渡邊先生
田村さんご自身がHSP(Highly Sensitive Person=とても敏感な人)ではないかと思ったきっかけはなんでしたか?
田村さん
『繊細さん』っていう本の著者の武田友紀さんと、話して気が付いたんです。武田さんがHSPのことを説明されているのを聞いて、なんか僕に当てはまること多いなって思ったのがきっかけです。自分の人生を振り返っていくと、すっごいこまかいことを気にしてて……。それを潔癖症という言葉で片付けられていたんですね。僕がこまかいこと言うと、「わあ、潔癖だもんね」と言われてきたんです。僕は違うんだけど、周りからは潔癖症だと思われているんだなっていう認識でした。それを武田さんに相談したら、「あ、淳さんはもう完全にHSPですね」って。そうか、僕はHSPなんだとわかったら、すごく腑に落ちました。
渡邊先生
潔癖症とHSPは違いますからね。
田村さん
そうなんですよ。潔癖症じゃないから、人の家にあがって、スリッパを履くとかはできるんですね。そこは気にならないんですが、人が握ったおにぎりは食べられないとか。あとは、お風呂のシャンプーボトルの裏のヌルヌルがすごく気になるとか。蛇口が汚れていても気にならないのに(笑)。ホントに自分が気になったところを気にしているだけなんだけど、潔癖症と言われてきました。
渡邊先生
なるほど。潔癖症と言われるくらいにすごくこまかいところに気が付くので、人の気持ちがわかるとか、プラス面もけっこうあると思いませんか?
田村さん
司会のお仕事のとき、あの人しゃべってないなとか、あの人しゃべりたそうにしてるなとか、こまかいからこそ気が付けるというのはあると思います。アンテナの張り方には関係してるかなと。
渡邊先生
そうですよね。HSPの方は繊細なのでいろいろ気になってしんどいということもあるんですが、人の気持ちに気が付けたり、思いやりがあったりと、いい面がかなりあると思うんです。司会とか、まとめ役とかバランスよくこなされる方も多いです。
田村さん
そうですね。向き合えているほうだと思うんですよね。仕事にHSPの気質を活かせているのはHSPのいい点だと思います。