福田さん
今回は心・技・体の「体」についてお話を聞かせてください。井上さんが選手時代に体づくりで心がけていたことはありますか?
井上さん
基本を忠実に行うことです。食事や睡眠など当たり前のことを当たり前にやることが、体づくりの柱になっていたと感じています。
福田さん
大会で最高の能力を発揮するために意識していたことはありますか?
井上さん
大会に向けた体づくりは、中長期的な目線で向き合うことが非常に大事なポイントだと思います。大会までの「鍛錬期」、大会に向き合う「試合期」、そして大会後をどう過ごすかを意識することが大切です。
福田さん
なるほど。「鍛錬期」の過ごし方について教えてください。
井上さん
「鍛錬期」には、ケガをせずにどれだけ土台を作れるかで、大会への向き合い方が決まってくると思います。そのためにも練習の質や量のバランスを調整することが大切です。
福田さん
「試合期」はいかがですか?
井上さん
「試合期」では、試合に向けた調整が重要です。特に食事に関しては鍛錬期にはたくさん食べますが、試合前は少しずつ食事を減らし自分の階級に合わせていきます。体のケアについても、試合前は入念に実施することが大切です。
福田さん
そして、大会を終えた後の過ごし方も重要なのですね。
井上さん
はい。試合内容をしっかりと振り返ることが、次の試合結果に大きく影響してくると思います。笑顔道ではアスリートをどのようにサポートしているのでしょうか?
福田さん
笑顔道は接骨院や鍼灸院としてたくさんのアスリートをサポートしています。特に子どもたちは、スポーツで活躍する場が減ったと感じているので、目標や夢を持てる環境作りを大切にしています。
井上さん
トレーニングする上で大切なことは何だと思いますか?
福田さん
トレーニングで高められるものはパワーと瞬発力、持久力です。例えば柔道では主にパワーや瞬発力、マラソン競技では持久力を中心に鍛えることが多いと思います。それ以上に大切なのは、競技や個人によって求められるものが何かを考えてアプローチすることです。
井上さん
その通りですね。柔道は組み合う中でのパワー、技を繰り出すために瞬発力やスピード、4分+延長戦や1大会で何試合もこなすためのスタミナ、筋持久力も必要だと思います。
福田さん
はい。そしてそれぞれのトレーニングの目的を意識することも大切です。トレーニングをしながら、競技の中で具体的にどのような体の使い方をするのかイメージすることも重要であると感じています。
井上さん
トレーニングをいかに競技に結びつけていくかという意識が大切ですね。