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子宮内膜着床能検査とは

 更新日:2023/03/27

子宮内膜着床能検査とは

子宮内膜着床能検査とは、体外受精を行う時の検査の一つで、何度か胚移植を行っても妊娠しないケースや、高齢で良好な胚が貴重であるケースで用いられます。子宮内膜が受精卵を受け入れる時期は決まっており、その時期を正確に把握することを目的とします。子宮内膜の組織を採り遺伝子レベルで解析して、胚移植の適切な時期を把握します。検査の流れは、エストロゲン製剤を使用し⼦宮内膜を厚くしながら、ホルモン採血を数回行います。子宮内膜が十分厚くなったら、⼦宮内膜組織を採取します。それを何度か繰り返し、胚移植の最適時期を探ることになります。
新しく出てきた検査で、科学的な根拠があるとはまだ言い難いものですが、不妊治療がなかなかうまくいかないケースでは検討される場合があります。

メリット

・遺伝子解析のため従来の方法より詳細に子宮内膜の様子を知ることができる

デメリット/副作用

・科学的な根拠が乏しい検査である
・費用面では、他に薬剤代金や評価診察料もかかる
・組織を採るので出血や発熱等のリスクがある
・1回の検査では不十分なことが多く、複数回の検査が必用

治療期間

月経2~3日前のホルモン採血に始まり、各種検査があります。
月経約20日後に子宮内膜組織を採り検査会社に送るため、診断に約3週間かかります。

費用相場

同じ病院で採卵をした場合では14万円程度、単独検査では17万円程度。

注意点

治療期間や費用は、治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師