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精索静脈瘤とは

 更新日:2023/03/27

精索静脈瘤とは

精索静脈瘤とは、蔓状静脈叢と呼ばれる静脈が逆流し、精巣近くに静脈のこぶができてしまう疾患です。痛みや自覚症状がほぼなく、一般男性の約15%に認められ、ほとんどが左側に発症します。不妊男性の約4割に認められますが、精巣静脈瘤があっても精液所見に影響を受けない人も多数います。精索静脈瘤が原因の男性不妊は逆流血による酸化ストレスや温度上昇により精巣の機能がダメージを受け、造精子機能の低下や男性ホルモン分泌の低下などを引き起こすことによります。一般的な治療方法は外科手術によるもので、腎臓に近い精巣静脈を結紮する方法や、鼠径部の精巣静脈を結紮する方法などがあります。精索静脈瘤によって自然妊娠が困難な場合でも、手術を行うことで精液所見が改善する可能性があります。

治療によるメリット

手術により50~70%の方で精液所見が改善する

治療上の問題点

・手術をしても不妊症が改善しない場合もある
・再発する場合がある
・陰嚢水腫が発症することがある
・治療効果が出るまで3カ月~半年ほど時間がかかる

治療期間

精索静脈瘤の治療は、エコー検査や感染症の検査などをしたうえで手術が行われます。1時間程度の日帰り手術で行う場合や、全身麻酔で1泊程度の入院を行う場合があります。

費用相場

精索静脈瘤の治療は、麻酔代を含めた手術費用で30万円程度とされています。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師