山下さん
腰痛の治療において特に重要なことは何ですか?
中川先生
飲み薬やブロック注射、鍼治療、運動などの治療を組み合わせて再発を予防することが特に重要です。山下さんが現在も継続している治療について聞かせてください。
山下さん
今はコルセットの装着と鍼治療を続けています。
中川先生
コルセットはどのくらい装着していますか?
山下さん
着けたままにしていることが多いですね。
中川先生
コルセットを装着することで痛みは軽減しますが、腰の動きを止めてしまうので、痛みに合わせてコルセットを外す時間を作ってみてください。
山下さん
着けていると安心感もあって頼り過ぎていました。外す時間も意識してみます。
中川先生
鍼治療はどのくらいの頻度で受けていますか?
山下さん
ライブ中は鍼治療の先生に帯同していただいて、ライブの前後に治療を受けています。
中川先生
良いですね。腰痛対策で行っているストレッチやトレーニングは何かありますか?
山下さん
トレーナーから教えてもらったストレッチをメインにやっています。その時のコンディションに合わせて筋トレなども組み合わせていますね。
中川先生
ライブやトレーニングの後にクールダウンはしますか?
山下さん
背中のアイシングとストレッチをしています。
中川先生
良い方法ですね。ウォーミングアップを行う方は多いのですが、クールダウンを忘れる方が多いようです。クールダウンをせずに疲れが残ると腰痛につながる可能性があるので、クールダウンをしっかりすることも意識していただきたいですね。
山下さん
腰痛は予防することも大切だと思うのですが、腰痛を引き起こす可能性の高い人はどのような職業の人ですか?
中川先生
運転手やデスクワークの人は長時間同じ姿勢で過ごすことが多く、腰に負担がかかるため注意が必要です。医療や介護の現場で働いている人も、患者さんを介助する時に腰を痛めてしまう人が多いと思います。
山下さん
大変な仕事ですよね。腰痛予防のために何かできることはありますか?
中川先生
適度に動くことや休憩を取ることが大切です。腰痛がある方には「15分に一回背伸びをしてください」と伝えています。
山下さん
かなり高頻度ですね。でも効果があるならやった方が良いですね。
中川先生
慢性腰痛の方は、悪化して動けなくなってから病院を受診する方が多いのですが、悪化すればするほど治療が難しくなる可能性が高いため注意が必要です。
山下さん
放っておくと取り返しのつかないことになる可能性がありますね。
中川先生
そうですね。特異的腰痛のように腰の骨に原因がある可能性もあるので、できるだけ早く検査をして原因を見つけ対応することが大切だと思います。
山下さん
体や腰に異変があれば迷わず受診した方が良いですね。日常生活で気を付けたほうが良いことは何かありますか?
中川先生
スマホを使用する時の姿勢には注意が必要です。
山下さん
心当たりがある方も多いでしょうね。
中川先生
スマホに限らず同じ姿勢を続けた時は、適宜背伸びをすると良いと思います。
山下さん
僕も朝起きて背伸びはするようにしています。気持ちいいですよね。ほかにおすすめの方法はありますか?
中川先生
普段使っていない筋肉を動かすこともできるのでラジオ体操はおすすめです。
山下さん
ラジオ体操も手軽にできて良いですね。日常の生活で気を付けることはありますか?
中川先生
寝ている時の姿勢にも注意が必要です。山下さんは寝ている時や寝起きに、腰が痛くなることはありますか?
山下さん
痛くなりますね。
中川先生
寝ている間も寝返りでしっかり腰を動かすことが大切です。寝返りが上手くできていないと、腰痛につながることがあります。
山下さん
寝返りが大切なのですね。僕は足を伸ばした状態で寝るのがつらいので、クッションを下に入れて膝を曲げた状態で寝ることが多いのですが、それは大丈夫ですか?
中川先生
膝を曲げると腰周りの筋肉が緩むので、痛みが強い時は問題ないと思います。寝返りがしにくくなるので、痛みに合わせて様子をみてください。
山下さん
症状に合わせて治療の組み合わせや日常生活の姿勢に注意することが大切ですね。ありがとうございました。