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麻疹(はしか)が前年比4倍のペースで大流行中。今、警戒すべき理由を医師に聞く

 公開日:2026/03/31
麻疹(はしか)前年比4倍のペースで流行中

国立健康危機管理研究機構が発表した2026年第11週の麻疹(はしか)報告数は累積139件に達し、前年を大幅に上回るペースで流行が拡大しています。アメリカやイギリスなど世界各地でも感染者が急増しており、国内への持ち込みやさらなる拡散への警戒が欠かせません。麻疹は非常に感染力が強く重症化の恐れもありますが、ワクチンで予防可能です。現在の発生状況の受け止めや必要な対策について、吉野先生に詳しくお話を伺いました。

※2026年3月取材。

吉野 友祐

監修医師
吉野 友祐(医師)

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広島大学医学部卒業。現在は帝京大学医学部附属病院感染症内科所属。専門は内科・感染症。日本感染症学会感染症専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本医師会認定産業医。帝京大学医学部微生物学講座教授。

前年比4倍超のハイペース! 現在の国内発生状況

編集部

国立健康危機管理研究機構が発表した内容を教えてください。

吉野 友祐先生吉野先生

国立健康危機管理研究機構によると、速報値ベースで2026年第11週(3月9日〜3月15日)の麻疹(はしか)の報告数は総数32件で、累積報告数は139件となっています。

前年の2025年第11週(3月10日〜3月16日)は報告数12件、累積報告数32件であったことから、今年は前年を大きく上回るペースで報告が増えており、今年は前年同期を大きく上回るペースで報告されており、注意が必要な状況です。

欧米でも感染者が続出。非常に強い感染力と合併症のリスクとは

編集部

世界での麻疹の発生状況について教えてください。

吉野 友祐先生吉野先生

麻疹は世界各地で発生が増加しています。たとえば米国では2026年1月以降3月19日時点で既に1487例が報告されており、英国でも2026年1月以降、北ロンドンやバーミンガムを中心に報告が増えています。

麻疹は非常に感染力が強く、地域社会で流行を防ぐには95%以上の2回接種率が必要とされています。麻疹は子どもの病気と軽く考えず、重い合併症や死亡につながる感染症であることを理解し、ご自身やご家族のワクチン接種歴をあらためて確認しましょう。

国内への持ち込み・拡散を防ぐために我々にできること

編集部

国立健康危機管理研究機構が発表した内容への受け止めを教えてください。

吉野 友祐先生吉野先生

今回の報告数の増加は、感染症を専門とする立場からみても軽視できないと受け止めています。麻疹は非常に感染力が強く、海外での流行が国内に持ち込まれることで、ワクチン接種歴が不十分な人を中心に広がるおそれがあります。一方で、麻疹はワクチンを適切に接種することで予防できる感染症です。必要以上に不安になるのではなく、まずはご自身やご家族の接種歴を確認し、症状がある場合には適切に医療機関へ相談することが大切です。

編集部まとめ

麻疹は感染力が非常に強く、国内外で報告数の増加がみられている感染症です。子どもの病気と思われがちですが、重い合併症を引き起こすこともあり、十分な注意が必要です。まずはご自身やご家族のワクチン接種歴を確認し、未接種や接種回数が不明な場合は医療機関や自治体に相談することが大切です。発熱、せき、鼻水、結膜充血、発疹などがあり麻疹が疑われる場合は、事前に医療機関へ電話連絡したうえで受診し、できるだけ公共交通機関の利用を避けましょう。正しい情報をもとに早めに備え、日々の健康管理に役立てていきましょう。

この記事の監修医師