすめします。

朝起きると足の甲が痛くて腫れている症状で考えられる原因と対処法

足の甲が痛み、腫れている場合、急性の炎症や外傷によるものである可能性があります。捻挫や靭帯の損傷、または関節炎が原因となり、腫れが発生します。このような場合、まずは冷やすことで炎症を抑え、腫れを軽減することが重要です。RICE処置（安静、冷却、圧迫、挙上）を行い、患部に負担をかけないようにしましょう。腫れが長時間続く場合や痛みが激しい場合は、整形外科を受診することをおすすめします。

朝起きると足の甲を押すと痛い症状で考えられる原因と対処法

朝起きて足の甲を押すと痛む場合、神経の圧迫が原因である可能性もあります。腰椎椎間板ヘルニアなど、腰で神経が圧迫されることが原因で、足の痛みやしびれを生じる場合があります。足以外にも、太ももや、ふくらはぎなどにも症状が起きている場合には、特にその可能性が高くなります。整形外科で適切な診断を受けることがのぞましいでしょう。

スポーツをしていて朝起きると足の甲が痛い症状で考えられる原因と対処法

スポーツをしている方が朝起きると足の甲に痛みを感じる場合、長母指伸筋腱炎など、過度の負荷による障害の可能性があります。ランニングやジャンプなどの高負荷な運動が原因となることが多いです。痛みが発生した場合、まずは安静を保ち、テーピングやサポーターで足首を固定することで、症状を緩和させることができます。また、無理に運動を続けないことが重要です。捻挫や疲労骨折、腱鞘炎の可能性があるため、整形外科で適切な診断を受けることが重要です。また、扁平足の方ではこういった症状が生じやすいため、併せて扁平足についても聞いてみると良いかもしれません。

朝起きると足の甲の血管を押すと痛い症状で考えられる原因と対処法

足の甲の血管を押すと痛みを感じる場合、血流に関する問題や血管の炎症が原因であることがあります。血管が圧迫されることで痛みが生じ、これにより患部の循環が悪くなる可能性があります。このような症状が見られた際には、足を心臓より高い位置に置き、血流を促進することが効果的です。また、冷やすことで血管の炎症を抑えることもできます。原因としては静脈炎や血栓症が疑われるため、循環器内科での受診を推奨します。血液検査や超音波検査で血管の状態を確認することが重要です。

すぐに病院へ行くべき「朝起きると足の甲が痛い」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。 応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。 以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

痛みが強く、腫れが引かない場合は、整形外科へ

足の甲の痛みが非常に強く、腫れが数日間引かない場合は、骨折や靱帯損傷などの可能性があります。特に、歩くのが困難な場合や、足首や足の甲に強い圧迫感がある場合には、整形外科での検査、治療が必要です。安静等で改善しないとき、痛みがひどくなるような場合にはすぐに整形外科でご相談ください。

受診・予防の目安となる「朝起きると足の甲が痛い」ときのセルフチェック法

・足を押すと痛みがある場合
・腫れやむくみが引かない場合
・痛みが強くなる場合

「朝起きると足の甲が痛い」症状が特徴的な病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「朝起きると足の甲が痛い」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

扁平足

扁平足は、足のアーチが崩れてしまい、足の裏全体が地面に接してしまう状態です。足のアーチが支える役割を失うため、足の甲や足首、膝に負担がかかり、痛みが生じます。特に長時間歩いた後や運動後に痛みが増すことがあります。治療法としては、アーチをサポートするインソールの使用や、リハビリテーションが効果的です。整形外科で診断、治療を受けることが重要です。

前足根管症候群

前足根管症候群は、足の甲から足の指に向かって伸びる神経が圧迫されることで痛みやしびれが生じる病気です。この神経の圧迫は、足に負担がかかるような靴を履いていたり、長時間立ち仕事をしている場合に起こりやすくなります。症状は足の甲だけでなく、足の指にも痛みやしびれが広がることがあります。対処法としては、圧迫を緩和するために足にフィットする靴を選び、場合によってはインソールを使用します。整形外科での診断、治療が必要です。神経の状態を確認するためにMRI等が行われることがあります。

長母趾伸筋腱炎

長母趾伸筋腱炎は、足の親指を動かす腱が炎症を起こし、足の甲や足首に痛みをもたらす病気です。主にスポーツや過度な足の使用によって発症し、特に走ったり、ジャンプする動作が多い場合に起こります。症状としては、足の甲から親指にかけての部分に鋭い痛みがあり、動かすと悪化することが多いです。対処法としては、まずは患部を安静にし、冷やして炎症を抑えることが基本です。痛みが続く場合は、整形外科で診断を受け、必要に応じてリハビリや消炎鎮痛薬の処方が行われます。運動再開の際には、適切なウォームアップやストレッチが重要です。

蜂窩織炎

蜂窩織炎は、皮膚の深い層に細菌が感染して炎症を引き起こす病気です。足の甲が赤く腫れ、痛みや熱感を伴うことが特徴で、放置すると感染が全身に広がり、命にかかわることがあります。原因としては、傷口から細菌が侵入することが挙げられます。治療には、抗生物質の投与が必要で、症状が進行している場合には入院治療が行われることもあります。蜂窩織炎が疑われる場合は、すぐに整形外科や皮膚科、内科を受診し、早急な治療を開始することが重要です。

朝起きると足の甲が痛いの正しい対処法は？

朝起きると足の甲が痛む際の対処法として、市販の消炎鎮痛薬は、痛みや炎症を抑える効果があります。ロキソニンやカロナール等が代表的です。また、湿布や冷却スプレーを使用することで、痛みや腫れを軽減させることができます。特に、腫れや熱感がある場合には、冷却タイプの湿布やスプレーが効果的です。一方で、慢性的な痛みや血行不良が原因である場合は、温感タイプの湿布や温めることで症状が改善することがあります。 足の甲の痛みを早く治したい場合には、適切な休養とともにリハビリやストレッチを行うことが効果的です。特に足首やふくらはぎの筋肉を柔軟に保つことが重要です。また、痛みが長引いたり、症状が改善しない場合には、早めに病院を受診して専門的な治療を受けることが推奨されます。

まとめ　足の甲の痛みが続く場合は整形外科で相談

足の甲の痛みを生じる原因をいくつか紹介しました。足の甲の痛みの原因はさまざまで、早期治療で改善することも多いです。症状が気になる方は早めに医療機関を受診すると良いでしょう。

「朝起きると足の甲が痛い」症状で考えられる病気

「朝起きると足の甲が痛い」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。 骨折や打撲など怪我によるものと思いがちですが、炎症などのために内科的な管理を長期的に行う必要がある病気が原因ということもあります。

「朝起きると足の甲が痛い」に似ている症状・関連する症状

「朝起きると足の甲が痛い」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。 運動後など一時的な症状であれば経過を見ていて問題ありませんが、症状が続く場合には早めに医療機関への受診をお勧めします。