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よく選んで決めるべき!インプラントのメーカー

 更新日:2023/03/27


世界には、100を超えるインプラントメーカーがあるようです。顎の骨に埋め込むインプラントシステムは、大事な身体の一部になりますから、一生使えるよいものを選びたいですよね。メーカー選びで重要なポイントはどのようなことでしょうか。
また、おすすめできるメーカーのインプラントシステムにはどのような特徴があるでしょうか。インプラントのメーカーについて、Medical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
今枝 誠二 歯科医師 仁愛会歯科 目黒クリニック 院長

インプラントのメーカー選びが重要な理由

インプラントのメーカーを慎重に選ぶのがなぜ大切であるかについて考えてみましょう。

使用するインプラントの長期的なデータがあるかどうか

インプラントは顎骨に埋めてから長期にわたって機能していかなければなりません。
一概に「インプラント」と言ってもメーカーごとにその形状や表面性状が違います。実際にそのメーカーのインプラントがどれだけ長期に渡って機能していけるのかというデータがあるかどうかというのも大きな判断基準になります。

修理が必要になった時も安心

インプラントのメーカー選びでポイントとなることのひとつは、修理が必要になった際にどのような対応をしてもらえるかという点です。
インプラントはほぼ一生の間使用するにも関わらず、いつ修理を必要とするかがわかりません。いざ修理が必要となったときに、部品が手に入れられないということになったら、困ってしまうのではないでしょうか。場合によっては、インプラント治療をやり直さないといけないということにもなりかねません。

インプラントを修理してもらえなくなる?

では、どのメーカーなら、修理などの対応をきちんとしてくれるのでしょうか。すでに倒産してしまったなどの理由でインプラントの製造がされていないなら、修理や補修も望めないでしょう。
また、インプラントの開発や認可の際にかかる費用なども多額になります。新規に参入して一定のシェアを獲得するのは、なかなか難しいようです。事業撤退や倒産などにより、せっかく治療してもらったインプラントの修理ができなくなるということは十分に考えられます。

メーカーによる専門性と歯科医師の習熟度

インプラントはメーカーによって構造などが異なるため、歯科医師であればどれでも使えるというわけではありません。インプラントシステムを選択する際、歯科医師側の大きな選択基準となるのが、そのインプラントシステムを扱うことができるかどうかという点です。
また、それぞれのインプラントシステムに必要なツールキット類も、それぞれ専用のものになっている場合があります。使用したいインプラントのためのツールキットを備えていない歯科医院では、希望するインプラント治療をしてもらうことができないのです。

安心して修理を頼めるインプラントメーカー

では、どんなインプラントメーカーがよいのでしょうか。安心して治療を受けるとしたら、高い実績と信頼を持つインプラントメーカーを選びたいもの。数多くの実績があり、これからも継続してインプラントを製造してくれることが期待できるからです。また、多くの歯科医院がそのインプラントシステムに習熟していれば、私たちの選択肢も広まります。修理が必要になった場合でも、身近な場所で対応してもらうことができるでしょう。

ノーベルバイオケア社のブローネマルク

まず、ノーベルバイオケア社のブローネマルクシステムをご紹介します。どのような特徴や実績があるでしょうか。

世界で最初のインプラントシステム

「ブローネマルク」は、インプラントシステムを開発したスウェーデン人のペル・イングヴァール・ブローネマルク教授の名前が冠されています。ブローネマルク教授は、1965年に顎の骨とチタンがよく結合することを発見し、インプラントシステムを考え出しました。教授が最初のインプラント治療を行なってから、50年ほどの年月が経過しています。

ブローネマルクシステムの実績

ブローネマルクシステムのインプラントを10年使用しても、96%以上は正常に機能しているという報告があります。最初のインプラント治療の患者さんが亡くなられるまで、ブローネマルクインプラントシステムは不具合なく機能していたそうです。また、全世界で100万人以上が、ブローネマルクのインプラントシステムでインプラント治療をした実績があります。

アフターケアも充実

ブローネマルクシステムでは、このインプラントシステムを使用した患者さんすべてに、ペイシェントカードを発行しています。これは、インプラント治療の記録を記しておくカードです。また、使用したインプラントのサイズや、ロットナンバーなども記されていて、ノーベルバイオケア社の製品を使用していることを証明するものともなります。
長い歴史を持つインプラントメーカーで、今に至ってもトップメーカーとしてインプラントを作製しており、長持ちするという実績を持っているブローネマルクシステム。それだけでなく、アフターサービスも信頼度を高めています。

ストローマン社

続いて、ストローマン社インプラントシステムをご紹介します。どのような特徴と実績があるのでしょうか。

革新的な技術でインプラント研究をリード

ストローマン社は、50年に渡りインプラントの分野において世界的に活躍しているメーカーで、その革新的で画期的な技術開発によって、約500万人以上の患者さんに対し、多くの実績を積み上げてきました。
ストローマン社製インプラントの長期的なデータは「ITI(International Team for Oral Implantology)」という非営利学術組織から提出されており、データの信頼性が高いと言えます。

インプラントと顎の骨との結合が早い

ストローマン社製インプラントの歯根部は、「SLA」というオリジナルの表面構造を持っています。表面に凹凸があり、顎の骨に埋め込んだ際に、骨の細胞との結合が強く行なわれやすい構造になっています。インプラントの凹凸部分に骨の細胞が入り込むことによって、短期間で強い結合を得ることができるといわれています。
患者さんの骨の質によりますが、最新のストローマンインプラントシステムなら、最短で3週間程度の期間でインプラントを定着させ、上部構造をつけることができることもあります。

アフターケアで転医しても大丈夫

ストローマン社も、「PATIENT PASSPORT」という、治療の記録を記すカードの使用を推奨しています。これがあれば、引っ越しなどで治療してもらった歯科医院に通えなくなってしまった場合でも、安心して新しい歯科医院を探せそうですね。

インプラントは経験と実績を多く持つメーカーが安心


修理が必要になった時にやり直しとならないよう、実績のあるインプラントメーカーを選んでください。また、転勤などやむを得ない事情で転院することを考慮し、対応してもらえる可能性が高い有名なメーカーを選ぶということも、安心材料を増やす工夫です。
信頼できる長い実績があって、耐久性やアフターサービスも充実しているノーベルバイオケア社のブローネマルクインプラントシステム。革新的な技術で信頼を集めているストローマン社。やはり、この2者をお勧めする歯科医院が多いのではないでしょうか。
一生使うことになるインプラントシステムの歯ですから、将来を見据えたうえで、よりよいインプラントシステムを見つけてくださいね。この記事の内容が少しでも助けになれば幸いです。

監修ドクターのコメント
インプラント治療は、現在多くの患者様が受けられており、一般的な治療法の一つとして確立されております。しかし、様々な情報や噂でインプラント治療に対して不安を感じられている患者様も多くいらっしゃいます。また、インプラント治療は保険外診療であるため、治療費は高額になる場合が多く、また歯科医院ごとで価格は異なります。インプラント治療を受けるかどうかを検討する際に、費用面も非常に大きな問題ですが、そのクリニックがどのメーカーのインプラントを使用しているかも非常に重要であると思います。今回の記事をご覧いただき、患者様がインプラント治療を選ぶ際の手助けに少しでもなる事ができれば幸いです。
 
監修ドクター:今枝 誠二 歯科医師 仁愛会歯科 目黒クリニック 院長

インプラント治療でおすすめの歯医者さん 関東編

仁愛会歯科 目黒クリニック

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