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自宅でできるホワイトニング。歯科医が教えるメリット、効果と注意点

 更新日:2023/03/27
自宅でできるホワイトニング。歯科医が教えるメリット、効果と注意点

口元は他人に与える印象を決定づける、大事な要素。特に、白くてきれいな歯は相手に好印象を与えます。歯を白くする方法はいくつかありますが、なかでも「忙しくて通院する時間がない」という人におすすめなのがホームホワイトニング。いったい、ホームホワイトニングはどのような流れで行うのでしょうか。また、どのような効果を期待できるのでしょうか。こばやし歯科の小林先生に教えていただきました。

小林 靖明医師

監修歯科医師
小林 靖明(こばやし歯科 院長)

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1993年大阪歯科大学卒業。桐村歯科医院、吉村歯科勤務を経て、1999年7月こばやし歯科開院。各分野の専門医が複数名在籍し、専門性の高い治療を提供。むし歯や歯周病など一般的な治療から高度な治療まで幅広く対応する。「治療を受けに行く」というよりも、「仕事帰りに立ち寄る」という気軽さで来院できるよう、居心地の良い空間作りに努めている。

ホームとオフィス、2種類のホワイトニングが存在

ホワイトニングには2種類ある

編集部編集部

そもそも「ホワイトニング」とはなんですか?

小林 靖明医師小林先生

わかりやすくいうと、歯を白くする治療のことを「ホワイトニング」といいます。さまざまな手法がありますが、主に過酸化水素や過酸化尿素という薬剤を使い、それらの漂白効果によって歯を白くしていきます。

編集部編集部

どういう人が受けているのですか?

小林 靖明医師小林先生

白くて美しい歯は相手に対して好印象を与えますから、人前に出る機会が多い人や大切なイベントを控えた人などが多く受けられています。たとえば当院では、結婚式を控えている人や、成人式や卒業式など記念日を迎える人、就職試験や婚活などに取り組んでいる人などが受けることが多いですね。

編集部編集部

ホワイトニングの治療は、どのようにして行われるのですか?

小林 靖明医師小林先生

ひとくちにホワイトニングといっても、大きく分けて2種類あります。歯科医院に通っていただき、歯科医師や歯科衛生士が行う「オフィスホワイトニング」と、専用の道具を使って自宅で行う「ホームホワイトニング」です。

編集部編集部

それぞれ、どのような違いがあるのですか?

小林 靖明医師小林先生

オフィスホワイトニングは、歯科医師や歯科衛生士が行うということもあって、ホームホワイトニングに比べて高濃度の薬剤を使用するため、効果を実感しやすいというメリットがあります。一方、ホームホワイトニングは自宅で行うため、定期的に来院する必要がないので、自分のペースでホワイトニングを行いたいという人に向いている方法です。

薬剤入りのマウスピースを毎日一定時間装着してホワイトニング

薬剤入りのマウスピースを毎日一定時間装着してホワイトニング

編集部編集部

ホームホワイトニングは通院の手間があまりいらず、マイペースに継続できるのはいいですね。どのようにして行うのですか?

小林 靖明医師小林先生

一般的には、まず、患者さんの歯型に合わせてマウスピースを作成します。そして、そのマウスピースに専用の薬剤を注入し、ご自宅で一定時間装着していただくことで、歯を徐々に白く美しくしていきます。

編集部編集部

マウスピースを装着する時間はどれくらいですか?

小林 靖明医師小林先生

当院の場合は、毎日最大2時間装着していただくようにお勧めしています。薬剤をつけたマウスピースを装着し、そのまま一定時間置くことで、歯の内層にある象牙質まで薬剤が浸透し、黄ばみを落としていきますから、毎日、しっかり装着していただいた方が、効果が現れやすくなります。

編集部編集部

マウスピースを使う方法以外にもあるのですか?

小林 靖明医師小林先生

「シール型」といって、ホワイトニングの薬剤を含んだシールを直接歯に貼り付ける方法もあります。どのような方法で行うかは、歯科医院によって異なるので、歯科医師にご相談ください。

編集部編集部

オフィスホワイトニングに比べて、効果に違いはあるのですか?

小林 靖明医師小林先生

オフィスホワイトニングの方が、濃度の高い薬剤を使用するため、効果が現れるまで早いのですが、その反面、通院する手間が必要です。また、ホームホワイトニングの方が、ゆっくりと時間をかけて歯を白くしていくため、時間が経っても色戻りしにくいという特徴があります。

編集部編集部

どちらも一長一短なのですね。

小林 靖明医師小林先生

オフィスホワイトニングか、それともホームホワイトニングか、どちらにしようか迷う方には、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた「デュアルホワイトニング」という手法もあります。これはホームホワイトニングを行うことで歯の内側に薬剤を浸透させながら、同時に定期的に歯科医院へ通院してオフィスホワイトニングを行うことで、もっと歯を白く美しくしていく方法です。いずれか一方だけを行うのに比べて、短時間で歯を白くすることができますし、また、長時間、歯の色を維持することができるというメリットがあります。もしオフィスかホームか迷う人は、デュアルという選択肢を考えても良いのではないでしょうか。

ホームホワイトニングの効果や実感までの期間と注意点

ホームホワイトニングの効果や実感までの期間と注意点

編集部編集部

ホームホワイトニングは、どれくらいで効果がみられるのですか?

小林 靖明医師小林先生

毎日きちんと歯科医師に指定された時間、マウスピースを装着している方は、だいたい1〜2か月で効果を実感し始めると思います。「あまり白くならないな」と感じていても、少しずつ効果は現れています。途中であきらめないでいただきたいですね。

編集部編集部

どんな歯も白くなるのですか?

小林 靖明医師小林先生

天然の歯を白くすることはできますが、被せ物や詰め物は漂白することができません。また、神経を抜くなど、神経の治療をしたことがある歯も白くすることができません。それから、エナメル質形成不全といって、なんらかの原因により、発育段階で歯の一番外側のエナメル質がきちんと作られなかった歯は、なかなか白くなりにくいとされています。

編集部編集部

ほかに、ホームホワイトニングをするにあたって、どんな点に気をつけたら良いでしょうか?

小林 靖明医師小林先生

ホワイトニングで使用する薬剤は安全性が確認されていますが、念のため、妊娠中の方や授乳中の方は、ホワイトニングを控えることをお勧めします。またむし歯や知覚過敏で悩んでいる方は、ホワイトニングをしている最中に痛みが生じることがあるため、それらの治療を先に行った方が良いでしょう。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージがあれば。

小林 靖明医師小林先生

ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングに比べ、通院の手間が少ないというメリットはあります。「これまでホワイトニングに興味はあったけれど、忙しくてなかなか始められなかった」という方にとって、ハードルが下がるのではないかと思います。興味のある方は調べてみると良いのではないでしょうか。

編集部まとめ

加齢による黄ばみなど、歯の見た目が気になるという人も多いのではないでしょうか。セルフケアの薬剤なども市販されていますが、効果を求めたいなら歯科医師による専門的なケアをお勧めします。「忙しくて通院の時間が取れないけれど、歯を白くしたい」という方や、「効果を長持ちさせたい」という方には、ホームホワイトニングはお勧めの治療法です。

医院情報

こばやし歯科

こばやし歯科
所在地 〒590-0134 大阪府堺市南区御池台3-8-12
アクセス 南海電車泉北高速線「栂・美木多駅」から御池台回りのバスに乗って、「御池台センター」で下車(約8分)
診療科目 歯科

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