宮野先生
長田さんが鼻茸を自覚したきっかけを教えてください。
長田さん
特に自覚はなかったのですが、風邪をひいて耳鼻科へ受診した際にたまたまポリープが見つかりました。鼻茸とはいったい何なのでしょうか?
宮野先生
鼻の中にできる良性ポリープのことです。一般的には鼻詰まりや嗅覚の低下などが症状として現れます。症状はありましたか?
長田さん
慢性的に鼻が詰まっていたので息苦しさと寝づらさがありました。においも感じにくかったですね。
宮野先生
においを感じないことで生活に支障はありましたか?
長田さん
食べ物の味が分からず、仕事で食レポをする時が大変でした。
宮野先生
鼻茸のできた場所や大きさについて教えてください。
長田さん
個数は覚えていませんが、両方の鼻の中に隙間がない状態で、鼻の中パンパンと言われましたね。
実際に採取した長田さんの鼻茸
宮野先生
慢性的な炎症がポリープを大きくするのですが、日ごろから風邪が長引くことはありましたか?
長田さん
風邪をひくと発熱はすぐ治るのですが、鼻水は止まらないことが多いですね。
宮野先生
長田さんは鼻茸が大きくなりやすい体質だったのかもしれませんね。診断を受けた後はどうされたのでしょうか?
長田さん
手術には7〜10日間の入院が必要だと言われ、当時は仕事も休めず緊急性がないようだったので放置していました。
宮野先生
放置していた期間はどれくらいですか?
長田さん
症状が出てから10年近く放置していたと思います。鼻茸を放置した場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?
宮野先生
ポリープが大きくなり症状も悪化します。場合によってはポリープが鼻茸ではなく悪性腫瘍の可能性もあるので、早めに検査を受けることが重要です。
長田さん
悪性腫瘍の可能性があるのは怖いですね。チェックするポイントを教えてください。
宮野先生
ポリープのある場所や状態を確認してください。長田さんは両側の鼻にポリープができましたか?
長田さん
そうですね。
宮野先生
鼻の片側のみポリープができる場合や出血を繰り返す際は、頻度は高くは無いですが悪性腫瘍の可能性も考えなければいけません。歯の根本に炎症があると副鼻腔炎を発症し、片側にポリープができる場合もありますが、いずれにせよ早めの受診が重要です。
長田さん
放置せず早めの受診が大切ですね。ありがとうございました。