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子宮内膜再生増殖法ERPとは

 更新日:2023/03/27

子宮内膜再生増殖法ERPとは

子宮内膜再生増殖法ERPとは、月経量の多い月経1日~3日目に来院し、その血液から幹細胞を取り出し30日間培養し、体内に戻すことで妊娠しやすい状態を作る女性の不妊治療の方法です。子宮内に上清液を戻すタイミングは排卵の2日~5日前で、その中にはサイロバインやグロースファクターなどの効果的な成分が含まれています。
まだエビデンスの少ない治療であり、今後の更なる研究に期待されています。

メリット

・妊娠率が増加して流産率が減少すると考えられており、不妊治療がうまく行っていない方や40代の方でも妊娠に至る可能性がある
・子宮内膜の再生や増殖に効果があり、着床不全も解消できると考えられている

デメリット/副作用

・必ず妊娠できることは保証されていない
・費用が高く、2回以上利用する患者さんは初回よりは安くても負担金額が大きい
・まだ症例が少なく、科学的根拠は明確ではない
・女性の不妊治療であり、男性原因の不妊には使えない治療である

治療期間

患者さんが選択する回数によって異なります。

費用相場

ERP液生成の費用は月経血採取と採血で初回は49.5万円~60.5万円程度かかります。ERP液子宮注入は5.5万円から6.6万円です。2回目からは費用が多少安くなります。

注意点

治療期間や費用は、治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師