パニック障害とは?
安:突然起こる動悸、めまい、不安感、胸の圧迫感、そういった症状をパニック発作と呼びます。緊張する場面とか、大勢の人がいる場所などで起こることが多いのですが、パニック発作が長期にわたって頻繁に起こって困るとなると、パニック障害と診断されます。
西:パニック発作が連続するとパニック障害に……
安:緊張する必要がないときでも電車の中や楽しむために出かけたライブ会場などでパニック発作が起きるなど、パニック障害になると「広場恐怖」というものに苦しんだりもします。
安:慢性的にというか、長期的に悩んでいる方が多いです。1回や2回だったら、もうちょっと頑張ってみようってこともあると思いますけど、長期的に悩んでいるから病院へ1回行ってみようというパターンが多いです。基本的には、自覚症状があって来院されますね。
安:動悸とか不安、緊張が強いとかですけど、パニック発作的な症状が出たりとか、うつ病と併発したりとか……。職場に行けない、電車に乗れない、外出しづらいとか、そういった形での症状が多いですね。
西:自覚症状を感じて1ヶ月2ヶ月経っている時、一般的には身近な人はなかなか気づけないものなのですか?
安:自分一人で悩んでいる人が多いですが、挙動が不安定になってくるから周りの人が気づくということも多いです。気候にも左右されるので、暑くなりはじめ、寒くなりはじめなど、ぐっと症状が悪化して周りが気づくというパターンもあります。五月病が増える5月も要注意です。