デイサービスの費用はどのくらい?料金の目安や負担を抑える制度を解説
公開日:2026/03/29

デイサービスの利用を検討する際、費用はどのくらいかかるのか、どのくらいの頻度で通うのが適切なのかと不安や疑問を抱く方は少なくありません。
介護保険が使えるとはいえ、実際の自己負担額や追加費用の有無など、具体的なイメージが持てずに迷ってしまうこともあるでしょう。
本記事では、デイサービスにかかる費用の目安や料金体系、利用できる制度のポイントをわかりやすく解説します。
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デイサービスの費用目安と内訳

デイサービスの利用料は1回あたりどのくらいですか?
デイサービスの利用料は施設の規模や提供時間、そして要介護度によって異なります。一般的な規模の施設を利用し、自己負担が1割の場合、要介護1〜5の方でおおよそ658円〜1,148円が1回あたりの目安です。この金額には食費やおむつ代、レクリエーション材料費などの日常生活費は含まれていません。実費として別途負担する必要があります。また、入浴介助や個別機能訓練などを利用する場合には、加算がつくこともあります。デイサービスは原則として要介護1〜5の方が対象です。要支援1、2の方は別枠の通所型サービスの対象となるため、内容や料金が異なります。不明点がある場合は担当のケアマネジャーに事前に確認し、総額の目安を把握しておくと安心感を持てます。
デイサービスの基本料金には何が含まれていますか?
デイサービスの基本料金には、施設で提供される日常的な介護サービスが含まれています。具体的には、自宅と施設間の送迎や看護職員などによる健康チェック、食事や排せつ、入浴などの日常生活上の介護が対象です。施設によっては、集団体操や脳トレ、軽いリハビリ運動などを取り入れ、利用者が無理なく参加できるよう工夫している事業所も少なくありません。ただし、個別機能訓練や入浴介助の体制強化、口腔機能向上サービスなどは加算として別途費用がかかる場合があります。具体的なサービス内容や費用の内訳は事業所ごとに異なるため、事前に説明を受け、どこまでが基本料金に含まれているのかを確認しておくことが大切です。
サービス加算で追加される費用について教えてください。
デイサービスでは、基本の介護報酬に加えて加算と呼ばれる追加費用が設定されることがあります。これは特定の専門的なサービスを提供した場合や、一定の人員体制や設備基準を満たしている場合に評価される仕組みです。具体的には、個別機能訓練加算や入浴介助加算、重度者への対応体制に対する加算、栄養改善加算などがあります。これらの加算は、より手厚い支援や専門的なケアを受けられる一方で、自己負担額もわずかに増える仕組みです。どの加算が適用されるかは利用者ごとに異なるため、契約時やサービス担当者会議の際に内容と費用を確認し、納得したうえで利用することが大切です。
介護保険適用外の費用の内容を教えてください。
介護保険が適用されない費用には、保険給付の対象外となるサービスや実費負担分が含まれます。代表的なものとしては、食費やおやつ代、日用品費やおむつ代、レクリエーション材料費などが挙げられるでしょう。また、通常のサービス範囲を超える個別対応や趣味活動にかかる材料費、外出支援や買い物同行といった特別な支援は保険の対象外となる場合があります。そのため、内容によっては追加費用が必要になる点にも留意しておきましょう。費用の設定は事業所ごとに異なります。契約前に内訳や金額の目安を確認しておくことが重要です。
デイサービスの費用が変わる主な要素

デイサービスの費用は要介護度や利用時間によって変わりますか?
デイサービスの費用は、利用時間の長さや要介護度によって異なります。基本的にはサービス提供時間が長くなるほど、また要介護度が高くなるほど1回あたりの利用料金も高くなります。通所介護の基本報酬は、提供時間を2時間ごとの区分で設定する仕組みです。さらに、要介護1から要介護5へと区分が上がるにつれて必要な支援量が増えるため、報酬単価も段階的に高くなります。また、入浴介助や個別機能訓練などの加算が適用される場合には、その分の費用が上乗せされます。自己負担額は、介護保険の負担割合によって異なる点も押さえておきたいポイントです
デイサービスの費用は地域で差がありますか?
デイサービスの費用には、地域によって差があります。その理由のひとつが地域区分という仕組みです。介護保険制度では、地域ごとの人件費や物価水準の違いを反映させるため、全国をいくつかの区分に分けて報酬単価を設定しています。都市部など人件費が高い地域では単価がやや高くなり、地方では低く設定される傾向があるのが特徴です。さらに、事業所の規模や種類によっても費用は異なります。提供時間や加算の有無によっても金額は変動します。そのため同じ要介護度、同じ利用時間であっても、地域や事業所によって自己負担額が異なることがあるのです。具体的な費用を知りたい場合は、利用を検討している事業所や担当のケアマネジャーに確認しておきましょう。
施設の規模やサービスの提供体制で費用は変わりますか?
デイサービスの費用は、施設の規模や提供体制によって異なります。利用定員が多い大規模型事業所と、少人数制の地域密着型事業所とでは、基本報酬の単価に差が設けられているのが特徴です。一般的に、大規模事業所では1回あたりの基本料金がやや高めに設定される傾向が見られます。一方小規模であっても職員配置を手厚くしているケースや、専門職による個別機能訓練などを実施している場合には各種加算が算定され、その分費用が上乗せされることもあるでしょう。費用面だけでなく、受けられる支援の内容も確認しながら比較検討する視点が大切です。
利用回数が増えると月額の自己負担はどのように変わりますか?
デイサービスの費用は、基本的に1回あたりの単価 × 利用回数で算出される仕組みです。利用回数が増えれば、それに比例して月ごとに自己負担額も大きくなります。ただし、介護保険には所得に応じた負担上限月額が設けられており、一定額を超えた分は高額介護サービス費として払い戻しの対象です。上限額は世帯の所得状況に応じて区分されています。利用回数はケアプランに基づいて決まりますが、体調や生活環境の変化に合わせて見直すことも可能です。
デイサービスの費用負担を軽減する制度や控除

デイサービスの費用に対して高額介護サービス費は利用できますか?
デイサービスの利用料についても、高額介護サービス費の制度を利用できます。1ヶ月の介護保険サービスの自己負担額が、所得に応じて定められた負担上限額を超えた場合、超過分が後日払い戻される仕組みです。負担上限額は世帯の所得区分によって異なり、市町村が判定します。対象となるのは、同じ月に利用した介護保険サービスの自己負担額の合計です。デイサービスのほか、訪問介護や福祉用具貸与などを併用している場合も合算されます。申請方法や支給の流れは自治体によって異なるため、詳しくは担当のケアマネジャーに確認しましょう。
低所得者向けの利用者負担軽減制度について教えてください。
低所得者向けには、市町村民税非課税世帯などを対象とした利用者負担軽減制度があります。社会福祉法人などが自己負担分の一部を軽減する仕組みです。また、介護保険負担限度額認定を受けることで、施設サービス利用時の食費や居住費の負担が軽減される場合もあります。自己負担が一定額を超えた場合は、高額介護サービス費や高額介護合算療養費制度により、超過分の払い戻しを受けられます。いずれも申請が必要となる制度です。対象要件や手続き方法は自治体によって異なるため、担当のケアマネジャーに相談してみるとよいでしょう。
デイサービスの費用は医療費控除の対象ですか?
デイサービスの利用料は、原則として医療費控除の対象外です。日常生活上の支援や介護を目的としたサービスであるため、基本的には医療費とはみなされません。ただし、一定の条件を満たす場合には対象となるケースもあります。なお、医療費控除の対象となるのは、リハビリを中心としたデイケアです。適用の可否は利用内容や組み合わせるサービスによって異なるため、事前にケアマネジャーや税務署へ確認しておくと安心感があります。
扶養控除や障害者控除の利用条件を教えてください。
扶養控除は、所得税や住民税を納めている方が家族を養っている場合に適用される制度です。デイサービスを利用している高齢の親などを扶養している場合、一定の所得要件を満たせば控除の対象に該当します。扶養親族の年間所得や同居の有無など、いくつかの条件が定められています。一方、障害者控除は、納税者本人や扶養親族が障害者に該当する場合に受けられる控除です。身体障害者手帳や療育手帳を持っている方が対象となるのが一般的ですが、手帳がなくても65歳以上で一定の障害基準を満たしている場合には、市区町村から障害者控除対象者認定書の交付を受けることで控除の適用が可能です。いずれの制度も申告が必要なため、具体的な要件や手続き方法は自治体や税務署に確認し、適用漏れがないようにしておきましょう
編集部まとめ

デイサービスの費用には、介護保険による負担割合や高額介護サービス費などの上限制度が設けられており、一定の負担軽減策も整えられています。
それでも、毎月継続して利用するとなると、家計への影響を不安に感じる方は少なくありません。
費用の内訳や加算の内容、利用回数による変動などを事前に理解しておくことで、無理のない利用計画を立てやすくなります。
費用面とサービス内容の両方を確認し、自分たちに合った方法で上手にデイサービスを活用していきたいところです。


