【オミクロン株】外国人の新規入国は全世界を対象に原則禁止
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大を受けて、岸田首相は外国人の入国禁止を全世界に拡大すると発表しました。このニュースについて工藤医師に伺いました。
監修医師:
工藤 孝文(医師)
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会、日本甲状腺学会・日本遠隔医療学会・小児慢性疾病指定医。
目次 -INDEX-
今回報じられた内容は?
まず、今回報じられた内容について教えてください。
工藤先生
今回の発表は岸田首相によって行われました。内容は、南アフリカで確認された新たな変異ウイルス「オミクロン株」をめぐって、イギリスやドイツなどヨーロッパなどにも感染が広がりを見せていることを踏まえて、緊急避難的な予防措置として11月30日午前0時から、世界の全ての国や地域を対象にビジネス目的などの外国人の新規入国を原則停止する方針を明らかにしたものです。
また、日本人などについても、南アフリカなど9か国に加えて感染が確認された14カ国・地域から帰国する場合には、リスクに応じて指定施設で厳格な隔離措置を実施するとも発表されました。
オミクロン株とは?
新たに確認されたオミクロン株とは、一体どのような株なのでしょうか?
工藤先生
オミクロン株は、南アフリカで新たに確認された新型コロナウイルスの変異株です。WHOは11月26日に懸念される変異株に指定してオミクロン株と名付けました。重症化などのリスクについては、まだデータがはっきりと出ていないため、現時点ではなんともいうことができないのが現状です。
私たちができる対策は?
オミクロン株という新たな変異に対して私たちができる対策はどのようなことがあるのでしょうか?
工藤先生
変異株とはいえ、マスク着用や3密の回避など感染対策は有用です。そのため、変異に対して新たな対策をとる必要はありません。
ただし、ワクチンの普及により、感染対策への考え方も緩んできたように感じています。今一度、感染予防について考え直し、気を引き締める時期となっているのかもしれません。
まとめ
デルタ株に続いて、新たに確認された懸念される変異株であるオミクロン株。日本政府は水際対策のために11月30日午前0時から外国人の新規入国を原則禁止する措置を発表しましたが、今後オミクロン株が私たちの生活にどのような影響を与えていくのか注視が必要です。