緊急避妊薬は「性交後何日以内」に服用する必要がある? 服用時の注意点を医師に聞く

令和8年2月2日から緊急避妊薬が、医師の処方箋が不要な市販薬として、薬局やドラッグストアで購入できるようになりました。このため、望まない妊娠を防ぐための重要な選択肢が、より身近なものへと変わりました。これまでは医療機関の受診が必要でしたが、アクセスの向上により、一刻を争う状況下での迅速な対応が可能となります。今回は、服用時の注意点や正しい避妊の考え方について馬場先生に詳しく伺いました。
※2026年2月取材。

監修医師:
馬場 敦志(宮の沢スマイルレディースクリニック)
市販が開始された「緊急避妊薬」とは?
編集部
市販が開始された「緊急避妊薬」について教えてください。
馬場先生
緊急避妊薬は、避妊をしないまま性交した場合や、コンドームの破損・装着ミスなどで避妊が十分にできなかった場合に、性交後におこなう避妊法です。コンドームなどの通常の避妊法が性交前から計画的に妊娠を防ぐのに対し、緊急避妊薬は「事後の対処」である点が大きな違いです。
緊急避妊薬は、あくまで予期しない状況に備えるための手段です。日常的に使う避妊法の代わりにはなりませんが、今回、市販化されたことで、必要なときに以前より早く入手しやすくなりました。
緊急避妊薬の注意点とは?
編集部
緊急避妊薬の注意点について教えてください。
馬場先生
副作用として、服用後に一時的な吐き気や嘔吐が現れることがあり、頭痛、めまい、腹痛、乳房のハリなどが起こる場合もあります。
また、緊急避妊薬を服用した後に無防備な性交がおこなわれた場合、その性交による妊娠を防ぐことはできません。さらに、服用後すぐに効果の有無を判断することはできず、不正出血を月経と区別できない場合もあるため、処方された医師や薬剤師の指示に従って必ず再来院することが大切です。日頃から適切な避妊法を使用するよう心がけましょう。
緊急避妊薬はあくまで「緊急用」。自分を守るためのベストな選択とは
編集部
今回の内容への受け止めを教えてください。
馬場先生
また、緊急避妊が手軽になったからと、ほかの避妊法を疎かにしてはいけません。妊娠を希望されていない場合には、低用量ピルの内服、男性はコンドームの着用などで、より確実な避妊につながりますし、性感染症の予防にもつながります。女性だけでなく、男性も関与することが望ましいと考えております。
編集部まとめ
令和8年2月2日から緊急避妊薬の市販が開始され、必要な方がより迅速に入手できる環境が整いました。緊急避妊薬は72時間以内に服用することで妊娠を防ぐ効果があります。しかし、服用後も100%の避妊を保証するものではないため、体調の変化には注意を払い、不安な場合は迷わず産婦人科を受診しましょう。今回の市販化を機に、緊急避妊薬の正しい知識を持ち、日頃から適切な避妊法を選択することを心に留めておきましょう。




